50代の顔のたるみ改善について | 美容外科医が徹底解説

2025.02.14

50代の顔のたるみ改善について|美容外科医が徹底解説

顔のたるみはメイクで隠しづらいため、鏡を見るたびに落ち込んでしまうこともあるでしょう。50代になって顔のたるみが目立ち始め、改善したいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、50代で顔のたるみに悩んでいる方に向けて、おすすめの美容医療やセルフケア方法を紹介していきます。顔のたるみの原因についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

50代の顔のたるみの原因とは

 50代の顔のたるみの原因とは

ここからは、50代で顔のたるみが目立ち始める原因について解説していきます。

顔のたるみとは、肌のハリや弾力の低下により、顔の皮膚が下がってしまっている状態です。顔がたるんでいると老けて見えやすいため、適切な対策が必要になります。

コラーゲン不足や皮膚の弾力低下

50代になると、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成量が減少するため、肌が水分を保持することが困難になります。そうすると皮膚のハリや弾力を保つことができなくなり、顔の脂肪が垂れ下がってたるみが目立つようになるのです。

皮膚は、表面から順に表皮・真皮・皮下組織の3層で生成されており、コラーゲンという線維は真皮の約70%を支えているのが特徴です。コラーゲンは、皮膚だけでなく骨や血管などにも存在しており、健康的な身体を維持するために欠かせないタンパク質のひとつです。

肌の乾燥

肌が乾燥するとハリや弾力が低下しやすいため、50代で肌のたるみが生じる原因となります。皮膚の一番外側にある角質層には、角質細胞のうるおいを保つ成分が含まれており、皮脂膜という部分がそのうるおいを逃がさないように保持しています。

しかし肌が乾燥すると皮脂膜がはがれやすくなるため、うるおいを保てなくなってしまうのです。肌の乾燥を防ぐためには、保湿を中心とした適切なスキンケア・良質な食事・睡眠・運動習慣などを心がける必要があります。

紫外線のダメージ

紫外線はコラーゲンやエラスチンの分解を促進させ、肌に大きなダメージを与えます。そのため、紫外線に長時間あたるとシワやたるみの原因となるうえに、肌の老化を加速させることになるのです。

また紫外線は皮膚のなかで活性酸素を生み出し、増えすぎると体内の細胞を攻撃します。さらに、活性酸素が皮脂と結合すると過酸化脂質に変化して肌にダメージを与え、たるみの原因となってしまいます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の偏り、ストレスなどの生活習慣の乱れはホルモンバランスの崩れにつながります。そうすると肌のターンオーバーの周期が乱れるため、肌の修復が遅れてたるみが目立つようになるのです。

とくにバランスの悪い食生活をしていると、肌の健康を維持するために必要なビタミンやミネラルが不足します。また、不十分な睡眠も肌細胞の再生を遅らせるため、たるみの原因となります。

そのほか、過度のストレスや運動不足も老化を早める原因になるため、健康的な生活を意識することが大切です。

顔の筋膜のゆるみ

50代の顔のたるみは、筋膜のゆるみが原因で起こる場合もあります。筋膜とは、皮膚の深いところにある皮下組織と表情筋のあいだいにある薄い膜のことで、皮膚を支える土台ともいえる部分です。

老化によって筋膜がゆるむと肉や脂肪を引き上げられなくなるため、頬周りや口元がたるんでしまいます。また、頬骨の目立ちやこめかみのくぼみ、二重あごなども顔の筋膜が関係しています。

また、表情の動きが乏しい場合、顔の筋肉があまり動かないため筋力が低下しやすくなっています。表情筋を鍛えることで筋膜の柔軟性もアップするため、表情筋のトレーニングを意識しておこなうことが重要です。

50代で顔がたるみやすい人の特徴は?

50代で顔がたるみやすい人の特徴は?

50代で顔がたるみやすい人は、骨格的にやせているといった特徴があります。また上顎の骨である上顎骨(じょうがくこつ)や頬骨が小さく土台が弱い場合、年齢とともに顔がたるみやすい傾向にあります。

頬中央の骨が低い位置にある場合も、頬のたるみやゴルゴ線が目立ちやすいです。土台による支えが弱いため、脂肪や皮膚が下方向に流れやすくなるためです。また、加齢によって骨の量が減少すると脂肪や皮膚がさらに垂れ下がりやすくなってしまいます。

逆に、頬骨の外側が高めの位置にある場合は、頬やフェイスラインのたるみが起こりにくいといわれています。

50代の顔のたるみ改善!おすすめの美容医療は?

50代の顔のたるみ改善!おすすめの美容医療は?

ここからは、50代で顔のたるみに悩んでいる方に向けて、おすすめの美容医療を紹介していきます。

フェイスリフト(切開リフト)

フェイスリフト(切開リフト)は、皮膚を切開し、皮膚の下にある筋膜を引き上げてたるみの原因を除去する手術です。効果は半永久的に持続し、治療を受ける年齢としては40~50代以上の方に特に適しています。

費用相場はクリニックや施術部位によって大きく異なりますが、50万円~250万円程度です。手術の際は髪の生え際や耳の周りなどを切開するため、跡が目立ちにくいといったメリットがあります。

Z clinicでは、顔や首のたるみを解消する「LVS切開式フェイスリフト」という施術をおこなっております。LVSとは「Least Visible Scar」の略称であり、細い透明な糸によって緻密な連続縫合をすることで、可能な限り傷が目立たなくなるようにする施術です。

細部にまで配慮したていねいな施術によって、フェイスラインだけでなく首まわりのたるみも一度の施術で解消することができます。顔のたるみでお悩みの方は、Z Clinicにお気軽にご相談ください。

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レーザー治療

レーザー治療は、皮膚の深層にまでアプローチし、コラーゲンの生成を促進させる治療方法です。高周波・超音波のレーザーの光熱作用を利用して、真皮層・皮下組織・SMAS筋膜までアプローチします。

皮膚は外側から表皮・真皮・皮下組織・SMAS筋膜・表情筋という順で層になっており、普段おこなっているスキンケアでは表皮にしかアプローチできません。しかしクリニックのレーザーは表皮の奥まで届くため、肌が引き締まり、たるみ改善の効果が期待できます。

レーザー治療ではメスを使わないため、傷をつけずに治療できるというメリットがあります。またレーザーの光熱作用によって、たるみの解消だけでなくシミや毛穴の改善、肌のトーンアップ、肌質改善などさまざまな美容効果も期待できます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、顔の気になる部分に注射でヒアルロン酸を注入する治療方法です。肌の水分量を高めて顔のたるみを改善し、老け顔を解消します。

メスで切開するなどの外科手術が不要で、美容医療のなかでは比較的ダウンタイムが短いのが特徴です。施術後すぐに効果を実感しやすいのもメリットといえます。

ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、アレルギーや副作用などのリスクを抑えられる点にも安心感を覚える方が多いです。持続期間は約6か月から1年ほどで、施術を定期的に受けることで長期的に効果が得られます。

脂肪吸引注射

脂肪吸引注射は、頬やアゴ下などの脂肪を専用の細い注射針で吸引することにより、たるみの原因となる脂肪を減少させる施術です。施術後は施術した部位の脂肪細胞が減少するため、比較的すぐに効果を実感できる傾向があります。

脂肪を減少させるおもな美容治療として、脂肪吸引や脂肪溶解注射があげられます。しかし脂肪吸引は傷跡が残りやすく、脂肪溶解注射は1回ではなかなか効果を実感しづらいのがデメリットです。

その点、脂肪吸引注射は細い注射器を使用して皮下脂肪を吸い出すため、ダウンタイムが比較的短く、傷跡もほとんど残りません。施術後は圧迫固定などをする必要はなく、メイクも当日から可能です。

医療用ハイフ

医療用ハイフは、超音波の熱エネルギーによって肌内部の脂肪を溶解させたり、表情や皮膚の動きを支えるSMAS(スマス)筋膜を引き締めたりすることで、顔のたるみ改善を促す治療方法です。

たるみが気になる部位に医療法ハイフを照射すると、照射部位に65~70℃の高い熱エネルギーが与えられます。すると照射した部位が一時的にダメージを受け、その修復過程でコラーゲンなどが産生されて皮膚全体が引き締まったり、たるみの改善につながったりするのです。

熱エネルギーの照射部位が限定されており、皮膚へのダメージを抑えられるためダウンタイムも短めです。医療用ハイフは、メスを使わずに皮膚の土台からリフトアップが期待できるという点で人気を集めています。

50代で顔のたるみを改善するためのセルフケア

 50代で顔のたるみを改善するためのセルフケア

ここからは、50代で顔のたるみを改善するためのセルフケアを紹介します。

しっかりと保湿をする

50代の顔のたるみの予防・改善には日々の保湿が大切です。保湿をしっかりすることで肌のハリや弾力の改善が期待でき、顔のたるみを予防できます。

スキンケア製品を選ぶ際は、下記のような保湿成分が含まれているかを確認しましょう。

  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • セラミド
  • ナイアシンアミド
  • レチノール
  • アミノ酸
  • シアバター
  • ユーグレナ

また、保湿だけではなく、適切な洗顔もたるみの予防に欠かせません。洗顔の際はぬるま湯を使用し、泡を押し当てるようにしてやさしく洗いましょう。

洗顔後は肌がしっとりするまで化粧水をたっぷり塗布し、そのうえから乳液やオイル、クリームなどでふたをして乾燥を防ぐのがポイントです。

バランスのよい食生活を意識する

50代のたるみの予防・改善には食生活を見直すことも重要です。

顔のたるみ予防に役立つ栄養素は、以下のとおりです。

栄養素はたらき含まれる食べ物
大豆イソフラボンヒアルロン酸やコラーゲンの生成をサポートし、肌のハリ・ツヤを高める納豆・豆腐・油揚げ・きな粉など
ポリフェノール血液の流れを促し、栄養を体のすみずみまで届ける緑茶・ココア・ごま・なす・赤ワインなど
タンパク質体のエネルギー源となり、肌のハリを保つのに欠かせないコラーゲンを生成する豚肉、・魚・動物性のゼラチン質など

また、腸内環境を整えてくれる食物繊維を摂取するのも重要です。腸内に悪玉菌が増えると、肌のターンオーバーのサイクルが遅れたり、ビタミンB2やB6、ナイアシンが不足して肌の乾燥やニキビが生じたりすることがあります。

紫外線対策をする

紫外線によるダメージは、顔のたるみや肌の老化に影響を及ぼす可能性があります。そのため外出時には、以下に挙げたような紫外線対策を徹底するよう心がけましょう。

  • こまめに日焼け止めクリームを塗る
  • 外を歩くときは帽子やサングラス・日傘を使用する
  • くもりの日でも紫外線対策をおこなう
  • 紫外線の強い時間帯の外出は控える

紫外線は、くもりや雨の日など天候に関わらず1年中降り注いでいます。また、太陽の日差しが雲の合間から出ると散乱光となって反射し、より強い光として地上に降り注ぎます。

晴れたときより強い紫外線が観測される場合もあるため、くもりだからといって油断せずに紫外線対策をおこないましょう。

質のよい睡眠をこころがける

質のよい睡眠は、肌のうるおい維持や老化防止の効果が期待できるため、顔のたるみ予防・改善に欠かせません。

寝ているあいだは成長ホルモンが分泌され、肌の修復やコラーゲンの生成がおこなわれています。以下を参考に、毎日の良質な睡眠をこころがけましょう。

  • 寝る前のスマホ・テレビは控える
  • 決まった時間に就寝・起床する
  • 朝日を毎朝浴びる
  • 長時間の昼寝は控える
  • 適度な運動をする

毎朝スッキリと起きられ、日中に眠気がなく熟眠感を得られている状態であれば、良質な睡眠がキープできているといえます。

顔のマッサージや表情筋トレーニングをする

表情筋エクササイズや顔のマッサージをすることで、50代の顔のたるみの予防・改善につながります。

表情筋が衰えて顔の脂肪が支えられなくなると、顔のたるみはどんどん悪化してしまうため、表情筋を意識して使うことが大切です。

顔のたるみにおすすめのマッサージやトレーニングを紹介するので、参考にしてください。

【頬のたるみにおすすめのマッサージ】

  1. テーブルなどに肘をつき、手の小指の付け根にある膨らみを頬骨の下に当てる
  2. 頭の重さを手にのせるようにし、目線は下を向いたままゆっくり深呼吸をする
  3. これを15秒間×2回おこなう

【顔のたるみを背中から引き上げるトレーニング】

  1. 化粧水のボトルを手で握り、手首を曲げて人差し指だけを立てて伸ばす
  2. 1の状態をキープしながら肘を曲げる
  3. ゆっくりと肘を伸ばしながら腕を背中よりも後ろに持っていく
  4. 2.3の動きを15回繰り返し、反対側も同様におこなう

トレーニングの際は、腕の内側と背中がしっかりと使われているのを感じながらおこないましょう。

50代が顔のたるみ改善で美容医療を受ける際の注意点

50代が顔のたるみ改善で美容医療を受ける際の注意点

ここからは、50代が顔のたるみ改善で美容医療を受ける際の注意点について解説していきます。

施術経験が豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶ

たるみ改善を目的とした施術で失敗のリスクを抑えるためには、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。施術経験は豊富か、どのような施術を得意としているかなど、医師の経歴や保有資格をチェックしましょう。また、クリニックの公式サイトやSNSで症例写真をチェックし、術後の仕上がり確認することもおすすめします。

カウンセリングがていねいなクリニックを選ぶ

充実したカウンセリングを設けているクリニックであれば、治療内容に納得したうえで施術を受けられる可能性が高くなります。顔のたるみ改善の施術を受ける際に、施術のリスクや副作用についてしっかり説明してくれるクリニックを選びましょう。

施術後のアフターケアをしっかりおこなう

顔のたるみ改善の施術を受けたあとは、医師から指示を受けたアフターケアを適切におこなうことが重要です。アフターケアを怠ると、ダウンタイムの期間が長くなったり、施術の効果が減少したりする可能性があります。

自分の悩みに合った治療方法を選ぶ

顔のたるみに効果がある美容医療の施術には、糸リフトや脂肪吸引注射・医療用ハイフ・ヒアルロン酸注射などがあります。それぞれ持続期間や費用、ダウンタイムなどが異なるため、自分に合った施術を選ぶことが大切です。

医師に理想の仕上がりを細かく伝える

たるみ改善の施術を受ける際に、医師と理想の仕上がりについてカウンセリングで共有しておきましょう。理想の仕上がりのイメージをしっかりと描き、それを医師に細かく伝えることで、施術後の仕上がりに満足できる可能性が高まります。

まとめ

50代の顔のたるみの改善には、フェイスリフトやレーザー治療などの美容医療も検討してみましょう。

50代の顔のたるみの原因には、加齢によるコラーゲン不足や皮膚の弾力低下、肌の乾燥や紫外線のダメージなどがあります。保湿や紫外線対策などのセルフケアをおこなっていても改善されない場合は、フェイスリフトやレーザー治療などの美容医療も検討してみましょう。

Z clinicでは「LVS切開式フェイスリフト」という施術によって、顔や首のたるみを改善することが可能です。LVSとは「Least Visible Scar」の略称であり、細い透明な糸によって緻密な連続縫合をすることで、目立ちにくい傷に仕上げることを目指しています。

治療前のていねいなカウンセリングによって手術に関するお悩みをお聞きし、お客様の不安や疑問を解消できるよう努めています。たるみ改善の施術を検討している方は、Z clinicへどうぞお気軽にご相談ください。

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