フェイスリフトとは?ダウンタイムや効果など徹底解説

2025.04.24

フェイスリフトとは?ダウンタイムや効果など徹底解説

年齢を重ねるにつれて、頬・アゴの下・目の周りなど、顔のあらゆる部分にたるみが目立つようになってきます。

顔にたるみが生じると、フェイスラインが曖昧になるだけではなく、実年齢よりも老けた印象を与えがちです。しかし、残念ながらこれらのたるみをセルフケアだけで改善するのは難しいといわざるを得ません。

今回の記事では、たるみやシワを解消できるフェイスリフトについて詳しく解説していきます。加齢によるたるみにお悩みの方やフェイスリフトに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

フェイスリフトとは?

フェイスリフトとは?

フェイスリフトとは、加齢の影響でたるんだ顔全体のたるみ・シワを改善し、フェイスラインをすっきりと整えるアンチエイジング施術のひとつです。

フェイスリフトには、クリニックによってさまざまな方法が用いられています。しかし近年では、皮膚と表情筋を覆っている筋膜(SMAS)を切開し、余分な組織を取り除いて引き上げる切開フェイスリフトが多くおこなわれています。

切開フェイスリフトは、たるみやシワの原因に直接アプローチしてリフトアップすることが大きな特徴です。そのため、確実なリフトアップ効果が期待できますが、執刀する医師には豊富な経験と知識、高い技術力が求められます。

今回の記事では、おもに切開フェイスリフトについて解説していきます。

フェイスリフトに期待できる効果

フェイスリフトに期待できる効果

はじめに、フェイスリフト(切開フェイスリフト)の施術を受けることで期待できる効果を紹介していきます。

たるみ・シワの改善

たるみやシワは、加齢により顔の筋肉や靭帯が衰えたり、皮膚が緩んだりすることが原因であらわれます。

フェイスリフトの施術では、皮膚とともに表情筋を覆っている筋膜(SMAS)を一緒に引き上げます。その際、必要に応じて余った皮膚や皮下組織を除去するため、確実にリフトアップを実現することができます。

ほうれい線・マリオネットラインの改善

ほうれい線やマリオネットライン(口角から下に向かって伸びるシワ)は、顔がたるむことでより目立つようになります。

しかし、フェイスリフトで顔のたるみを引き上げることにより、ほうれい線・マリオネットラインも改善して若返った印象を取り戻すことができます。

すっきりとしたフェイスライン

フェイスラインのもたつきには生まれつきの骨格が関係していることもありますが、多くの場合、加齢による顔の筋肉・靭帯の衰えや脂肪が原因となっています。

フェイスリフトの施術では、余分な脂肪を除去して引き上げをおこなうことができるため、すっきりと引き締まったフェイスラインと小顔効果に期待ができます。

フェイスリフトのメリット

フェイスリフトのメリット

ここでは、フェイスリフト(切開フェイスリフト)のメリットについて紹介していきます。

強いたるみも改善が可能

切開をともなうフェイスリフトの施術では、皮膚や筋膜などに直接アプローチするため、根本的なたるみ・シワ改善が可能です。

たるみが強い人の場合、ヒアルロン酸などの注入治療や医療ハイフ・糸リフトなどの切らないフェイスリフト施術では十分な効果が得られないこともありますが、切開フェイスリフトであれば強いたるみに対しても対応することができます。

首のたるみ・シワも同時に改善できる

フェイスリフトと同時にネックリフトの施術を受けることで、首のたるみやシワも一気に解消することができます。

首は年齢があらわれやすい部位のひとつであるといわれているため、フェイスリフトとともにネックリフトをすることで、若返りの効果もより高まるでしょう。

一度の施術で半永久的な効果が得られる

切らないフェイスリフトの場合、効果の持続期間はおよそ半年から1~2年とされています。一方、切開フェイスリフトは皮膚と同時に筋膜も引き上げるため、その効果は半永久的に続くといわれています。

ただし、施術後も加齢は進んでいくため、場合によっては再びたるみが生じる可能性があります。

フェイスリフトのデメリット

フェイスリフトのデメリット

ダウンタイムが長め

切開フェイスリフトでは、皮膚を切開して筋膜の剥離や組織の除去をおこなうため、切らないフェイスリフトの施術よりもダウンタイムが長くなります。

施術を検討する際には、仕事や学校などのスケジュールも考慮にいれておきましょう。

施術費用が高め

切開フェイスリフトは、ほかのリフトアップ施術よりも施術費用が高くなります。

ただし、一度の施術で半永久的な効果が得られるため、繰り返し施術を受ける必要のある糸リフトなどと比べると、トータルとしてのコストパフォーマンスは悪くないといえるでしょう。

フェイスリフトの施術方法

フェイスリフトの施術方法

フェイスリフト(切開フェイスリフト)の施術は、以下のような流れでおこなわれます。

  1. カウンセリング・マーキング
    術前のカウンセリングで最終的なデザインを確認し、顔にマーキングをおこないます。
  2. 麻酔
    マーキング後に麻酔をおこないます。
    切開フェイスリフトでは、多くのクリニックで局所麻酔と静脈麻酔の併用をしています。
  3. 切開
    マーキングに沿って、こめかみ~耳の前~耳の後ろ~うなじの手前まで皮膚を切開していきます。
  4. 皮膚の剥離
    切開した部位の皮膚を剥離します。
    脂肪を除去する場合は、ここで脂肪吸引をおこないます。
  5. 筋膜(SMAS)の剥離・引き上げ・余った組織の切除
    神経を傷つけないように筋膜(SMAS)を剥離し、引き上げたあとに余剰組織を切除します。
  6. 縫合
    しっかりと筋膜が引き上がっているのを確認してから縫合します。
  7. 皮膚の引き上げ・余った皮膚の切除
    最後に皮膚を引き上げ、余った皮膚を切除します。
  8. 縫合
    切開した部位の皮膚をていねいに縫合して施術は終了です。

切開フェイスリフトの施術時間は、施術の範囲やクリニックによって異なりますが、およそ3時間~8時間です。また、施術後は麻酔が覚めたあとそのまま帰宅することができます。

フェイスリフトのダウンタイムの経過と注意点

フェイスリフトのダウンタイムの経過と注意点

ここからは、フェイスリフト(切開フェイスリフト)のダウンタイムの経過や過ごし方の注意点、考えられる副作用・リスクについて説明していきます。

ダウンタイムの経過と注意点

フェイスリフトの施術後は、以下のような経過をたどっていきます。

  • 当日
    血液を排出するドレーン(細い管)を挿入して、フェイスバンドで圧迫固定します。
  • 翌日
    通院してドレーンを抜去します。
  • 施術後1週間~10日
    ふたたび通院して抜糸をおこないます。
    可能であれば、抜糸まではフェイスバンドを着用することをおすすめします。
  • 施術後2週間
    腫れが治まり、マスクや帽子などを着用すれば外出ができるようになります。
    ただし、腫れの引きかたには個人差があります。
  • 施術後1か月
    縫合した部分が目立たなくなりはじめ、傷跡は赤く・硬い状態に変化していきます。 腫れもほとんど治まりますが、フェイスラインはまだはっきりとしない場合があります。
  • 施術後3か月~1年
    傷跡は次第に落ち着いてきます。 早い人であれば半年、多くの人は1年が経過すれば傷跡もほぼ目立たない状態になります。

また、ダウンタイム中は以下の点に注意して過ごしましょう。

洗顔施術翌日から可能
※施術翌日はシャワーで傷跡を流し、清潔を保つ
シャワー・入浴シャワーは翌日、入浴は抜糸後から可能
メイク抜糸後から可能
運動軽い運動は術後1週間後、普通の運動は2週間後から可能
飲酒血行促進による内出血のリスクが高くなるため、最低でも1週間は避ける
喫煙可能であれば禁煙するのが望ましい
回復を妨げるため、最低でも2週間は避ける
食事血行を促進する熱い食べものや辛いものは避ける

フェイスリフトで考えられる副作用・リスク

切開をともなうフェイスリフトには、以下のような副作用・リスクが考えられます。
施術を検討する際には、これらの副作用・リスクについてもしっかりと理解し、疑問や不安な点についてはカウンセリングで医師に確認するようにしましょう。

腫れ術後1か月で徐々に落ち着きはじめ、3か月ほどをかけて解消していきます。
内出血切開や剥離をした部分を中心にあらわれることがあります。紫色から黄色へと変化しながらだんだんと薄くなっていき、3週間ほどで治まります。
左右差もともとの骨格や脂肪の量によっては、フェイスリフト後に左右差があらわれることがあります。また、医師の技術力不足も左右差が生じる大きな原因となります
違和感・つっぱり感皮膚と筋膜を剥離して引き上げるため、施術後はやや強めの違和感やつっぱり感を覚えるでしょう。多くの場合、1~2か月ほどで次第に慣れていきます。
血腫剥離した皮膚や筋膜の下に血液が溜まることで、血腫が生じる恐れがあります。血種があらわれても、ほとんどは自然に吸収されていきます。ただし、改善がみられない場合は、切開や注射器により血腫を除去する必要があります。
顔面神経麻痺施術時に顔面の神経にごく小さな傷ができることで、顔の動きが一時的に悪くなることがあります。ほとんどの麻痺は数日以内に治まりますが、完全に回復するまでに半年ほどかかるケースもあります。
耳たぶの変形皮膚を切除しすぎてしまうと、耳たぶが下方向に引っ張られて変形してしまうことがあります。元の形に戻すには、修正手術が必要です。
血流障害(皮膚)フェイスリフトでは広範囲の皮膚や筋膜を剥離するため、皮膚の血流が悪くなることがあります。一時的に皮膚の色が悪くなり徐々に回復していくことがほとんどですが、ごくまれに皮膚の壊死を引き起こすことがあるため、治りが遅い場合は注意が必要です。

以上のような症状がなかなか治まらない場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

切らないフェイスリフトとは?

切らないフェイスリフトとは?

ここまで、切開フェイスリフトについて紹介してきましたが、「切らないフェイスリフト」にもいくつかの種類があります。

代表的な施術としては、ヒアルロン酸注入・医療HIFU(ハイフ)・糸(スレッド)リフトが挙げられますが、ここでは、それぞれの施術の特徴をまとめてご紹介します。

施術の種類効果ダウンタイム効果の持続期間費用相場
切開フェイスリフトとても大きい1~2週間半永久的70~250万円
ヒアルロン酸注入個人差があるほとんど無し1~2年
(薬剤により異なる)
4~10万円/1cc
(薬剤により異なる)
医療HIFU(ハイフ)引き締め効果大ほとんど無し3か月程度4~50万円/1回
糸(スレッド)リフト大きい1~2週間
(ただし、見える部分にはほとんど無し)
半年~2年
(糸の種類により異なる)
1~6万円/1本
(両側で8~20本入れるケースが多い)

切らないフェイスリフトは、施術方法によって効果の大きさや持続期間が異なります。そのため、たるみが強く大きな若返り効果を求めている人には、期待した効果が得られないことも考えられます。

費用面をみると、切開フェイスリフトは高額であると感じるかもしれません。しかし、効果の持続期間が短い施術の場合、リフトアップした状態を維持するためには繰り返し施術を受けなければならないでしょう。

一方、切開フェイスリフトは一度の施術で半永久的に効果が持続するため、メンテナンス費用もほとんどかかりません。そのため、リフトアップを検討する際は、施術の効果とかかる費用のバランスを考慮する必要があります。

また、いずれの施術方法も、たるみの状態や骨格などの条件により適応ではないと判断されることがあります。医師の診察・カウンセリングを通して、自分にもっとも適した施術を選ぶようにしましょう。

Z Clinicのフェイスリフトが選ばれる理由

Z Clinicのフェイスリフトが選ばれる理由

画像引用:Z Clinic公式サイト

Z Clinicでは、フェイスリフトの施術として「LVS切開式フルフェイス(ネック)リフト」を提供しています。「LVS」はLeast Visible Scarの略で、もっとも目立たない傷を意味しています。

切開をともなう施術でいちばん心配なのは傷跡ではないでしょうか。

当クリニックでは、可能な限り傷跡を目立たなくするため、術前ケア・デザイン・施術内容・術後ケアだけではなく、再生治療や傷が完成したあとの治療まで、あらゆる技術を取り揃えてメイクなしでもばれにくい傷跡・仕上がりを目指しています。

院長である江連医師は、これまで切開系のリフトアップ手術だけでも数千件の執刀実績があり、カウンセリングも自ら担当しております。フェイスリフトを検討されている方は、ぜひ一度Z Clinicまでお問い合わせください。

Z Clinicの「LVS切開式フルフェイスリフト」について詳しくはこちらから

まとめ

フェイスリフトについて詳しく解説

今回の記事では、フェイスリフトについて詳しく解説してきました。

フェイスリフトとは、加齢によって生じた顔全体のたるみ・シワを改善し、フェイスラインを整えるアンチエイジング施術です。切開フェイスリフトと切らないフェイスリフトの大きく2つに分けられますが、たるみの強いミドル・シニア世代の方には切開フェイスリフトが適応となることが多い傾向にあります。

ただし、たるみの状態や骨格などの条件により、適した施術方法は異なってきます。最適なフェイスリフトの施術を受けて満足できる効果を得るためには、確かな技術力をもち、執刀経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。

ぜひこの記事を参考に、すっきりとした若々しいフェイスラインを実現してください。

この記事をシェアする