こめかみの脂肪注入の効果とは?目的や注意点など徹底解説
2025.10.13
こめかみは加齢の影響を受けやすく、脂肪の減少によってへこみや凹凸が目立ちやすい部位です。老けた印象を与えることも多く、改善方法に悩む方も少なくありません。
こめかみの脂肪注入は、自身の脂肪を採取して気になる部位に注入することでふっくらとした自然な丸みを取り戻せる施術です。しかし、こめかみの脂肪注入を検討している人のなかには、実際の効果やリスクについて気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、こめかみの脂肪注入で得られる効果やリスクなどについて詳しく解説していきます。丸みのある若々しいフェイスラインを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
こめかみの脂肪注入とは?

こめかみの脂肪注入は、自身の脂肪をこめかみに注入してへこみや凹凸を目立たなくする美容医療です。
年齢を重ねると、顔を支える骨の萎縮が進んだり、脂肪が減少したりすることでこめかみがへこんで見えるようになります。そのような場合、こめかみの脂肪注入をおこなうことでボリューム不足が目立つ部分をふっくらと持ち上げ、若々しい印象に導くことが可能です。
こめかみの脂肪注入では、自身のお腹や太もも・二の腕などから採取した脂肪を使用します。従来の脂肪注入に加え、採取した脂肪から不純物を取り除く「ナノファット」や「コンデンスリッチファット」といった精製方法を取り入れているクリニックも増えてきています。
どちらも従来の脂肪注入より質の高い脂肪を用いるため、しこりや石灰化のリスクを最小限に抑えられ、定着率も高めであることが特徴です。特に、こめかみや目元といった繊細な部位への注入は、不純物を除去したあとに脂肪を細かく分解した「ナノファット」が採用されることが多い傾向にあります。
こめかみ脂肪注入の特徴

こめかみ脂肪注入には、次のような特徴があります。
- こめかみのへこみをふっくら整えられる
- 丸みのあるフェイスラインをつくれる
- 自然な仕上がりが得られる
- 半永久的な効果が期待できる
脂肪注入は、ボリュームやへこみが気になる部位を自分の脂肪で補う施術です。こめかみに注入することで自然にボリュームが増し、丸みのある柔らかいフェイスラインをつくることができます。
さらに、定着した脂肪はヒアルロン酸のように体内へ吸収されないため、半永久的な効果が得られるのも大きな特徴です。
こめかみ脂肪注入がおすすめな人

こめかみの脂肪注入は、以下のようなお悩みをもつ人におすすめです。
- こめかみ部分のへこみが気になる人
- 輪郭の凹凸を改善したい人
- 女性らしいフェイスラインにしたい人
- 顔の輪郭に立体感をだしたい人
- 若々しい印象を求める人
こめかみの脂肪注入は、こめかみ部分の脂肪の減少によって凹凸が目立ったり、老けた印象をもたれたりする方におすすめの施術です。こめかみがへこむと輪郭がゴツゴツして見えるため、脂肪注入で補うと女性らしいフェイスラインに仕上がります。
さらに、こめかみ部分のボリュームがアップすると顔に立体感が生まれます。ハリや弾力の向上にもつながるため、より若々しい印象を与えられるでしょう。
こめかみの脂肪注入で得られる効果

こめかみの脂肪注入はボリュームダウンの改善だけではなく、以下のような効果にも期待できます。
- こめかみのへこみを改善できる
- 輪郭に丸みや立体感が生まれる
- 肌のハリが向上する
- 若々しい印象を与える
ここからは、それぞれの効果について詳しく解説していきます。
こめかみのへこみを改善できる
こめかみの脂肪注入は、加齢とともに目立ちやすくなるへこみを改善できます。
こめかみのへこみが目立ちはじめる原因は、年齢を重ねるにつれて生じる骨の萎縮や脂肪の減少です。一度減ってしまった脂肪は自然には戻りにくいため、脂肪注入でへこんだ部分を補うことにより、なめらかな状態に整えられます。凸凹とした輪郭が改善され、ふっくらとした柔らかい印象を取り戻せるでしょう。
さらに、ナノファットによる脂肪注入は粒子が非常に細かいため、皮膚の薄い部分でも凸凹が出にくいのが特徴です。そのため、より自然な仕上がりを求める方に適した方法だといえます。
輪郭に丸みや立体感が生まれる
こめかみの脂肪注入には、輪郭に丸みや立体感を与える効果も期待できます。
こめかみがへこむと、輪郭が凸凹とした歪な形に見えることがあります。近距離では把握しにくいため、知らないうちにへこみが目立っていた…というケースも少なくありません。こめかみの脂肪注入をおこなうことで、女性らしい丸みのあるフェイスラインに仕上がります。
さらに、こめかみにボリュームが加わると顔全体に立体感が生まれます。目元も明るくなり、健康的な印象を与えられるでしょう。
肌のハリが向上する
こめかみの脂肪注入は、へこみを改善するだけではなく、肌にハリや弾力を与える効果もあるといわれています。
採取した脂肪には脂肪由来幹細胞が含まれており、そこから分泌される成長因子やサイトカインが肌の再生をサポートします。これによりコラーゲンやエラスチンの生成が促され、ハリや弾力のある肌につながるのです。また、新陳代謝の活性化によって血流が良くなり、くすみや色素沈着の改善にも役立ちます。
こめかみ脂肪注入は、へこみの改善やボリュームアップだけではなく、こうした肌質の向上にも効果が期待できるでしょう。
若々しい印象を与える
こめかみの気になる部位に脂肪を注入し、ふっくらとしたボリュームを与えることで顔全体を若々しい印象に導きます。目元や額の小ジワも目立ちにくくなり、肌にハリを感じやすくなるでしょう。
また、こめかみのへこみが改善されると顔の横幅がすっきり見えるため、自然な小顔効果も期待できます。フェイスラインが整うことで、顔全体が洗練された雰囲気に近づくでしょう。
こめかみ脂肪注入のメリット

こめかみの脂肪注入には以下のようなメリットがあります。
- 半永久的に効果が持続する
- アレルギーが起こるリスクが低い
- 自然な仕上がりを目指せる
ここからは、こめかみ脂肪注入のメリットを詳しくみていきましょう。
半永久的に効果が持続する
こめかみの脂肪注入は、一回の施術で半永久的な効果が得られます。
個人差がありますが、注入した脂肪の定着率は約50〜70%といわれています。定着した脂肪は吸収されにくく、ヒアルロン酸のように繰り返し注入する必要はほとんどありません。
長期にわたり自然な仕上がりを維持できるため、少ない回数で効果を実感したい方に適した施術といえるでしょう。
アレルギーが起こるリスクが低い
こめかみの脂肪注入では自分の脂肪を使うため、アレルギーの心配がほとんどありません。そのため、ヒアルロン酸注射のように異物を体内に入れることに抵抗がある方にも取り入れやすい施術です。
さらに、注入した脂肪は時間の経過とともに体の組織になじむため、長期的にみても副作用のリスクが低く、安全性の高い施術といえます。
自然な仕上がりを目指せる
こめかみの脂肪注入は、自然な仕上がりで周りに気付かれにくいのが特徴です。注入した脂肪は体内の組織になじみ、定着すると施術の痕跡はほとんど分かりません。
また、脂肪注入には、傷跡が残りにくい細いカニューレが使用されます。施術後に一時的に目立つことがありますが、時間とともにほぼ目立たなくなっていくため、大きな心配は不要です。
脂肪注入後は、徐々にこめかみのへこみや凹凸が改善され、ふっくらとした自然なラインに整うでしょう。
こめかみ脂肪注入のリスクと注意点

こめかみの脂肪注入には多くのメリットがある一方で、以下のような注意点やリスクもあります。
- 脂肪の定着には個人差がある
- 一定期間ダウンタイムがある
- 痛みを感じることがある
- しこりや凹凸が生じるリスクがある
ここからは、以上のこめかみ脂肪注入の注意点やリスクについて詳しく解説していきます。施術後のトラブルを防ぐためにも、しっかり確認しておきましょう。
脂肪の定着には個人差がある
こめかみに注入した脂肪は、すべて定着するわけではありません。
一般的な定着率は50〜70%といわれており、定着しなかった脂肪は体内に吸収されます。そのため、想定のボリュームよりも控えめに感じる可能性があることを、あらかじめ考慮しておきましょう。
また、こめかみのへこみ具合や肌の状態によっても定着率には個人差がでます。事前にカウンセリングを受け、再注入が必要になる可能性について確認しておくことも大切です。
一定期間ダウンタイムがある
こめかみの脂肪注入は、美容施術のなかでもダウンタイムが比較的少ない施術です。しかし、腫れや赤み、内出血などの症状があらわれることもあるため、施術後は一定の回復期間が必要です。
脂肪を注入したこめかみや脂肪を採取した部位は、1〜2週間ほど腫れや内出血が続くケースもあります。この期間は患部への刺激を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
また、施術後の過ごし方によっては脂肪の定着率に影響を及ぼすため、医師の指示に従い適切なケアを心がけてください。
痛みを感じることがある
脂肪の採取や注入時には麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。しかし、術後に痛みを感じる場合があるので注意が必要です。
脂肪を吸引した部位は、筋肉痛のような鈍い痛みを感じることがあります。採取量が多いほど痛みが長引く傾向があり、術後2~3日は患部に触れると強めの痛みをおぼえることがあるでしょう。
さらに、こめかみの注入部位は、腫れや熱感、内出血などの影響で痛みを感じることがあります。 Z clinicでは、こうした術後の痛みをできるだけ抑えられるよう、さまざまな麻酔方法を採用しています。
そのひとつである長時間作用型麻酔「エクスパレル」は、術後の痛みを軽減するために用いられる麻酔です。最大72時間ほど鎮痛効果が持続するため、痛みに不安がある方や痛みに弱いという方はお気軽にご相談ください。
しこりや凹凸が生じるリスクがある
こめかみの脂肪注入は、術後にしこりや凹凸が生じるリスクがあります。
しこりのおもな原因は、過剰な量の脂肪の注入です。さらに、注入量が適切でなかったり、注入する層や位置を誤ったりすると、肌表面に凸凹が生じることがあります。
こめかみの脂肪注入は、医師の技術によって仕上がりに差がでやすい施術です。注入した脂肪が定着すると修正が難しくなるため、実績のあるクリニックや信頼できる医師を選ぶことが重要です。
こめかみ脂肪注入のクリニック選びのポイント

こめかみの脂肪注入を成功させるためには、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。
ここからは、クリニック選びのポイントを詳しくみていきましょう。
脂肪注入の症例が多いクリニックを選ぶ
理想の仕上がり実現にするためには、ホームページやSNSで症例を公開しているクリニックを選ぶとよいでしょう。こめかみや額の症例を確認することで、仕上がりのイメージをより具体的につかみやすくなります。
脂肪注入は、注入量や箇所を誤ると肌表面が凸凹とした状態になるため、医師の技術によって仕上がりに大きな差があらわれます。こうしたリスクを防ぐためにも、医師の経歴や実績、脂肪注入の施術を得意としているかどうかを事前に確認しておきましょう。
カウンセリングがていねいなクリニックを選ぶ
こめかみの脂肪注入を安心して受けるには、カウンセリングがていねいなクリニックを選びましょう。カウンセリングの予約がスムーズで、医師やスタッフと直接相談できるクリニックをおすすめします。
カウンセリングでは、以下の項目を確認しておくとよいでしょう。
- こめかみの脂肪注入が適応となるか
- 希望する仕上がりに近づけるか
- リスクや注意点の説明があるか
- 施術の流れや費用の詳細
施術内容についてわかりやすい説明があり、自分の悩みに向き合ってくれるクリニックは信頼できる可能性が高いといえます。少しでも違和感がある場合は、ほかのクリニックのカウンセリングもいくつか受けて比較してみるとよいでしょう。
アフターケアが充実しているクリニックを選ぶ
脂肪注入は安全性の高い施術ですが、必ずしも成功するわけではありません。どの美容施術にもリスクがともなうため、万が一のトラブルに備えてアフターケア体制が整っているクリニックを選びましょう。
トラブルが起きた場合の連絡先や対応方法、ダウンタイム中のアフターケアについて事前に把握しておくと安心です。施術後はゆっくり時間を取れないことも多いため、カウンセリング時にきちんと確認しておきましょう。
料金が明確で分かりやすいクリニックを選ぶ
こめかみの脂肪注入の費用は、施術をおこなうクリニックによって異なります。料金の高い、安いで必ずしも仕上がりに差がでるわけではありませんが、相場とかけ離れた価格を提示しているクリニックには注意が必要です。
カウンセリングでは、実際に支払う総額や追加費用の有無を必ず確認しておきましょう。費用について明確な説明がない、または見積もりを提示しないクリニックは避けたほうが賢明です。
こめかみ脂肪注入の費用相場

こめかみの脂肪注入の費用相場は、採取した脂肪の加工方法によってことなりますが、おおむね以下のとおりです。
- 従来の脂肪注入 100,000~250,000円前後
- コンデンスリッチ 200,000~500,000円前後
- ナノファット 100,000~300,000円前後
いずれも脂肪の採取・加工費用を含んだ目安の金額になりますが、クリニックによっては、別途麻酔代や薬代などが追加されることがあります。事前のカウンセリングで最終的な金額を確認するようにしましょう。
こめかみ脂肪注入についてよくある質問

最後に、こめかみ脂肪注射についてよくある質問についてお答えしていきます。
こめかみ脂肪注入の効果は何年もつ?
こめかみの脂肪注入は、脂肪が定着すれば半永久的な効果に期待できます。
脂肪注入の定着率は50〜70%ほどです。ナノファットやコンデンスリッチファットなど、不純物を取り除いた脂肪を使用する場合は、さらに定着率が高くなるといわれています。
こめかみ脂肪注入のデメリットは?
こめかみ脂肪注入のデメリットは、医師の技量によって仕上がりに差がでやすいことです。
脂肪を過剰に注入したり、注入する層を誤ったりすると、こめかみ部分が凸凹とした仕上がりになるリスクがあります。こうしたトラブルを防ぐためにも、脂肪注入の実績がある医師が在籍しているクリニックを選びましょう。
こめかみ脂肪注入のダウンタイムはどれくらい?
こめかみ脂肪注入のダウンタイムは、1〜2週間といわれています。注入部位の腫れは1週間程度で落ち着き、内出血は2週間を目安に目立たなくなるでしょう。
なお、個人差はありますが、脂肪が安定して定着するまでには約3~6か月かかるとされています。徐々にこめかみ部分がふっくらしていくため、自然な仕上がりを実感できるでしょう。
こめかみ脂肪注入の定着率を高める方法は?
こめかみの脂肪注入の定着率を高めるためには、以下の点に注意しましょう。
- 注入部位をむやみに触らない
- 過度なダイエットを控える
- 喫煙をしない
脂肪が定着していないうちは、注入した部分を刺激しないようにしましょう。過度なダイエットは栄養不足や脱水を招き、脂肪の定着率を下げる原因になります。また、喫煙によって血流が悪化すると、脂肪の定着を妨げるおそれがあるので注意が必要です。
まとめ

こめかみの脂肪注入は、こめかみ部分の凹みや凹凸を改善することで、自然な若返り効果が得られる施術です。ダウンタイムやアレルギーのリスクも少なく、定着した脂肪は半永久的に効果が持続します。
一方で、医師の技術によっては肌表面が凸凹したり、注入した脂肪が定着しなかったりと、思いどおりの仕上がりにならないケースもあります。こうしたリスクを防ぐには、脂肪注入の実績をもつ経験豊富な医師を選ぶことが大切です。
Z clinicでは、脂肪注入術(自己脂肪採取+移植術)に加えてナノファットによる施術もおこなっています。また、脂肪注入時にマフトガン(精密脂肪注入機器)を使用することで、より繊細なデザインへの対応も可能です。
なお、当クリニックの公式YouTubeチャンネルでは、院長である江連医師がマフトガンについて詳しく解説する動画を配信しています。ご興味のある方は是非ご視聴ください。
Z Clinicでは、カウンセリングも代表である江連医師自らが担当し、お客様のお悩みに寄り添って最適な施術を提案しています。アフターケアの体制も万全に整えておりますので、はじめての方も安心してご相談ください。