サクションリフトとは?特徴とメリット・デメリット、ダウンタイムや副作用など徹底解説
2026.09.09
加齢によって肌のハリが失われたり、たるみが目立ち始めたりすると、実際の年齢より老けてみえてしまうことがあります。そのようなエイジング症状の悩みを改善する施術として近年人気を集めているのが「サクションリフト」です。
脂肪吸引と糸リフトを同時におこなうサクションリフトでは、顔やあご下などの余分な脂肪と皮膚のたるみの両方にアプローチします。そのため、一度の施術でも効率よく引き締まったフェイスラインを目指すことができるのです。
この記事では、サクションリフトの特徴、メリット・デメリット、ダウンタイムの症状や経過などについて詳しく解説していきます。顔のたるみやフェイスラインのもたつきが気になるという方、美容施術を受けてみたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
サクションリフトとは

サクションリフトは、脂肪吸引と糸リフトを組み合わせた美容施術です。
まず、頬・あご下・ジョールファットなどの余分な脂肪を吸引(サクション)して取り除き、医療用の特殊な糸を皮下に挿入してたるんだ皮膚や組織を引き上げます。
顔のたるみの原因には、大きく分けると「脂肪」と「皮膚や組織のゆるみ」の2つがあります。サクションリフトではこの両方の原因に同時にアプローチできるため、脂肪吸引や糸リフト単体での施術よりも高い小顔効果やバランスの取れた仕上がりに期待できます。
サクションリフトの特徴

サクションリフトは、「脂肪吸引+糸リフト」という組み合わせならではの特徴をもっています。ここでは、サクションリフトの特徴について詳しくみていきましょう。
小顔効果とたるみ改善を両立できる
サクションリフトでは、これまで単独でおこなわれることが多かった脂肪吸引と糸リフトの施術を同日にまとめておこないます。余分な脂肪の除去とたるんだ皮膚や組織のリフトアップを一度に実施することで、小顔効果とたるみ改善を同時に目指すことができます。
ダウンタイムが1回だけで済む
脂肪吸引と糸リフトの施術を別々に受ける場合、ダウンタイムも2回経験することになります。一方、サクションリフトはダウンタイムも1回で済むため、痛み・腫れなどの症状や生活上の制限など、施術後の負担を大きく軽減することが可能です。
傷跡が目立ちにくい
脂肪吸引では耳の裏やあごの下をごく小さく切開し、カニューレという細い管を挿入して施術をおこないます。また、糸リフトも髪で隠れる部分から挿入することが多いため、いずれも傷跡は目立ちにくく、回復までの期間も比較的短くて済む傾向があります。
自然な仕上がりになりやすい
糸リフトの施術を単体でおこなう場合、脂肪のボリュームが多いと引き上げた部分に負担がかかり、つっぱり感や段差が生じることがあります。一方、サクションリフトでは適切な量の脂肪を取り除いてから糸で引き上げるため、無理なくリフトアップすることができます。その結果、正面だけではなく横顔もなめらかに整うため、より自然な仕上がりに期待できるでしょう。
サクションリフトのメリット

サクションリフトは、脂肪吸引と糸リフトの相乗効果によってさまざまな効果を得ることができる美容施術です。
ここからは、サクションリフトのメリットについて具体的に説明していきます。
小顔効果が得られる
サクションリフトは、頬・あご下・ジョールファットなどに蓄積した余分な脂肪を取り除くことから始めます。顔のボリュームそのものが減少するため小顔効果を得やすく、さらに糸リフトで引き上げることでナチュラルに引き締まった印象の輪郭に仕上がります。
また、脂肪細胞は一度除去されると再生されないため、リバウンドしにくいこともメリットのひとつです。
フェイスラインがすっきりする
加齢にともなうフェイスラインのもたつきは、脂肪とたるみの両方が原因となっているケースが多い傾向にあります。そのような場合、脂肪吸引だけでは皮膚のたるみが残る可能性が高く、糸リフトだけでは脂肪のボリュームで十分なリフトアップ効果を得られない恐れがあります。
サクションリフトでは余分な脂肪を取り除いたうえで糸リフトをおこなうため、もたつきのないすっきりとしたフェイスラインに整えることができます。
将来的なたるみの予防につながる
顔についた脂肪は重力により加齢とともに下垂していくため、将来的なたるみの原因となります。
サクションリフトをおこなうことにより、余分な脂肪が取り除かれて皮膚や組織にかかる負担が軽減されます。これにより、加齢によるたるみの進行を緩やかにする効果に期待できるのです。現在あらわれている症状の改善だけではなく、将来的なたるみの予防につながるということもサクションリフトの大きなメリットです。
糸リフトだけよりも効果を長く維持できる
糸リフト単体の施術の場合、使用する糸の種類にもよりますが、その効果の持続期間は約1~2年とされています。しかし、脂肪が多い人の場合、脂肪の重みで糸に負担がかかり効果が減少するケースが多くみられます。
一方サクションリフトでは、脂肪吸引をした脂肪層に糸リフトを挿入してたるみを引き上げます。脂肪吸引をした部分は、傷が治る過程で組織同士が引き上げた位置でしっかりと癒着するため、小顔効果だけではなくリフトアップ効果の半永久的な持続も目指すことができます。
サクションリフトのデメリット

サクションリフトには多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。
ここでは、サクションリフトのデメリットについて解説していきます。
劇的なリフトアップは難しい
糸リフトをベースとしたサクションリフトでは、切開フェイスリフトのように皮膚や組織を大きく引き上げることはできません。そのため、重度のたるみがある人は期待する効果を得るのが難しいと考えられます。
たるみの症状が重度である場合は、ほかの施術が適応となる可能性があることを理解しておきましょう。
脂肪が少ない人には適応とならない場合がある
脂肪吸引をともなうサクションリフトの施術は、もともとの脂肪量が少ない人ではメリットが得られない可能性があります。なぜなら、無理に脂肪を除去すると頬がこけてしまうなど、不自然な仕上がりにつながる恐れがあるからです。
脂肪量が少ない場合は糸リフト単体の施術やほかの施術が適していることがあるため、事前に医師に相談することをおすすめします。
ダウンタイムが生じる
サクションリフトは、切開フェイスリフトと比較すると低侵襲な施術であるとされています。しかし、脂肪吸引をともなうため、腫れ・痛み・むくみなどのダウンタイムが生じます。さらに、糸リフトにより、一時的ではありますが引きつれ感や違和感を覚えることもあります。
ダウンタイムの症状や程度には個人差がありますが、完全に回復するまでには数週間程度かかることもあるため、十分にスケジュールを検討しておくことが大切です。
医師の技術力で仕上がりが左右される
脂肪吸引と糸リフトを組み合わせたサクションリフトでは、どちらか一方の施術が適切におこなわれなかった場合、期待した効果が得られない可能性があります。
サクションリフトの施術は、脂肪の吸引量や糸の挿入部位、本数・引き上げ具合によって仕上がりが大きく変わってきます。脂肪吸引と糸リフトの両方に高い技術力と経験をもつ医師であれば、納得いく仕上がりにつながるでしょう。
サクションリフトとほかの施術の違い

顔のたるみを改善したり、フェイスラインを整えたりする治療には、サクションリフト以外にもいくつかの施術方法があります。それぞれアプローチの仕方や適応となる症状が異なるため、施術を受ける際は違いを理解しておくことが大切です。
ここでは、サクションリフトとそのほかの施術の違いについて解説していきます。
HIFU(ハイフ)
HIFU(ハイフ)は、内部に高い熱エネルギーを与えて脂肪細胞を破壊し、老廃物として排出させることで、脂肪を減少させる施術です。肌のハリ・つやの向上やフェイスラインの引き締めにも期待でき、ダウンタイムが比較的少ないため気軽に受けられることが大きなメリットです。そのため、美容施術が初めての方でも抵抗なくトライすることができるでしょう。
ただし、効果があらわれるまでには約1~2か月を要し、初めの1年間は3か月に1回、その後も1年に1回のメンテナンスが推奨されています。一方、サクションリフトは施術直後から効果を実感できることが特徴です。ダウンタイムが終わる頃には、腫れ・むくみがなくなることでさらにすっきりとしたフェイスラインを手に入れることができます。
ボルニューマ
ボルニューマは、高周波(RF)を照射して肌のたるみを改善する最新の切らないリフトアップ治療です。脂肪層をターゲットに強力な熱エネルギーを加えることで脂肪細胞を縮小させ、口元やフェイスラインを強力に引き締めます。また、コラーゲンの生成を促すため肌のハリも向上するとされています。痛みを抑える冷却・振動システムにより、従来の機器(サーマクールなど)に比べ痛みが少なく、ダウンタイムがほぼない点も特徴です。
サクションリフトの施術後、効果の後戻りを防止するためのアフターケアにも多く用いられています。
糸リフト
糸リフトは、皮膚の下に医療用の特殊な糸を挿入して物理的に引き上げる施術で、施術直後から効果を実感しやすいことが特徴です。切開をともなわないため、ダウンタイムも比較的短い傾向があります。
ただし、脂肪の量が多いと糸にかかる負担が大きくなるため、十分に引き上げることができなかったり、効果の持続期間が短くなったりすることがあります。このような糸リフトのデメリットも、サクションリフトで脂肪吸引をおこなうことにより補うことができます。
切開フェイスリフト
切開フェイスリフトとは、たるんだ皮膚やSMASと呼ばれる筋膜を引き上げる美容施術です。たるみによって生じた余分な皮膚も除去できるため、重度のたるみであっても改善することができます。また、その効果の持続期間は短くても5年、多くのケースでは10年以上と、ほかの施術に比べて長いことも特徴のひとつです。
ただし、切開をともなうためダウンタイムが長く、費用が高額であるというデメリットもあります。たるみが大きく進行していない場合はサクションリフトで改善が可能なこともあるため、カウンセリングで医師に診断してもらうことをおすすめします。
サクションリフトが向いている人・向いていない人

サクションリフトは、すべての方に適している施術ではありません。脂肪量やたるみの程度によって、向き・不向きがはっきり分かれる傾向があります。
自分に適した施術を受けるためにも、適応となるケース・適応とならないケースについて把握しておきましょう。
サクションリフトが向いている人
- 頬やあご下などに脂肪があり、たるみも気になる人
フェイスラインがもたついている原因が脂肪とたるみの両方である場合、サクションリフトによる効果を実感しやすい傾向があります。 - 切らずにフェイスラインをすっきりさせたい人
脂肪吸引と糸リフトの相乗効果により、切開をともなうことなく、すっきりとした印象のフェイスラインに近づくことができます。 - 自然な仕上がりを重視する人
脂肪を適切に取り除き、糸リフトの本数・挿入部位・引き上げ具合を調整することにより、やりすぎ感のない自然なフェイスラインに仕上がります。
サクションリフトが向いていない人
- 顔の脂肪が少ない人
もともと顔に脂肪がついていない場合、施術によるメリットが得られない恐れがあります。このようなケースでは、糸リフトだけでも効果がみられることがあります。 - たるみの症状が強い人
重度のたるみがある人は、脂肪吸引をすると皮膚のたるみがより強くなる傾向があるため、糸リフトだけで十分に引き上げるのは困難だといえるでしょう。このような場合は、切開フェイスリフトが施術方法として検討されます。 - ダウンタイムがとれない人
サクションリフトは比較的ダウンタイムが短いとされていますが、脂肪吸引をともなうため、腫れ・痛み・むくみ・内出血など、約1~2週間のダウンタイムが生じます。ダウンタイムをとるのが難しいという人は、施術を受けるのが難しいかもしれません。
サクションリフトの施術の流れ

ここからは、サクションリフトを受ける際の施術の流れを紹介していきます。
- カウンセリング
医師とのカウンセリングでは、どのようなフェイスラインを目指しているのかを共有し、脂肪の量やたるみの程度、骨格バランスなどを確認していきます。サクションリフトの適応もこの段階で診断され、場合によってはほかの施術が提案されることがあります。 - デザイン・麻酔
脂肪を除去する範囲、糸の本数や挿入方向などを細かくデザイン(マーキング)していきます。デザインの終了後は麻酔をおこなって施術に備えます。麻酔方法はクリニックによって異なりますが、痛みに十分配慮しながら進められます。 - 脂肪吸引
頬・あご下などから余分な脂肪を吸引します。耳の裏やあご下などの目立ちにくい位置からカニューレを挿入し、バランスを見ながらていねいに脂肪を取り除いていきます。 - 糸リフト
脂肪吸引の終了後、デザインをもとに医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や組織を引き上げます。その際、どの程度引き上げるのが適切であるか、慎重に調整をおこないます。 - アフターケア
施術後に腫れや出血の状態を確認し、必要に応じて圧迫や保護をおこないます。麻酔が覚めたらそのまま帰宅することが可能です。帰宅前には、ダウンタイム中の過ごし方や注意点について説明を受けます。
サクションリフトの施術時間は症状によっても異なりますが、1時間~1時間半程度です。
サクションリフトのダウンタイムの症状・経過

サクションリフトは脂肪吸引と糸リフトを組み合わせた施術であるため、単体の施術とはダウンタイムのあらわれ方も異なります。
ここでは、サクションリフトのダウンタイムについて詳しくみていきます。
ダウンタイムの症状
サクションリフトのダウンタイムにみられるおもな症状としては、腫れ・痛み・むくみ・内出血に加え、糸リフト特有の引きつれ感や違和感などが挙げられます。
脂肪吸引による腫れやむくみはフェイスライン全体にあらわれやすく、頬やあご下に内出血がみられることがあります。また、糸リフトによる影響で、口を大きく開けたときにつっぱり感を覚えたり、表情の動かしにくさを感じたりするケースもみられます。
いずれの症状も一時的なもので、時間の経過とともに落ち着いていくのが一般的です。
術後の経過
術後2〜3日ほどは腫れやむくみがみられますが、大きな腫れは1週間程度で落ち着いてきます。内出血も同様に、1〜2週間をかけて徐々に目立たなくなるでしょう。
その後、約2〜4週間でフェイスラインがなじんで自然な状態に近づき、糸の違和感や引きつれ感も軽減していきます。約1か月後には見た目には違和感のない状態まで回復し、3~6か月で施術が完成します。
日常生活への影響
ダウンタイム中もマスクでカバーできる範囲の症状であることが多いため、日常生活に大きく影響することはないでしょう。デスクワークであれば、翌日〜数日以内に復帰する方も少なくありません。
ただし、術後1~2週間は、長時間の入浴やサウナ、飲酒・喫煙、激しい運動などを控える必要があります。また、うつ伏せ寝やフェイスラインへの強い刺激も避けることが大切です。
医師の指示に従って過ごすことでダウンタイムも軽減され、よりきれいな仕上がりにつながるでしょう。
サクションリフトで起こりうる副作用・リスク

サクションリフトは身体への負担が比較的少ない施術ではありますが、いくつかの副作用やリスクが存在します。
ダウンタイムには、腫れ・痛み・むくみ・内出血といった症状が一時的にみられますが、時間の経過とともに自然に治まっていくので心配の必要はありません。
ただし、まれに左右差や皮膚表面の凹凸、強い引きつれが起こるケースもみられます。これらの症状は医師の経験・技術不足が原因で引き起こされることが多いため、サクションリフトを受ける際には慎重に医師を選ぶことが重要です。
サクションリフトの効果はいつから実感できる?

サクションリフトの効果は、施術直後からある程度実感することができます。
脂肪吸引によってフェイスラインのボリュームが減少するため、見た目の変化があらわれやすいこともサクションリフトの特徴です。
ただし、術後はダウンタイムの腫れやむくみの影響があるため、完全に仕上がっている状態とは異なります。腫れが落ち着いてくる1〜2週間後あたりから、フェイスラインの変化をよりはっきりと感じることができるでしょう。
さらに、糸リフトによる引き上げ効果も時間の経過とともになじみ、約1か月前後で自然なフェイスラインとして安定します。脂肪の減少とリフトアップの相乗効果により、バランスの取れた理想のフェイスラインに近づくでしょう。
まとめ

今回の記事では、サクションリフトの特徴やメリット・デメリット、ダウンタイムなどについて詳しく解説してきました。
サクションリフトは、脂肪吸引と糸リフトを同時におこなうことでたるみを改善し、すっきりとしたフェイスラインや小顔を目指すことのできる美容施術です。2つの施術の相乗効果による自然な仕上がりや、脂肪吸引・糸リフト単体での施術よりも長い効果の持続が期待でき、ダウンタイムも比較的短いというメリットがあります。
ただし、医師の技術力によって仕上がりが左右されるというリスクもあるため、施術を受ける際には慎重に医師を選ぶことが重要です。
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