二重切開法とは?ダウンタイムや費用など徹底解説
2024.12.02
目は顔のなかでも人に大きな印象をあたえるパーツのひとつですが、時代によって好まれる目の形も変化しています。
最近では芸能人や美容系インフルエンサーの影響で、はっきりとして幅が広く、ラインが平行な二重が好まれる傾向にあります。そのため、一重まぶたの人だけではなく、二重まぶたであっても施術を受ける人が増えています。
二重の美容施術には、大きく分けて二重埋没法と二重切開法がありますが、今回の記事ではその2つの施術のうち「二重切開法」について詳しく解説していきます。
気になるダウンタイムや費用、二重埋没法との違いについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
二重切開法とは?
二重切開法は、まぶたの皮膚を切開し、内部の脂肪や筋肉を適切に処置することで半永久的な二重をつくる手術です。
二重切開法には、「全切開二重」と「部分切開二重」の2つの方法がありますが、希望する二重の幅やデザイン・まぶたの状態によって、どちらの施術を選択するかが変わってきます。
全切開二重
全切開二重は、目頭から目尻までの皮膚を切開して二重のラインをつくる方法です。
二重の幅やライン・食いこみの調整などができるため、さまざまなデザインに対応が可能で、理想の二重を半永久的に維持することができる施術です。
また、眼窩脂肪やROOF(隔膜前脂肪)・眼輪筋などを同時に切除することで、まぶたの腫れやたるみ、眼瞼下垂などの悩みも解消できます。
傷跡は二重のラインと重なるため、ダウンタイム後はほとんど目立たなくなります。
部分切開二重
部分切開二重とは、二重ラインの中央部分を1cmほど切開して不要な組織を除去したあと、挙筋腱膜と皮膚を縫いつけることで二重をつくる方法です。
切開する幅が狭いため、全切開二重に比べると二重のラインが弱くなります。そのため、二重の幅や平行なラインにこだわりのある方や、まぶたの脂肪が厚い方は全切開二重を選択する必要があります。
また、切開部分が1cmと短いため、目頭から目尻まで切開する全切開二重に比べて、かえって傷が目立ってしまう場合があります。
二重切開法で期待できる効果
二重切開法で期待できるおもな効果は、以下のとおりです。
- 二重が半永久的に持続する
- 幅の広い二重や平行ラインの二重など理想のデザインが実現できる
- 腫れぼったいまぶたやたるみを改善できる
- 眼瞼下垂を解消できる
なかでも、効果が半永久的に続くことは大きなメリットだといえるでしょう。また、切開することで余分な組織を取り除くことができるため、二重にするだけではなく、目元の悩みを同時に解消できることも重要なポイントです。
二重切開法がおすすめな人
二重切開法は、以下のような人に向いている施術です。
- 半永久的な効果を求めている
- まぶたの脂肪が厚い・たるみがある
- 二重埋没法では二重がすぐに外れてしまう
- なりたい二重の幅やラインなど、デザインにこだわりがある
- 術後にダウンタイムを取ることができる
ただし、部分切開二重では、まぶたの脂肪は少ししか取り除くことができません。また、切開する幅が狭いことからデザインにも限りがあります。一方で、半永久的に効果が続くことには変わりはなく、切開部が小さいため、ダウンタイムが全切開より短いというメリットがあります。
二重切開法と二重埋没法の違い
冒頭で、二重の施術方法には「二重切開法」と「二重埋没法」があることをご説明しました。
ここでは、この2つの施術方法にはどのような違いがあるのか、一覧にしてご紹介します。
二重切開法 | 二重埋没法 | |
---|---|---|
施術方法 | 二重にしたいラインを切開して二重を形成する | 医療用の糸と針を使用して二重のラインを形成する |
施術時間 | 60~90分程度 | 10~20分程度 |
メリット | ・効果が半永久的に続く ・深く安定した二重になる ・まぶたのたるみや脂肪も同時 に切除することができる | ・切開法よりダウンタイムが 短い ・腫れが少ないためバレにくい ・糸を取り除けばもとのまぶた に戻すことができる |
デメリット | ・埋没法よりダウンタイムが 長い ・埋没法と比べて手術のやり 直しが難しい | ・糸が取れて二重が外れる リスクがある ・まぶたの厚さやたるみを解消 するのは難しい |
向いている人 | ・はっきりした二重にしたい人 ・まぶたが厚く脂肪が多いひと ・まぶたにたるみがある人 ・眼瞼下垂を解消したい人 | ・メスを入れることに抵抗が ある人 ・費用を抑えて二重にしたい人 ・ダウンタイムを取れない人 |
以上のように、2つの施術にはそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、向いている人も異なります。違いをよく理解して、医師と相談しながら施術方法を決めるとよいでしょう。
二重切開法の費用相場
二重切開法の費用の相場は、以下のとおりです。
- 全切開二重 ¥200,000~¥500,000
- 部分切開二重 ¥200,000~¥300,000
クリニックによっては、麻酔の費用が含まれていなかったり、オプション料金が発生したりする場合があります。費用の総額については、カウンセリング時に必ず確認しておきましょう。
二重切開法の施術の流れ
ここでは、二重切開法の施術の流れについて説明していきます。
医師の診察・シミュレーション
医師がまぶたの状態を確認し、希望の二重を実現するための施術方法を決定します。
さらに、ブジ―という金属製の細い棒を使って、二重の幅やラインのシミュレーションをおこないます。まぶた中央の二重の幅は、目を閉じた状態で6~8mm、広くても10mm以内が適切だとされています。
デザイン・マーキング
手術室に移動し、横になった状態でデザインを再確認したあとマーキングをおこないます。このとき、左右のバランスや二重の幅をあらためて入念にチェックします。
麻酔
マーキングの終了後、消毒をしてから麻酔をおこないます。
麻酔の方法としては、多くのクリニックで点眼麻酔と局所麻酔を併用しておこなっています。
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切開
デザインに合わせて二重のラインを切開し、皮膚と眼輪筋を切除します。
また、必要に応じて、眼窩脂肪やROOF(隔膜前脂肪)の切除をおこないます。
固定・縫合
切開部から瞼板・挙筋腱膜と皮下組織を縫合し、状態に合わせて数か所を固定します。
すべての内部処置が終了したら、切開部の皮膚を縫合します。
アフターケア
施術後はそのまま帰宅できます。
(静脈麻酔をおこなった場合は、リカバリールームなどで麻酔が覚めるのを待ちます。)
その後、約1週間後に通院して抜糸をおこないます。
二重切開法のダウンタイムと過ごし方
二重切開法のダウンタイムの期間には個人差がありますが、一般的には1~2週間、傷跡の回復を含めた手術の完成までには約3か月~6か月かかるといわれています。
また、ダウンタイム中には注意しなければならないポイントがいくつかあります。
一覧表にまとめましたので、ダウンタイムの過ごし方の参考にしてください。
洗顔 | 手術当日から可能(強くこすらないように注意) |
シャワー・入浴 | シャワー:手術当日から可能(※傷を洗い流して清潔を保つ) 入浴:術後1週間から可能 |
メイク | 抜糸後2日から可能(目元に強い刺激を与えないこと) |
コンタクトレンズ | 抜糸後1週間から使用可能 |
飲酒・喫煙 | 術後1週間~2週間は避けたほうがよい |
運動 | 軽い運動は術後1週間、激しい運動は術後1か月まで避ける |
二重切開法のリスク・副作用
二重切開法の施術を検討する際は、効果やメリットだけではなく、デメリットとなる面についても理解しておくことが必要です。
ここからは、二重切開法のリスクと副作用について解説していきます。
腫れ・内出血
二重切開法では、施術後ほとんどの人に腫れと内出血の症状がみられます。
強い腫れは1週間程度で治まり、その後2~3週間で自然に見えるようになります。
内出血は2週間ほどで引いていきますが、術後の3日間患部を冷やすことで症状を抑えることができます。ただし、術後3日を過ぎたら、血液が吸収されるのを促すために患部を温めるようにしましょう。また、血行を促進する運動・サウナ・飲酒を避け、目元に血液が巡回しないように頭を高くして過ごしてください。
痛み
強い痛みは1~2日程度続き、その後4~5日かけて徐々に治まっていきます。
どうしても我慢ができない場合は無理をせず、痛み止めを服用して痛みをコントロールしましょう。
傷跡
施術から抜糸まで(1週間ほど)は、切開部分に糸が残っているため傷跡が目立ちます。
抜糸直後もまだ腫れが残っているため、傷跡に硬さや赤み・くぼみがみられますが、術後1か月ほど経過すると腫れもなくなりピンク色の線状になります。この段階になると、目を開いた状態では傷跡もほぼわからない状態になり、メイクでカバーできるようになります。
その後、2~3か月かけて赤かった線が白っぽい線へと変化していき、3~6か月でほとんど目立たなくなります。
左右差
左右のまぶたは、それぞれ独立した手術がおこなわれます。そのため、術後の副作用である腫れや内出血の回復も左右のまぶたで異なります。ダウンタイム中に左右差を感じた場合、その原因が副作用によるものであることが考えられるため、ダウンタイムが終わるまでは経過を観察するのが一般的です。
ダウンタイム終了後、二重幅などに明らかな左右差がある場合は医師に相談をしましょう。場合によっては再手術がおこなわれることがあります。
ハム目
「ハム目」とは、二重まぶたのラインとまつげのあいだがぷっくりと膨らんだり、皮膚が下がってまつげを隠したりする状態のことを指します。糸で縛ったボンレスハム似ていることからハム目と呼ばれています。
二重の幅を広くデザインしたときに生じることが多いため、ハム目のリスクを回避するためには、シミュレーションで適切な二重幅にデザインすることが大切です。
ハム目は自然に治ることが見込めないため、改善を希望する場合は修正手術が必要になります。
二重切開法で失敗しないためのポイント
二重切開法は目元にメスを入れるデリケートな施術であるため、できるだけリスクを回避したいと考えている方が多いでしょう。
ここでは、二重切開法の失敗を回避するために押さえておきたいポイントを紹介していきます。
信頼できる医師・クリニック選び
二重切開法で理想の目元を実現するためには、技術力が高く、信頼できる医師やクリニックを選ぶことが重要です。そのため、ネットやSNSの情報だけを比較して決めるのではなく、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
可能であれば3つ以上のクリニックでカウンセリングを受け、医師からの施術の提案内容や、料金についての比較検討をおこないましょう。
たとえば、本人は二重切開法を希望していても、二重埋没法で十分な効果が得られることも考えられます。そのような場合、希望に左右されることなく、本人のまぶたの状態にあった施術を提案してくれるような医師であれば信頼できるといえます。
料金も安ければよいという訳ではありません。提供される施術やアフターフォローの質、医師の執刀経験などを総合的に検討して判断するようにしましょう。
適切な二重幅選び
二重切開法の失敗を回避するために大きなポイントとなるのが「二重幅」です。
日本人の平均的な二重幅は約6~7mmといわれていますが、最近は幅の広い二重が人気を集めているため、1cmを超えるような幅を希望して二重切開法を受ける人も多くなっています。
しかし、顔立ちによって自然に見える二重幅は異なるため、安易に幅を広くしても似合うとは限りません。また、前述のとおり、二重幅を広くすることで「ハム目」になるリスクも高くなります。修正手術が必要になるようなことがないように、二重の幅は慎重に決める必要があります。
徹底したカウンセリングとシミュレーション
施術を担当する医師と、自分が納得できるまでカウンセリングとシミュレーションを重ねることも重要なポイントです。
二重の幅や二重ラインのデザインなど、思い描いている目元を実現するためには、自分の希望をしっかりと医師に伝えることが必要です。まぶたの状態によっては、希望のデザインどおりの施術ができないということも考えられます。そのような場合、シミュレーションを通して自分にもっとも適した二重幅・デザインをみつけることになります。
二重切開法で失敗しないためには、シミュレーションで妥協しないことが大切です。徹底したカウンセリングとシミュレーションをおこなうためにも、前述のとおり、技術が高く経験豊富な医師を選ぶようにしましょう。
二重切開法についてよくある質問
最後に、二重切開法についてよくある質問に回答していきます。
施術後に二重が取れる確率はどれくらいありますか?
二重切開法の術後に二重が取れる確率は非常に低いといえますが、ゼロではありません。たとえば、施術で適切な処置がされていなかったり、加齢によりまぶたの状態が大きく変わったりした場合は、二重が取れる可能性があります。
基本的に問題はありませんが、術後にアイラインの見え方が変わることがあります。
どのような変化が起こる可能性があるかは、シミュレーションで確認することができます。
埋没法を受けたことがあっても切開法を受けられますか?
埋没法を受けた方でも、切開法を受けることはできます。埋没法の糸は除去し、希望の二重ラインを切開して施術をおこないます。
まとめ
今回の記事では、二重切開法の施術方法をはじめとして、ダウンタイムや費用、失敗しないためのポイントなどについて詳しく解説してきました。
二重切開法では、理想とする二重の幅やラインを実現するだけではなく、まぶたのたるみや厚みなどの悩みも解消することができます。一方で、まぶたにメスを入れて切開をするため、副作用やリスクも存在します。そのため、技術力に優れた経験豊富な医師と、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
Z Clinicでは、独自の特殊手術である「LVS切開式手術」により全切開二重術をおこなっています。LVSはLeast Visible Scarの略で、「もっとも目立たない傷」という意味です。
当クリニック代表の江連医師は数千件の執刀経験をもち「メイクなしでもわからない傷跡」を目標に施術をおこなっています。
目は顔のなかでも目立つパーツのひとつです。はっきりとした二重まぶたになりたいけれど傷跡が心配…という方は、ぜひZ Clinicにご相談ください。