こめかみリフトとは?効果やメリット・デメリット、ダウンタイムなど解説
2024.11.23

年齢を重ねるにつれて目元のシワやたるみが目立ち始め、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。こめかみリフトによって目元をすっきりさせることができれば、今よりも若々しい印象に近づける可能性があります。
そこで今回の記事では、こめかみリフトの効果やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
こめかみリフトとは

ここからは、こめかみリフトの施術について詳しく解説していきます。
こめかみリフトは目元のたるみを改善する施術方法
こめかみリフトとは、こめかみ部分を切開して目元のたるみやシワを引き上げる施術のことです。こめかみから側頭部にかけて皮膚をリフトアップさせることで、顔全体が引き締まり、周囲に若々しい印象を与える効果が期待できます。
こめかみリフトの施術の流れは、下記のとおりです。
- 局所麻酔や静脈麻酔をおこなう
- 生え際や頭髪内など、目立たない場所を小さく切開する
- 医療用の糸で皮膚を内側から引き上げる
- 適切な位置に皮膚がくるように縫合して固定する
こめかみリフトで使用する糸は、外科手術などで用いられる特殊な素材でできています。約1~2年程度で自然に分解・吸収されるため、異物が体内に残らず、自然な仕上がりを目指すことができるのもメリットです。また、体内の糸がコラーゲンの増生を促すため、長期的な効果が期待できます。
こめかみリフトの施術の費用相場は約50~60万円程度
こめかみリフトの施術の費用相場は、クリニックにより異なりますが、約50~60万円程度が目安です。ただし、麻酔代やアフターケア料金が別途でかかる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
こめかみリフトは大がかりな手術ではないため、比較的安価で施術を受けられますが、失敗のリスクもあります。リスクを避けるためには、費用の安さに惑わされず、高い技術をもつ医師やクリニックを選ぶことが大切です。また、施術によるリスクの説明や、アフターケアが充実したクリニックを選ぶことも施術を成功させる大きなポイントです。
こめかみリフトで期待できる効果とは

ここからは、こめかみリフトで期待できる効果について解説していきます。
目元のたるみの改善
こめかみリフトの施術では、目元のたるみの改善が期待できます。施術を受けることで目の周りの皮膚が引き締まり、はっきりとした目の輪郭が目指せるのです。また、たるみが改善することで視界が広がるため、以前よりも物が見えやすくなるといった効果も期待できます。
目尻のたるみの改善
こめかみリフトで目尻をリフトアップできれば、ハリのある若々しい目元になります。目尻は、笑顔などの表情を作る際のシワやたるみがとくに目立つ部分です。これらは、肌の乾燥やハリ不足によって引き起こされますが、こめかみリフトによって改善が期待できます。
眉毛の外側のたるみの改善
眉毛の外側の皮膚は、年齢とともにたるみが目立ちやすい部分です。こめかみリフトの施術を受けることで、上まぶたの外側と下まぶたのたるみが改善されるため、若々しい印象を取り戻す効果が期待できます。
中顔面のたるみの改善
こめかみリフトは、目の下から唇の上あたりを指す「中顔面」におけるたるみにも高い効果が期待できます。こめかみリフトをおこなうことにより、顔の中心部分の土台をしっかりさせて若々しい印象の輪郭へと近づくことができます。
こめかみリフトのメリット

ここからは、こめかみリフトのメリットについて解説していきます。
身体への負担を抑えられる
こめかみリフトは、局所麻酔を使用することが一般的です。そのため、全身麻酔を必要とする大規模な手術に比べて、身体にかかるストレスを抑えることが可能です。また、切開範囲も狭いため、ほかのフェイスリフトに比べると腫れが少なく、ダウンタイムも短めです。手術後の痛みや傷口も軽度で済む傾向があります。
Z Clinicでは、静脈麻酔を使用した手術をおこなっています。腕の静脈から点滴で薬剤を注入することで全身の鎮静と鎮痛をする静脈麻酔では、完全に無意識になった状態で局所麻酔の注射をするため痛みを覚えることがありません。もちろん手術も無意識下でおこなわれますので、恐怖を感じることなく安心して施術を受けていただくことができます。
こめかみリフトは頭髪内で縫合をおこなうため、施術後に腫れた場合でもあまり目立たず、周囲の人からばれにくいのがメリットです。また、治療にかかる時間は部位によって異なりますが、1時間~3時間ほどと比較的短いことが特徴です。そのため、半日あれば余裕をもって治療を受けることができます。
施術後の傷跡が目立ちにくい
こめかみリフトは頭髪内で縫合するため、傷が髪の毛で隠れて目立ちにくいのが特徴です。フェイスリフトの場合は耳周辺を切開するため、耳に髪をかけた際に縫合した部分が見えてしまうのではないかと不安を覚える人も多くいます。
しかし、こめかみリフトは、こめかみ近くの髪の毛の生え際、あるいは頭髪部内の皮膚を切除することで、こめかみの皮膚を外側・上方に引き上げる施術です。施術後の傷は基本的に髪に隠れており、周囲の視線が気になりにくいといえます。
生え際の皮膚を切除するケースでは、切開線や縫合ラインをジグザグに仕上げることで傷跡を目立たなくします。なお、髪の毛のなかを切開するよりも、生え際を切開する方が引き上げる部位までの距離が近いため、リフトアップ効果が高いとされています。
眉毛や目尻など目の周囲全体への効果が期待できる
こめかみリフトは、目元・目尻・眉毛の外側・まぶたの外側といった、目の周囲全体のたるみの解消が期待できます。中顔面(目の下から唇の上までの長さ)にも良い影響を与えるため、フェイスライン全体の若返りが期待できるでしょう。また、こめかみを引き上げると頬も一緒に引き上がるため、ほうれい線の改善効果も期待できるといわれています。
こめかみリフトのデメリット

ここからは、こめかみリフトのデメリットについて解説していきます。
傷跡が残るリスクがある
こめかみリフトの施術では、皮膚を切開して引き上げるため傷跡が残るリスクがあります。治療によって生じた傷跡は、時間の経過とともに自然になじんでいくものの、完全に消えることはありません。
こめかみリフトに限らず、どのような医療行為でも傷跡は避けられないものです。こめかみリフトは頭髪内、あるいは生え際近くを切開するため髪の毛で隠せる可能性がありますが、髪型によっては目立ってしまう場合もあります。
傷跡が心配な方は、豊富な経験や高い技術があることに加え、ていねいな縫合や、目立ちにくい位置での切開を心がけているクリニックを選ぶのがおすすめです。
Z Clinicでは、独自の特殊手術であるLVS切開式(Least Visible Scar=もっとも目立たない傷)でのこめかみリフトをおこなっています。LVS切開式は、診察や診断、デザインや手術内容だけではなく、術後ケア・再生治療・傷の完成後の治療まで、傷を目立たなくするためのあらゆる技術を取り揃えた手術です。こめかみリフトには興味があるけれど傷跡が心配という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
つり目になってしまう可能性がある
こめかみリフトは目尻を引き上げる施術であるため、もともと目尻が上がり気味の方が施術を受けると、つり目がより強調されてきつい印象になってしまうことがあります。とくにつり目の印象を強く感じるのは、治療直後からダウンタイム期間中です。
また、仕上がりによっては顔面に左右差が生じる場合があります。これは、左右で回復の進み具合や腫れの程度に違いが生じたり、手術中、縫合の方向や皮膚の引き上げ方に微妙な差が生じたりすることが原因で起こり得るものです。
目元は顔の印象に大きくかかわるため、少しの左右差でも気になりやすい部位でもあります。顔面の左右バランス、リフティングの程度などは医師の技術に左右されるため、経験豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶことが大切です。
エイジングを止めることはできない
切開してリフトアップをおこなうこめかみリフトの場合、その効果は後戻りすることがありません。ただし、顔のほかの部位と同様に、エイジングで再びたるみが生じるのを止めることはできません。
また、こめかみリフトは、こめかみ部分の比較的狭い範囲内で皮膚を切開・切除するのが特徴です。そのため、脂肪吸引やリフトアップ術ほど顔の印象を大きく変えることは難しいといえます。こめかみリフトは、あくまで目元のエイジング対策に特化した治療であることを認識しておきましょう。
こめかみリフトのダウンタイムはどれくらい?

ダウンタイムの長さは人により異なりますが、目立つ腫れは1~2週間程度で引いていきます。ダウンタイムで生じるおもな症状は、痛みや腫れ・内出血などです。
痛みに関しては、手術直後は強いものの、その後は徐々に落ち着いていくのが一般的です。ただし、痛みが強い、または治まらない場合は、傷口の感染や皮膚の壊死などを起こしている可能性があります。
また、内出血が発生した場合、2週間程度で治まるのが一般的です。目の表面に内出血が生じた際は充血したように見えることもありますが、およそ2週間前後で落ち着いていきます。
こめかみリフトの施術自体は1~3時間程度を要するのが一般的ですが、術後にバンドを使って止血する時間を含むと、トータルで3~4時間程度かかります。また包帯、圧迫のためのバンドは、術後も2~5日程度の装着が必要です。
こめかみリフトのダウンタイムで生じる症状が治まらない、我慢できないくらい強いという場合は、ほかに原因がある可能性も考えられます。このような場合は我慢せず、早急にクリニックに相談しましょう。
こめかみリフトはどれくらい効果が持続するのか

こめかみリフトの効果の持続期間は、ある程度の個人差があるものの、一般的には4〜5年程度といわれています。皮膚や筋膜をしっかりと固定できるため、切らない施術に比べて持続期間が長いのが特徴です。ただし、生活習慣や皮膚の老化などによって効果の持続期間が変わってくる可能性があります。
こめかみリフトの効果を長持ちさせるためには、たるみを助長するような顔のマッサージなど、顔に負担がかかる動作は控えましょう。挿入した糸がずれてバランスが崩れてしまう可能性があるためです。また、ダウンタイム期間中の食事は、やわらかいものを少しずつ食べるようにして固い食べ物を避けることも大切です。
さらに、メンテナンスを定期的におこなうことも、こめかみリフトの効果を長持ちさせるひとつの方法です。施術を定期的に受けることで、体内に挿入した糸が細胞を刺激してコラーゲンの生成を促すため、肌のハリ・ツヤを維持する効果も期待できます。
こめかみリフトでの失敗事例

ここからは、こめかみリフトでの失敗事例について解説していきます。
強いひきつれを感じることがある
こめかみリフトをした直後は強いひきつれを感じることがありますが、徐々になじんでいくのが一般的です。ただし、なじむまでに3か月程度かかるため、それまでは少し引き上がりすぎているように感じることもあります。万が一ひきつれが長期間治まらない場合は、引き上げた目尻からこめかみの筋肉をゆるめて下げる手術をおこなう場合があります。
毛髪内で切開した部位がハゲることがある
頭のなかの髪の毛が生えている部位を施術した場合、頭皮の血行が悪化することにより、傷の周囲が一時的に脱毛することがあります。脱毛は半年ほどで回復するのが一般的ですが、最終的に2~5ミリ程度の脱毛が残る可能性があることを認識しておきましょう。
シワやたるみが残ることがある
こめかみリフトは切開部から皮膚を引っぱる施術方法であるため、切開部に近いところほどリフトアップ効果が強くなるのが特徴です。一方、切開部から離れたところではリフトアップ効果が弱くなるため、たるみやシワが残る可能性があります。そのため、人によってはほうれい線などの引き上げ効果に物足りなさを感じることもあります。
こめかみリフトで失敗しないためのクリニック選びのポイント

ここからは、こめかみリフトで後悔しないためのクリニック選びのポイントについて解説していきます。
症例数が多く実績のあるクリニックを選ぶ
こめかみリフトの施術で、不自然なつっぱり、つり目などの失敗のリスクを避けるためには、クリニックを慎重に選ぶことが大切です。こめかみリフトの技術力が高いことはもちろん、症例数が多く実績のある医師が在籍するクリニックを選びましょう。
医師の技術力を見極めるためには、その医師が担当した症例写真を確認するといった方法があります。その際、治療前と治療後の写真が修正・加工されていないかなどをよく確認することがポイントです。
カウンセリングが充実したクリニックを選ぶ
充実したカウンセリングを設けているクリニックであれば、こめかみリフトの治療内容に納得したうえで施術を受けられる可能性が高いでしょう。美容医療は医療行為にあたるため、医師による治療方法の説明や検討がもっとも重要になります。
また、クリニックでカウンセリングを受ける際、自分の不安や悩みに寄り添ってくれるか、リスクをしっかり説明してくれるかどうかもチェックしましょう。
費用が安いクリニックを選ぶ
前述のとおり、こめかみリフトの効果は後戻りすることがありません。しかし、エイジングにより5~10年で再びたるみが生じる可能性はあります。その際にあらためてリフトアップ施術を受けることを考えると、費用に無理のない範囲でクリニックを選んだほうがよいでしょう。ただし、失敗のリスクを避けるためには、費用の安さだけでなく技術力の高いドクターに施術してもらうことも重要です。
たとえ費用の高いクリニックでも、症例数や技術力などに納得できれば投資する価値があるといえます。また、施術料金のほかにオプション料金が発生する可能性があることも念頭に置いて、事前にトータルの費用を認識しておきましょう。
まとめ

こめかみリフトは、目元のたるみや目尻の下垂を改善し、若々しい印象を目指せる施術です。傷跡が目立ちにくく、効果の持続期間が比較的長いことがメリットといえます。ただし、つり目や不自然なつっぱりなどの失敗のリスクを避けるためには、症例数が多く、技術力の高い医師が在籍するクリニックを選ぶことが重要です。
Z Clinicは、たるみ取り・リフトアップ手術専門の美容クリニックです。当クリニック代表の江連医師は、切るリフトアップ手術だけで何千件もの執刀実績があり、特殊手術であるLVS切開式により「メイクなしでもバレにくい傷と仕上がり」を目指しています。
ご来院いただいたうえでのカウンセリングはもちろんのこと、メールでのご相談も可能ですので、たるみ取りやリフトアップを検討されている方はお気軽にご相談ください。