瞼(まぶた)の脂肪取りについて|効果やデメリットなど徹底解説
2025.03.19

加齢とともに瞼の脂肪が厚くなり、目元が重たく見えてしまうことに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。瞼の脂肪取りは、すっきりとした若々しい目元をつくれる施術ですが、メリットだけではなく、リスクや注意点も気になるところです。
本記事では、瞼の脂肪取りの効果やデメリットについて、わかりやすく解説していきます。最後までご覧いただくことで、瞼の脂肪取りが自分に合った施術かどうかを判断する助けになるでしょう。ぜひ、記事の内容を参考にしてください。
瞼(まぶた)の脂肪取りとは

瞼の脂肪取りとは、目元の余分な脂肪を取り除きすっきりと見せるための美容医療施術です。若い頃はたるみのない目元であっても、加齢とともに皮膚の脂肪は垂れてきてしまいます。マッサージやスキンケアをしても、一度たるんでしまった瞼を元に戻すのは難しいため、年齢を重ねた方にもおすすめの施術です。
そのほかにも、以下のような悩みがある方におすすめの施術です。
- アイメイクで二重のラインがつぶれやすい
- 昔と比べて目が小さくなった気がする
- 目が腫れぼったく見える
- 目元が疲れて老けた印象に見られる
- 目尻が下がってきた気がする
- 二重整形(埋没法)をしても糸が安定せず、ラインがすぐに取れる
一般的には埋没法のような二重整形と同時におこなうケースが多いですが、脂肪取りのみを単独で実施することも可能です。
瞼(まぶた)の脂肪取りで期待できる効果

瞼の脂肪取りをおこなうと目元の印象が大きく変わるだけではなく、さまざまなメリットを得ることができます。
瞼の脂肪取りによって期待できる具体的な4つの効果は、以下のとおりです。
- 瞼がすっきりした印象になる
- 瞼が浮腫みにくくなる
- 二重ラインがくっきりする
- 若々しく明るい目元に近づける
ここでは、それぞれの効果について詳しくみていきましょう。
瞼(まぶた)がすっきりした印象になる
瞼の脂肪を適度に除去すると厚みが減り、すっきりした印象になります。
目元に余分な脂肪が多いと、いわゆる「腫れぼったい目」に見えがちです。特に一重や奥二重の方は、瞼に脂肪が多いと目が小さく見えたり、重たい印象を与えたりすることがあります。また、加齢によって瞼の脂肪が下がると目尻が垂れ下がって見え、実年齢よりも老けた印象を与えがちです。
しかし、瞼の余分な脂肪を除去することで、目の開きが改善されて縦幅が広がるため、目元がより大きくはっきりとした印象になります。これにより目力がアップするため、顔全体のバランスも整いやすくなるでしょう。
瞼(まぶた)が浮腫みにくくなる
瞼の脂肪取りで眼窩(がんか)脂肪を適度に除去することで、日常生活におけるむくみの発生が抑えられ、寝起き時の目のはれぼったさが軽減されます。
瞼には複数の脂肪組織があり、そのなかでも眼窩(がんか)脂肪は水分を含んでむくみやすい性質があります。そのため、普段から寝不足や塩分の多い食事などでむくみやすい方は、朝起きたときに目がパンパンになることもあるでしょう。
特に、日頃から「アイメイクがすぐにヨレる」「アイラインを引いても奥に隠れてしまう」などの悩みがある方は、瞼の脂肪取りで朝のメイク時間が短縮でき、メイクも崩れにくくなるでしょう。
二重ラインがくっきりする
瞼の脂肪取りをおこなうと、二重ラインがよりくっきりするのも大きなメリットです。
日本人は皮下脂肪が発達しているといわれているため、特にまぶたの脂肪が多い人は、アイプチのようなメイクだけでは二重がつくりにくい場合があります。
また、瞼に厚みがあると埋没法で二重をつくっても糸が安定せず、ラインがすぐに消えてしまうことがあります。
しかし、脂肪を適量取り除くことで目の上の厚みがなくなるため、アイプチがしやすくなったり、埋没法の糸が定着しやすくなったりします。その結果、二重ラインがより鮮明になり、希望する二重の幅や形をキープしやすくなるのも魅力です。
瞼の脂肪が減れば自然な二重になりやすくなるため、アイメイクをもっと楽しめるようになるでしょう。
若々しく明るい目元に近づける
瞼の脂肪取りには、若々しく明るい目元に近づける効果もあります。目元は顔全体の印象を大きく左右するため、瞼の脂肪が多いと目が小さく見えたり、腫れぼったい印象になったりします。
特に加齢で瞼の脂肪が下がると、目尻が垂れたりまつ毛の生え際が隠れたりするため、実年齢よりも老けた印象なりがちです。
「昔より目が小さく見える」「目つきが悪く見える」と感じる方は、脂肪が原因で目元の印象が変わっている可能性があります。
瞼の脂肪取りをおこなえば、若々しく明るい目元を取り戻せるでしょう。
瞼(まぶた)の脂肪取りで生じるデメリット

瞼の脂肪取りではさまざまなメリットを得ることができますが、手術である以上デメリットやリスクも避けて通れません。
瞼の脂肪取りのおもなデメリットには、以下の2つが挙げられます。
- 施術後に痛みや腫れが生じる
- 脂肪を取りすぎるとくぼみの原因になる
それぞれのデメリットについて、順にみていきましょう。
施術後に痛みや腫れが生じる
瞼の脂肪取りは局所麻酔下でおこなわれるのが一般的で、手術中に痛みを強く感じることは少ないとされています。
しかし、手術後に麻酔が切れてくると目元に痛みがでてきます。腫れが生じるのもダウンタイムの症状であり、術後数日は特に目元が腫れぼったくなることが多くあります。
ダウンタイム中は、以下の点に注意しましょう。
- 清潔なガーゼに包んだ保冷剤で目元を冷やす
- 飲酒や運動など血行のよくなる行為は控える
- 目元をなるべく触らない
上記の注意点を守り、腫れや痛みを最小限に抑えることでよりスムーズな回復が可能です。美しい仕上がりを目指すためにも、ていねいなケアをおこないましょう。
また、洗顔やコンタクトレンズは当日から、メイクは施術部分を除いて直後からできます。
ダウンタイムには個人差がありますが、1週間弱で腫れが落ち着き、1~2週間もすれば周囲に気づかれにくい仕上がりになります。スケジュールに余裕をもって施術を受ければ、ダウンタイム中のストレスを軽減できるでしょう。
脂肪を取りすぎるとくぼみの原因になる
瞼の脂肪取りでは、脂肪を除去しすぎると目元に不自然なくぼみが生じるリスクがあります。
目元がくぼむと実年齢以上に老けて見えるため、全体のバランスを見ながら適量を除去することが重要です。
また、くぼみを防ぐためにはカウンセリングで仕上がりのイメージを明確に伝えることが大切です。事前に自分の希望を明確にしておけば医師との認識のズレを防げるため、納得のいく施術結果に近づけます。
さらに、適切な除去量を見極める経験豊富な医師を選ぶのも重要なポイントです。瞼の脂肪は取りすぎると大きく顔全体の印象が変わってしまうため、施術実績が豊富な医師を選ぶと安心です。過去の症例写真なども確認し、自分の理想とする仕上がりに近い実績があるかどうかチェックするとよいでしょう。
施術を検討する際は慎重にカウンセリングを受け、信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。
瞼(まぶた)の脂肪取りの費用相場

瞼の脂肪取り費用は以下が目安です。
施術の種類 | 費用相場 |
---|---|
ROOF切除 | 100,000円前後 |
眼窩(がんか)脂肪切除 | 100,000円前後 |
クリニックによって施術の種類や名前が異なるため、金額はあくまでも目安ですが、100,000円前後で瞼の脂肪取りを受けられることが多いようです。
また、クリニックによってはカウンセリング料や麻酔代が施術費用に含まれていない場合があるため、事前に料金の内訳をしっかり確認しておくことが大切です。
施術の価格があまりにも安い場合は、医師の技術やカウンセリングの質やアフターケアの充実度に不安が残ることがあります。
一方、高額だからといって必ずしも質がよいとは限りません。施術方法・医師の経歴・口コミや評判など、さまざまな観点から総合的に判断して自分に合ったクリニックを選びましょう。
瞼(まぶた)の脂肪を取る施術方法

瞼の脂肪取りの方法には、おもにROOF切除と眼窩(がんか)脂肪切除の2種類があります。
どちらも余分な脂肪を除去する点では共通していますが、切除する脂肪組織の場所や施術のアプローチ方法が異なるため、目元の状態によって適切な施術を選びます。
ここでは、それぞれの施術方法について詳しく解説していきます。
ROOF切除
ROOF(Retro-Orbicularis Oculi Fat)とは、隔膜の前方かつ眼輪筋の裏側に位置する目元の脂肪です。
ROOF脂肪は皮膚の表面近くにあるため、切除するとその分瞼のボリュームが減りますが、眼窩(がんか)脂肪切除と比べてダウンタイムが少し長くなる場合があります。
ROOF切除で脂肪を減らせば、二重ラインが際立ちやすくなるだけでなく、瞼の重さも軽減しやすくなるのが特徴です。なお、ROOF脂肪は、全切開二重・眉下切開などの切開をする施術をしないと取ることができません。
眼窩(がんか)脂肪切除
眼窩(がんか)脂肪は眼窩隔膜の内側にあります。眼窩脂肪が目のどこに多いかは人によりますが、特に中年期以降の方は目頭や目尻にかけて多く蓄積しています。
埋没法で二重を固定する際に、瞼の厚みが強いとラインがきれいに形成できず、二重が安定しない原因にもなります。眼窩脂肪を切除す瞼のることで余分な厚みを減らせるため、くっきりした二重や若々しい印象の目元へと近づけることが可能です。
適切な脂肪の切除量が施術の仕上がりを左右します。理想の目元を叶えるためにも、カウンセリングでは担当医とじっくり話し合い、自分の目元の状態や最適な施術方法をしっかり把握しておきましょう。
また、眼窩脂肪はROOF脂肪と違い、切開をしなくても取り除くことができます。その場合、二重ラインに2mmほどの切れ込み(穴)をあけて取り出します。同様に、埋没二重の施術を受けるときに取ることも可能です。
瞼(まぶた)の脂肪取りについてよくある質問

最後に、瞼の脂肪取りについてよくある質問にお答えしていきます。
瞼(まぶた)の脂肪だけを取ることはできる?
二重整形と同時におこなうことが多い施術ですが、瞼の脂肪取りだけ実施することも可能です。
ただし、瞼のたるみがある場合やきれいに二重をつくりたい場合には、眉下切開や埋没法など、ほかの施術と合わせるほうがより自然な仕上がりになるケースもあります。カウンセリングの際、医師に理想の目元を詳しく伝え、最適な施術プランを組み立てましょう。
瞼(まぶた)の脂肪取りはバレる?
ダウンタイム中は腫れやむくみで目元の変化がやや目立つでしょう。
ダウンタイムには個人差がありますが、眼窩脂肪のみを取るのであれば、1週間ほどで目立たなくなります。また、眉下切開で脂肪を切除する場合は1~2週間、全切開二重などでROOF切除をおこなう場合は1か月弱のダウンタイムが生じます。
このように、施術方法によってダウンタイムが大きく異なるため、バレたくない方は事前にしっかり検討してスケジュールを組んだ方がよいでしょう。
瞼(まぶた)の脂肪はマッサージで除去できる?
マッサージで瞼の脂肪を直接的に減らすことは難しいとされています。たしかにマッサージは血行やリンパの流れを促進し、短期的にむくみを軽減させる効果が期待できますが、瞼に蓄積している脂肪そのものを除去できるわけではありません。
ダイエットを頑張っても顔や瞼だけはなかなかスッキリしないという声もよく聞かれるように、特定の脂肪をピンポイントで減らすのは困難です。瞼の厚みが根本的に気になる場合は、美容医療を検討するのが現実的でしょう。
瞼(まぶた)の脂肪取りは自力でできる?
食事制限や運動などのダイエットで体の脂肪を落とすことはできますが、瞼の脂肪を落とすのは難しいでしょう。たとえ体全体の減量に成功しても、瞼の厚みが残るケースも珍しくありません。瞼の脂肪取りの施術では、余分な脂肪をピンポイントで除去できるため理想の目元に近づくことができます。医師と相談しながら、あなたのライフスタイルや理想の目元に合った方法を検討するとよいでしょう。
まとめ

今回は、瞼(まぶた)の脂肪取りについて詳しく解説してきました。
瞼の脂肪取りは、余分な脂肪を適切に除去することで目元をすっきりさせ、二重ラインや表情を若々しく魅力的にできる施術です。
本記事でご紹介したおもなポイントは、以下のとおりです。
- 瞼の脂肪取りは加齢による目元のたるみを改善できるため、特に年齢を重ねた方におすすめ
- 瞼の脂肪取りで二重ラインがくっきりするため、目元がむくみにくく若々しい印象になる
- 手術後は痛みや腫れが出ることがあり、脂肪を取りすぎると目がくぼむリスクがある
- 費用はクリニックによって異なるが、100,000円前後が目安
- 施術方法には「ROOF切除」と「眼窩(がんか)脂肪切除」の2種類があり、目元の状態に応じて選ぶ
- マッサージやダイエットでは根本的な瞼の脂肪除去は難しいため、美容医療が有効な手段となる
以上のような効果とデメリットをしっかりと把握したうえで、医師・クリニックを慎重に検討しましょう。
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瞼の脂肪取りを検討されている方は、ぜひZ Clinicにご相談ください。