目の下のたるみがひどい原因とは?美容外科医が徹底解説

2025.04.30

目の下のたるみがひどい原因とは?美容外科医が徹底解説

目の下のたるみは、ミドルエイジと呼ばれる40代に入る頃から次第に目立つようになってきます。たるみがあることによって実際の年齢より老けて見えたり、疲れて見えたりしがちなため、高価なアイクリームなどでセルフケアをしている方も多いのではないでしょうか。

しかし、ミドルエイジ・シニアエイジの目の下のたるみは、残念ながらセルフケアのみで根本的に改善するのは難しいといわざるを得ません。そこで本記事では、目の下のたるみの原因や治療方法・費用の相場などについて詳しく解説していきます。

目の下のたるみが気になり始めた方や、たるみを解消して若々しさを取り戻したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

目の下のたるみがひどい原因は?

目の下のたるみがひどい原因は?

目の下のたるみがひどい原因としては、以下の4つが挙げられます。

  • 皮膚の弾力低下
  • 骨格の変化
  • 眼窩脂肪のふくらみ
  • 眼輪筋の衰え

それぞれの原因について、詳しくみていきましょう。

皮膚の弾力低下

目の下のたるみがひどい原因のひとつとして、皮膚の弾力低下が挙げられます。肌のハリや弾力は、真皮層のコラーゲンやエラスチンなどで支えられています。

しかし、年齢を重ねるにつれてこれらの成分は自然と減少していきます。若い頃と同じスキンケアを続けていても、肌内部の構造が変化するためハリの維持が難しくなるのです。

さらに、紫外線ダメージは肌の弾力低下を加速させる原因にもなります。紫外線はコラーゲンやエラスチンを破壊し、肌の老化を促進させてしまうからです。

紫外線対策を怠ると肌にダメージが蓄積し、深刻なたるみへと進行しかねません。たるみの悪化を防ぐためには、保湿ケアに加えて一年を通しての紫外線対策が重要です。

骨格の変化

加齢による骨格の変化も、目の下のたるみを引き起こす原因となります。年齢とともに目の周りを含む顔全体の骨密度が低下し、骨が徐々に萎縮していきます。

特に、眼窩(がんか)と呼ばれる目のくぼみの骨が痩せてしまうと、上にある皮膚や脂肪を十分に支えきれなくなります。支えを失った皮膚や脂肪は重力の影響を受けてしまい、結果としてたるみとなってしまうのです。

骨格の変化は、化粧品によるスキンケアやマッサージなどのセルフケアでは対処できません。表面的なアプローチでは限界があるため、美容医療を検討する必要があります。

眼窩脂肪のふくらみ

目の下のぷっくりとしたふくらみの正体は「眼窩(がんか)脂肪」です。眼窩脂肪は、眼球を衝撃から守るクッションのような役割を果たしていますが、前方に突出してくると目の下にたるみが生じ、そのたるみに光が当たることで影ができてクマができます。

加齢によって眼窩脂肪を支えている筋肉が緩むと、重力の影響で脂肪が前に押し出されやすくなります。また加齢とともに頬の脂肪が減少したり、位置が下がったりすると目の下の眼窩脂肪によるふくらみとの高低差が顕著になり、より一層たるみが目立ちます。

眼窩脂肪の突出はセルフケアでの改善は難しく、脂肪そのものへのアプローチが必要です。

眼輪筋の衰え

眼輪筋(がんりんきん)の衰えも、目の下のたるみの原因となります。眼輪筋は、まぶたを動かして涙を出す重要な筋肉であり、皮膚や脂肪を適切な位置に保持する役割も担っています。

しかし、加齢や生活習慣の乱れで眼輪筋が衰えると、まぶたを支える力が弱まり皮膚がたるみやすくなります。特に、現代ではスマートフォンやパソコンを長時間使う場面が多いため、画面を注視することでまばたきの回数が減り、眼輪筋の衰えにつながっていると考えられています。

目の下のたるみは自力で治る?

目の下のたるみは自力で治る?

目の下のたるみに悩む方のなかには、何とかセルフケアで改善する方法はないかと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、残念ながら目の下のたるみを自力で完全に治すのは難しい場合が多いといえます。

ここでは、目の下のたるみはなぜ自力で治すのが難しいのか、セルフケアの方法ごとに解説していきます。

美容液やクリームの効果は限定的

高価なアイクリームや美容液を使用しても、目の下のたるみの改善に対するおおきな効果は期待できません。なぜなら、たるみの根本的な原因は、眼窩脂肪の突出や眼輪筋の衰え・骨格の変化など、肌の表面よりも深い層にあるからです。

化粧品のおもな役割は、角質層にうるおいを与えて乾燥を防ぐことです。保湿することで乾燥による小じわを目立たなくする効果には期待できますが、脂肪・筋肉・骨など、たるみの直接的な原因にまで成分を浸透させて治すことはできません。

化粧品はあくまでも肌表面のコンディションを整えるものであり、脂肪や皮膚が原因のたるみを根本的に解消することは難しいといえるでしょう。

マッサージは逆効果

目の下のたるみを改善しようと、自己流のマッサージを試した方もいるのではないでしょうか。しかし、目の周りの皮膚は顔のなかでも薄くデリケートな部分です。マッサージによる摩擦や圧力が、かえってたるみやシワを悪化させる原因となる可能性があります。

強い力でこすったり、引っ張ったりする行為は皮膚に負担をかけ、コラーゲン繊維やエラスチン繊維を傷つける恐れがあります。

さらに、摩擦による刺激はメラニン色素の生成をうながし、くすみを引き起こすリスクをともないます。良かれと思っておこなったマッサージが、たるみだけではなく、シワやくすみなど新たな悩みを生み出す可能性があるのです。

自己流のケアには危険がともなうことを理解して、確実にたるみを改善したい場合は医師に相談するのが賢明でしょう。

生活習慣の見直しも必要

目の下のたるみを直接的に治すのは難しいものの、日々の生活習慣を見直すことはたるみの進行を遅らせたり、悪化を防いだりするために重要です。

睡眠不足や栄養バランスの偏った食生活は、肌のターンオーバーを乱し、コラーゲン生成を妨げるなど肌全体の老化を早めます。

特に、睡眠中は肌細胞の修復や再生が活発になるため、質の高い睡眠を十分とることは健やかな肌を保つうえで欠かせません。

また、紫外線対策を怠ると、たるみを悪化させる大きな原因になります。紫外線は肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊するため、日頃から日焼け止めを使う、帽子やサングラスを活用するなど、紫外線対策を徹底しましょう。

生活習慣の見直しだけでたるみが改善するわけではありませんが、皮膚へのダメージを抑えて現状を維持し、悪化を防ぐことに役立ちます。

目の下のたるみを根本的に治したい場合は美容医療

目の下のたるみを根本的に治したい場合は、美容医療を検討しましょう。これまで解説してきたように、美容液やマッサージ・生活習慣の見直しなどのセルフケアだけでは、目の下のたるみを解消するのは難しいのが現状です。

美容医療では、たるみの原因である脂肪・筋肉・皮膚の状態を医師が正確に診断し、それぞれの原因に対して直接的なアプローチが可能です。

目の下のたるみを解消して若々しい印象を取り戻したい方にとって、美容医療はもっとも有力な解決策だといえるでしょう。

目の下のたるみ取りの治療方法

目の下のたるみ取りの治療方法

美容医療による目の下のたるみ取り治療には、いくつかの方法があります。ここでは、以下の4つの治療方法について解説していきます。

  • ヒアルロン酸注入
  • 脂肪注入
  • 経結膜脱脂法
  • 裏ハムラ法
  • 表ハムラ法

それぞれ詳しくみていきましょう。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、目の下のたるみやクマによる凹凸を目立たなくする治療です。肌にうるおいやハリをもたせる役割のヒアルロン酸は、体内に存在する成分であるためアレルギー反応のリスクが低いことが特徴です。

ヒアルロン酸を目の下の凹みや溝に注入することで、皮膚を内側から持ち上げ、肌表面を滑らかにします。

ヒアルロン酸注入のメリットは、メスを使わず注射のみで施術が可能なため、ダウンタイムが2~3日と短い点です。施術時間も短く、手軽に受けられる印象があるかもしれません。

しかし、効果の持続期間は数か月~2年ほどと限られており、効果を維持するには定期的な注入が必要です。

脂肪注入

太腿やお腹の脂肪を採取して不純物を取り除き、目の下に注入する治療方法です。加齢などが原因で目の下の脂肪が少なくなり、たるみやクマがあらわれている場合は、脂肪注入によって目の下にボリュームを与えることでハリのある目元をつくることができます。

自分の脂肪を注入するため、アレルギー反応などの合併症が起こりづらいことがメリットとして挙げられますが、注入した脂肪がすべて定着するわけではないため最終的な仕上がりを予測することが難しく、医師の技術力が問われる施術でもあります。

また、脂肪を注入した目の下だけではなく、脂肪を採取した部分にもダウンタイムが生じる事にも注意が必要です。

経結膜脱脂法

経結膜脱脂法は、まぶたの裏側からアプローチしてたるみの原因である余分な眼窩(がんか)脂肪を取り除く手術です。下まぶたの裏側を1cmほど切開して脂肪を除去するため、傷跡が下まぶたの裏に隠れて目立たないことがメリットです。

術後に腫れや内出血があらわれる場合がありますが、通常1週間ほどで落ち着きます。脂肪を取り除くことで目の下のふくらみが解消され、すっきりとした印象になります。ただし、皮膚のたるみが強い場合は期待する効果を得ることが難しいため、ほかの治療方法を検討したほうがよいでしょう。

また、脂肪を取りすぎると目の下が凹んでしまうリスクがあります。そのため、施術には医師の技術と経験が必要とされます。

裏ハムラ法

裏ハムラ法は、経結膜脱脂法と同様に下まぶたの裏側からアプローチする手術ですが、眼窩(がんか)脂肪を取り除くのではなく移動させて再配置します。これにより、目の下のふくらみを解消して、より滑らかで自然な仕上がりを目指すことができます。

下まぶたの裏の見えない位置を切開するため、傷跡が残る心配は少なく、ダウンタイムも1~2週間ほどです。また、目の下の凹みにある靭帯を剥離するため、半永久的に効果が続きます。

表ハムラ法(切開ハムラ法)

表ハムラ法(切開ハムラ法)は、下まつげの生え際に沿って皮膚を切開し、たるみにアプローチする手術です。突出している眼窩脂肪を凹んでいる部分に移動させて固定すると同時に、余分な皮膚を切除することができます。

顔表面の皮膚を切開するため、ヒアルロン酸注入や経結膜脱脂法に比べるとダウンタイムが1〜2週間程度と長めではありますが、皮膚のたるみやシワまで根本的に改善でき、効果も半永久的に続くことがメリットです。

Z Clinicでは、独自の特殊手術である「LVS切開式リフトアップ手術」を提供しています。LVSとは「Least Visible Scar=もっとも目立たない傷」という意味で、メイクなしでも目立たない自然な仕上がりを目標に施術をおこなっています。

表ハムラ法(切開ハムラ法)

こちらは、Z Clinicにて「LVS切開式目の下リフト」の施術を受けられた60代男性のビフォーアフターです。

目の下のたるみだけではなくクマも解消しており、6か月後の写真では傷跡がどこにあるのかわからない仕上がりになっています。

施術を受けたいけれど傷跡が残らないか心配という方は、ぜひお気軽にZ Clinicまでご相談ください。

Z Clinicの「LVS切開式目の下リフト」について詳しくはこちらから

目の下のたるみ取り治療の費用相場

目の下のたるみ取り治療の費用相場

目の下のたるみ取り治療にかかる費用はクリニックや治療方法によって異なりますが、費用の相場はおおむね以下のとおりです。

治療法費用相場
ヒアルロン酸注入20,000~80,000円
経結膜脱脂法150,000~300,000円
脂肪注入200,000~500,000円
裏ハムラ法300,000~550,000円
表ハムラ法(切開)400,000~700,000円

それぞれの治療費用は、施術範囲・麻酔の種類などにより変動します。また、クリニックによっては、麻酔代・術後の薬代・カウンセリング料金などがオプションとなっている場合がありますので、事前に必ず確認しておきましょう。

費用の安さだけで選ぶのではなく、効果の持続期間やダウンタイムの長さ、目の下のたるみの状態やライフスタイルにあった治療方法を選びましょう。

目の下のたるみ取り治療で失敗しないクリニックの選び方

目の下のたるみ取り治療で失敗しないクリニックの選び方

目の下のたるみ取り治療には繊細な技術が求められるため、医師・クリニックを慎重に選ぶことが重要です。治療を検討する際は、以下のポイントに注目してクリニックを選びましょう。

  • 医師の経験と実績
  • ていねいなカウンセリング
  • アフターフォロー体制

それぞれのポイントについて解説していきます。

医師の経験と実績

目の下のたるみ取り治療では、担当する医師の技術力と経験が不可欠です。クリニックを選ぶ際は、医師の経歴や専門分野、美容医療の経験年数・執刀実績などを確認しましょう。

また、多くのクリニックでは、公式サイトやSNS上で過去の症例写真を公開しています。症例写真から、仕上がりが自然であるか、理想のイメージに近いかを見極めましょう。

さらに、自分と似たようなたるみや年齢層の症例が多く掲載されているかもチェックしましょう。症例数が豊富であることは、それだけ多くの経験を積んでいる証拠ともいえます。

ていねいなカウンセリング

目の下のたるみ取り治療においては、事前のカウンセリングも重要なポイントとなります。信頼できるクリニックでは、たるみの悩みや理想とするイメージをていねいにヒアリングしてくれます。

さらにシミュレーションなどを活用して、術後の仕上がりイメージを共有してくれるクリニックを選ぶと認識のずれを防げます。

逆に、質問にきちんと答えてくれない、希望を聞かず強引に治療プランをすすめてくる、カウンセリングが短時間で流れ作業的というクリニックは避けたほうが賢明です。一人ひとりに真摯に向き合ってくれる姿勢かどうかが大切な判断基準となります。

アフターフォロー体制

目の下のたるみ取り治療には、術後の経過観察やケアを欠かすことができません。クリニックを選ぶ際には、アフターフォロー体制がしっかりと整っているかも確認しましょう。

腫れが長引いたり、仕上がりに気になる点が出てきたりした場合を考慮して、どのようなフォロー体制があるのか事前に把握しておくと安心です。

術後のケアまで責任を持って対応してくれるクリニックを選べば、万が一トラブルが起きたときでも落ち着いて対処でき、精神的な負担も軽減されるでしょう。

目の下のたるみについてよくある質問

目の下のたるみについてよくある質問

最後に、目の下のたるみについてよくある質問にお答えしていきます。

目の下のたるみができやすい人の特徴は?

目の下のたるみは加齢による影響が大きいですが、以下のような生活習慣も大きく関わっています。

  • 長時間のパソコン作業やスマートフォンで目を酷使する人
  • 目をこする癖がある人
  • 紫外線対策を怠っている人
  • 睡眠不足や栄養バランスの偏りがある人

また、遺伝的な原因で骨格的に目の下が凹んでいる場合、目の下にたるみがあらわれやすい傾向にあります。

目の下のたるみ取り治療の注意点は?

目の下のたるみ取り治療を受ける際には、いくつか注意すべき点があります。まず、どの治療法にもダウンタイムがあることを理解しておく必要があります。腫れや内出血などがどのくらいの期間続くかを事前に確認して、スケジュールを調整するようにしましょう。

また、目の下のたるみ取り治療は医師の技術力や経験に大きく左右されます。そのため、クリニックや医師選びは慎重におこなう必要があります。

目の下のたるみを予防する方法は?

目の下のたるみを完全に防ぐことは難しいですが、毎日のケアや生活習慣の見直しで進行を遅らせることは可能です。

目の下のたるみ予防のポイントは、以下のとおりです。

  • 季節を問わず日焼け止めを使い、帽子やサングラスで紫外線をガードする
  • アイクリームなどで保湿し乾燥による小じわを防ぐ
  • 質の高い睡眠を十分にとる
  • 栄養バランスの取れた食事を心がける
  • スマートフォンやパソコンの長時間使用を避け、適度に休憩をとる
  • 目をこすらない

これらの予防策は、目の下のたるみの悪化を防ぐだけではなく、肌全体の健康を保つためにも効果的です。

まとめ

目の下のたるみがひどい原因や治療方法・費用の相場などについて詳しく解説

今回は、目の下のたるみがひどい原因や治療方法・費用の相場などについて詳しく解説してきました。本記事で紹介した内容のおもなポイントは、以下のとおりです。

  • 目の下のたるみがひどい原因は、皮膚の弾力低下・骨格の変化・眼窩脂肪の突出・眼輪筋の衰え
  • 化粧品やマッサージなどのセルフケアだけでは目の下のたるみ改善は困難
  • 根本的に改善するには、美容医療による直接的なアプローチが効果的
  • クリニック選びは医師の経験・カウンセリング・アフターフォローを重視

目の下のたるみの確実な改善には、美容医療がもっとも効果的であるといえます。たるみの原因や状態にあわせてさまざまな治療方法があるので、医師と相談のうえで最適な方法を選択しましょう。

Z Clinicでは、これまでに目の下のたるみ治療を数多くおこなってきました。当クリニックの公式YouTubeでも目の下のたるみ治療についての動画を公開しておりますので、ご興味のある方はぜひご視聴ください。

また、Z Clinicの公式YouTubeチャンネルでは、江連院長が目の下のクマ・たるみの治療に関する質問にお答えする動画を配信しております。ご興味のある方は、ぜひ一度ご視聴ください。

また、院長である江連医師は「切るリフトアップ手術」だけで数千件の執刀実績をもちます。カウンセリングも院長自らが担当し、お客様一人ひとりの状態にあわせた最適な治療法を提案しておりますので、目の下のたるみにお悩みの方、そのほかのお顔のパーツにお悩みをおもちの方はぜひ一度Z Clinicにご相談ください。

Z Clinicについて詳しくはこちらから

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