顔の脂肪注入施術とは?効果やリスクなど徹底解説

2025.06.20

顔の脂肪注入施術とは?効果やリスクなど徹底解説

年齢とともにあらわれるエイジングサインを解消し、華やかで若々しい印象を取り戻す美容施術のひとつに「顔の脂肪注入」があります。

顔の脂肪注入は自身の体から採取した脂肪を顔へ再注入して、しわや凹みを改善する施術です。しかし、施術を検討中の方やご興味のある方のなかには、どのようなリスクがあるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、顔の脂肪注入施術で得られる効果やリスクについて詳しく解説していきます。美しいフェイスラインを手に入れるための参考に、ぜひ最後までご覧ください。

顔の脂肪注入施術とは

顔の脂肪注入施術とは

顔の脂肪注入施術は、自分の脂肪を気になる部分に注入して理想のフェイスラインを目指す美容医療です。ここでは、顔の脂肪注入の特徴や、施術がおすすめの人について紹介していきます。

顔の脂肪注入の特徴

脂肪注入は、自分の太ももやお腹などから脂肪を採取し、顔のへこみやボリュームが不足している部位に再注入することでハリと若々しい印象を与える美容施術です。自分の組織を使うため、なじみがよく自然な仕上がりが期待できます。

顔の脂肪注入の対象となるのは、おもに以下の部位です。

  • ほうれい線
  • おでこ(額)
  • 目元(目の下・涙袋)
  • こめかみ
  • ゴルゴライン
  • 眉間
  • マリオネットライン

以上の部位に脂肪を注入することで、顔全体を美しくバランスよく整え、シワやたるみといった悩みも解消します。

顔の脂肪注入がおすすめな人

顔の脂肪注入は、以下のようなお悩みをおもちの方におすすめです。

  • 加齢によるシワや凹みに悩んでいる方
  • 顔のバランスを全体的に整えたい方
  • 自然な仕上がりを望む方
  • 長期的に施術効果を維持したい方

脂肪注入には自分の脂肪を使うため、より自然な仕上がりが期待できます。ヒアルロン酸のように一時的なものではなく、注入部位になじんで一体化するため、見た目にも触り心地も違和感が少ないのが特徴です。

また、一度定着した脂肪は半永久的に効果が続くため、頻繁に施術したくない方にもおすすめの美容施術です。

顔の脂肪注入施術で得られる効果・メリット

顔の脂肪注入施術で得られる効果・メリット

顔の脂肪注入施術はシワやへこみの改善だけではなく、以下のような多くのメリットがあります。

  • シワやへこみを改善できる
  • 肌質の改善にも期待できる
  • 効果は半永久的に持続する
  • アレルギーの心配が少ない
  • ダウンタイムが少ない

ここからは、顔の脂肪注入のメリットについて、それぞれ詳しくみていきましょう。

シワや凹みを改善できる

顔の脂肪注入は、年齢とともに気になりがちなシワや凹みを改善できます。

ほうれい線やマリオネットラインのような深いシワに脂肪注入施術をすることで、内側から肌を押し上げて溝を目立たなくします。また、こけた頬やこめかみにボリュームを与えることで、ふっくらと健康的で若々しい輪郭を取り戻せるでしょう。

さらに、目の下のくぼみに脂肪を注入することにより、クマが改善されて顔全体が明るい印象になる効果にも期待できます。脂肪は自身の組織であるため、自然な仕上がりが得られるのも大きな魅力です。

肌質の改善も期待できる

顔の脂肪注入は、シワやへこみの改善だけではなく、肌そのものの質を高める効果もあるといわれています。

注入する脂肪には、肌組織の再生を促す「幹細胞」が含まれています。幹細胞にはコラーゲンの生成を助ける働きがあり、この幹細胞の働きでハリ・弾力が引き出され、肌質の改善へとつながっていくのです。さらに、血流が良くなることで肌の新陳代謝が促され、くすみが軽減されます。

顔の脂肪注入は見た目のボリュームアップだけでなく、肌本来の若々しさを引き出す効果も期待できるでしょう。

効果は半永久的に持続する

顔の脂肪注入で得られるメリットのひとつには、効果が半永久的に続くことも挙げられます。一度定着した脂肪は自分の組織の一部となるため、ヒアルロン酸のように体に吸収されてなくなる心配がありません。

個人差はありますが、注入した脂肪の約50〜70%が定着するといわれています。体内に定着した脂肪は長期にわたり効果を維持できるため、頻繁に施術を受ける必要はほとんどありません。

そのため、施術後の顔の若返り効果や形を維持したい方にとっては、費用対効果の高い施術であるといえるでしょう。

アレルギーの心配が少ない

自身の体から採取した脂肪を使用する顔の脂肪注入は、アレルギー反応のリスクが低いことが特徴です。そのため、体内に異物を入れることに抵抗がある方やアレルギー体質の方でも、に安心して施術を受けることができます。

注入された脂肪は自分の組織として定着し、時間とともに周囲の組織と一体化していくため、長期的な安全性も期待できるでしょう。

ダウンタイムが少ない

顔の脂肪注入は手術に比べて体への負担が少なく、ダウンタイムが短いというメリットもあります。

脂肪を採取した部位と注入した部位に腫れや内出血があらわれるケースはありますが、通常1〜2週間ほどで落ち着いていきます。ダウンタイムの症状はメイクでカバーできる程度であり、日常生活への影響も最小限に抑えられます。

また、わずか数ミリの小さな切開部から脂肪吸引をおこなうため、体への負担が少なく、メスを使った切開手術に比べて回復も比較的早い傾向にあります。

顔の脂肪注入施術で注意するべきリスク

顔の脂肪注入施術で注意するべきリスク

顔の脂肪注入施術には、多くのメリットがある一方で注意すべきリスクもあります。

  • でこぼこになる可能性がある
  • 定着するには個人差がある
  • ダウンタイムがある
  • 痛みを感じる場合がある

ここでは、注意するべきリスクについて詳しく解説していきます。

施術を検討する際は、リスクをしっかりと理解して慎重にクリニックを選びましょう。

でこぼこになる可能性がある

顔の脂肪注入では、施術後にでこぼこになるリスクを考慮しておく必要があります。

注入する脂肪の量が均一ではなかったり、注入層が適切でなかったりすると、肌の表面がでこぼこになることがあるからです。

顔の脂肪注入は、医師の技術力によって仕上がりが大きく左右されます。そのため、経験豊富でデザイン力のある医師を選ぶことが重要です。

でこぼこした部位にしこりができると修正が難しくなるため、脂肪注入を受けるクリニックは慎重に選びましょう。あらかじめクリニックの症例写真や医師の経歴を十分に確認し、カウンセリングで疑問点を解消しておけば、安心して施術に臨めるでしょう。

定着するには個人差がある

顔の脂肪注入の定着率には個人差があり、注入した脂肪がすべて定着するわけではありません。

注入した脂肪の定着度は50%〜70%程度といわれています。定着しなかった脂肪は体内に吸収されるため、仕上がりのボリュームが想定より少なくなる可能性があります。

脂肪注入後の経過には個人差があるため、事前のカウンセリングで定着率や再注入の可能性について十分に説明を受けましょう。

ダウンタイムがある

顔の脂肪注入のダウンタイムは、美容施術のなかでは比較的短いとされています。ただし、症状がまったくあらわれないわけではありません。施術後には一定期間の安静やケアが必要です。

脂肪を採取した部位や注入した部位には、腫れや内出血が生じる可能性があります。腫れは1~2週間ほど、内出血は2週間ほどをかけて徐々に治まっていきます。

症状はメイクでカバーできる場合もあります。ただし、大切な予定があるときはダウンタイムを考慮して、余裕をもったスケジュールで施術を受けるようにしましょう。ダウンタイムの経過には個人差があるため、医師の指示に従って適切なケアをおこなうことが大切です。

痛みを感じる場合がある

顔の脂肪注入施術では麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。ただし、術後に痛みを感じることがあります。

脂肪を採取した部位では筋肉痛のような痛み、注入した部位では熱感や腫れ・鈍痛などがあらわれる場合があります。

Z-Clinicの脂肪注入では、手術中だけではなく術後の痛みも最小限に抑えられるよう、さまざまな麻酔方法をご用意しております。特に施術後の3日間は痛みが出やすい時期ですが、長時間効果が持続する麻酔を使用することで痛みを軽減することができます。そのため、痛みが心配なお客様にも安心して治療を受けていただけます。

>>Z Clinicの脂肪注入術時の麻酔について詳しくはこちらから

顔の脂肪注入施術の費用相場

顔の脂肪注入施術の費用相場

顔の脂肪注入施術の費用は、脂肪を注入する部位や量、クリニックでの脂肪の加工方法によって大きく異なります。

注入する脂肪を採取して加工する費用と、注入する部位ごとの費用の相場は以下のとおりです

脂肪採取・作成料 (脂肪の採取・加工にかかる費用)7万円~25万円
目の下8万円~9万円
ゴルゴ線5万円~13万円
ほうれい線5万円~9万円
マリオネットライン5万円~6万円
こめかみ8万円~13万円
20万円前後
目の上8万円前後
顎先8万円前後
眉間8万円前後
5万円~8万円
12万円~16万円

以上の金額は、あくまでも目安です。事前にクリニックでカウンセリングを受け、費用内訳や総額について詳しく確認しましょう。

顔の脂肪注入とヒアルロン酸注射の違い

顔の脂肪注入とヒアルロン酸注射の違い

顔の脂肪注入とヒアルロン酸注射は、どちらも顔のボリュームアップやシワ改善に用いられる美容施術ですが、両者にはさまざまな違いがあります。

脂肪注入ヒアルロン酸注射
治療方法自身の体から脂肪を採取し、加工して顔に注入製剤(ヒアルロン酸)を顔に注入
持続期間半永久的 (定着した脂肪は永続)6か月~1年程度 (使用する製剤による)
効果やメリット自然な仕上がり 肌質改善効果も期待できる即効性がある 手軽に受けられる
リスクやデメリットでこぼこになる可能性あり 定着率に個人差あり ダウンタイムありアレルギー反応の可能性あり 持続性が低い ダウンタイムあり

以上のように、顔の脂肪注入は自分の脂肪を使用するためアレルギーのリスクが低く、一度定着すれば効果が半永久的に持続することが大きな特徴です。また、脂肪に含まれる幹細胞により肌質の改善にも期待できます。

一方、ヒアルロン酸注射は手軽に受けられて即効性がありますが、効果の持続期間が短く、定期的なメンテナンスが必要です。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、自身の希望やライフスタイルに合った施術を選びましょう。

顔の脂肪注入施術についてよくある質問

顔の脂肪注入施術についてよくある質問

最後に、顔の脂肪注入施術についてよくある質問にお答えしていきます。

顔に脂肪注入施術をするデメリットは?

顔の脂肪注入施術を受けるデメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • でこぼこになる可能性がある
  • 脂肪の定着率に個人差がある
  • ダウンタイムがある

でこぼこになるリスクを避けるためには、技術力に優れ、経験も豊富な医師を選ぶことが重要です。また、注入した脂肪がすべて定着するわけではなく個人差があるため、期待したボリュームにならない可能性もあります。

施術を検討する際には、これらの顔の脂肪注入に関するデメリットについても理解しておきましょう。

顔の脂肪注入効果は10年後も続く?

顔の脂肪注入では、一度定着した脂肪が自分の組織となるため、効果は半永久的に持続します。10年後も効果が続いている可能性は十分にありますが、加齢による変化や残りの脂肪の吸収などにより、個人差が生じる場合があります。

期待通りの効果を維持するには、クリニックで定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。

顔の脂肪注入で、定着率を上げるには?

顔の脂肪注入で定着率を高めるためには、質の良い脂肪を選ぶことが重要です。採取した脂肪には、血液や麻酔液などの不純物や老化した細胞が混じっている場合があり、それらが除去されていないと定着率が低下してしまいます。

また、注入時の医師の技術も大きなポイントです。脂肪を塊でまとめて注入するのではなく、細かく分散させて複数の層にわたって均一に注入すれば、脂肪細胞に十分な栄養や酸素が行き渡りしこりを防げます。

さらに、術後のケアも定着率に大きく影響します。過度なマッサージや圧迫、顔に負担のかかる姿勢は避け、安静を心がけましょう。ボトックスを併用して筋肉の動きを抑え、注入した脂肪が動かないように固定するのもひとつの方法です。

まとめ

顔の脂肪注入について詳しく解説

本記事では、顔の脂肪注入について詳しく解説してきました。

顔の脂肪注入施術は、自分の脂肪を気になる部位に注入することでシワやへこみを改善し、若々しく自然な印象を取り戻せる美容医療です。

ヒアルロン酸注射と比較してアレルギーのリスクが低く、脂肪が定着すれば半永久的に効果が持続するというメリットがあります。さらに、注入する脂肪に含まれる幹細胞によって、肌質の改善にも期待できる点が魅力です。

一方、施術にはでこぼこになる可能性や脂肪の定着率、ダウンタイムや術後の痛みなどのリスクもあります。リスクをできるだけ回避して理想的な仕上がりにするには、経験豊富で高い技術力をもつ医師を選ぶことが重要です。

Z-Clinicでは、お悩みに寄り添ってていねいなカウンセリングをおこない、お客様にとって最適な施術をご提案しております。また、施術だけではなく、脂肪注入後の痛みを最小限に抑える麻酔や、きめ細やかなアフターケアも充実しておりますので安心してご利用いただけます。顔の脂肪注入にご興味のある方は、ぜひ一度Z-Clinicまでご相談ください。

>>Z Clinicについて詳しくはこちらから

なお、Z Clinicの公式YouTubeチャンネルでは、院長である江連医師が顔の脂肪注入について解説する動画を配信しております。ご興味のある方は、ぜひご視聴ください。

この記事をシェアする