顔の脂肪注入のダウンタイムは?期間や注意点などを分かりやすく解説
2025.07.11

顔の脂肪注入は、自分の身体から採取した脂肪を利用し、シワやたるみなどのエイジングサインを改善する施術です。顔にハリやボリュームを与え、若々しい印象を取り戻せる美容施術ですが、なかにはダウンタイムの症状や期間について気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、顔の脂肪注入のダウンタイムや注意点、失敗しないためのポイントについて詳しく解説していきます。顔の脂肪注入をご検討されている方は、ぜひご一読ください。
顔の脂肪注入とは

脂肪注入とは、自分の身体から採取した脂肪を利用し、気になる部位に注入してボリュームアップさせる施術です。おもにお腹や太ももから脂肪を採取し、顔のシワ・くぼみなどに注入することで、肌のハリや弾力を取り戻すことができます。
施術前に局所麻酔、または静脈麻酔をおこなうため、施術中に痛みを感じることはほぼありません。また、注入した脂肪が顔に定着した後は、半永久的な効果が期待できます。
顔の脂肪注入の適応部位
顔の脂肪注入は、額やまぶたなど、さまざまな部位に適応されます。
適応となる部位によくある悩みと、脂肪注入に期待できる効果は以下のとおりです。
施術部位 | 悩み | 期待できる効果 |
---|---|---|
額 | 額の形が平らなため、男性のような額の印象を与えがちである | 女性らしい丸みのある額を 形成できる |
こめかみ | こめかみにくぼみがあると老けてみられやすい | くぼみのある部分をふっくらさせて若々しい印象を実現する |
目の下 | くぼみやクマにより、疲れ顔・老け顔に見られる | 目の下のくぼみやクマを改善する |
まぶた | まぶたがくぼんでいるため老けてみられやすい | 上まぶたのくぼみを改善して若々しい印象を実現する |
頬 | 頬がこけているため、疲れて老けたような印象を与えてしまう | 頬のこけを改善して、フェイスラインを整える |
唇 | 唇のボリュームが少なく、女性らしさが損なわれてしまう | 唇をふっくらさせて魅力的な唇を実現させる |
特に、目もとや頬などの部位はシワやたるみが目立ちやすい部位ですが、脂肪注入でボリュームアップさせることにより、若々しいフェイスラインをつくることができます。
また、額のへこみにボリュームを足してラインをなめらかにすることで、女性らしい丸みのある形を実現できることも特徴です。
顔の脂肪注入のメリット

ここからは、顔の脂肪注入のメリットについて紹介していきます。
自然な仕上がりが期待できる
顔の脂肪注入の施術では、自分の身体から抽出した脂肪を再利用するため、自然な仕上がりが期待できます。顔の輪郭を調整しながら脂肪を注入できるため、ナチュラルな若返り効果が期待でき、その人本来の美しさを引き出せることも魅力です。
また、注入した脂肪は、一度定着すれば効果が半永久的に持続します。そのため、メンテナンスを何度も繰り返すことなく、できるだけ長く美しさをキープしたい方におすすめの施術です。
シワやたるみの改善が期待できる
顔の脂肪注入は、シワやたるみの改善にも効果が期待できます。顔の気になる部位に脂肪を注入することで、ハリや弾力のある若々しい印象を取り戻すことができるのです。
また、年齢を感じやすいこめかみのへこみ・ほうれい線・目の下のクマなど、さまざまな部位に効果を発揮するため、自分の理想とする顔立ちを形成することができます。
アレルギーのリスクを抑えられる
注入する脂肪は自分の脂肪を採取して使用するため、アレルギー反応のリスクが低いこともメリットのひとつです。体内に異物を入れるわけではないため、注入した脂肪を免疫細胞が攻撃する可能性が極めて低いからです。
顔の脂肪注入のデメリット

顔の脂肪注入にはさまざまなメリットがある一方、デメリットも存在します。施術を検討中の方は、デメリットについてもしっかりと理解しておくことが重要です、
ここからは、顔の脂肪注入のデメリットについて紹介していきます。
脂肪吸引が必要なため身体に負担がかかりやすい
顔の脂肪注入では脂肪吸引が必要なため、身体に負担がかかりやすいというデメリットがあります。
脂肪吸引施術では、カニューレという細い管を使用して皮下脂肪を吸引します。
施術後は、内出血・痛み・腫れなどのダウンタイムが数週間続くことがあるため、ダウンタイムを避けたい方や、脂肪吸引に抵抗がある方には向いていないといえるでしょう。
また、十分な脂肪が取れない痩せ型の方には適していない施術です。必要な量の脂肪が採取できず、希望どおりの顔立ちを実現できない可能性があるからです。
不自然な膨らみや左右差が生じる場合がある
顔の脂肪注入では、施術者が脂肪の注入量や注入層を決定します。そのため、経験や実績が少ない医師が担当すると、不自然な膨らみや左右差が生じることがあるのです。
脂肪を一度に大量に注入すると定着しにくいため、少しずつ注入することが一般的です。しかし注入量を誤ると片側だけが膨らんでしまったり、左右差が生じて不自然な仕上がりになったりしてしまうことがあります。
脂肪の定着率や仕上がりには個人差がある
顔の脂肪注入のデメリットとして、脂肪の定着率や仕上がりに個人差があることが挙げられます。脂肪の定着率とは、注入した脂肪が体内にどれだけ定着し、どのくらいの期間残っているかを表す指標です。
脂肪の定着率は約50%~70%といわれており、最終的にどのくらい定着するのかは、医師であっても正確に予測することは困難です。そのため、顔の脂肪注入を数多く手がけてきた経験豊富な医師に施術をしてもらうことが重要です。
また、注入後に定着しなかった脂肪が体内に吸収されるまでには、1〜3か月程度を要します。多くの場合、術後3か月ほど経過した時点で、脂肪の定着状態を確認するためにチェックがおこなわれます。
【部位別】顔の脂肪注入のダウンタイムで起こり得る症状

ここからは、顔の脂肪注入のダウンタイムで起こり得る症状について、注入した部位ごとに詳しく解説していきます。
額の脂肪注入のダウンタイム
額は皮膚が薄く腫れやすい部位であるため、ダウンタイムが比較的長引く傾向があります。
- 腫れは、3日~5日程度のあいだは目立つ
- 皮膚が薄いため、むくみがでやすい
- 内出血は比較的軽度で、メイクによってカバーできる程度
- 脂肪が定着し、安定するまでに約1~3か月かかる
うつぶせで眠ると、額が圧迫されて注入した脂肪の形が変わるおそれがあるため、施術後は仰向けで眠ることが重要です。また、脂肪の定着を妨げることになるため、マッサージなどで無理に額を触ることも避けましょう。
こめかみの脂肪注入のダウンタイム
こめかみは皮膚が薄いため、脂肪注入によって内出血が生じる可能性があります。
- 腫れは、3~5日程度で引いていく
- 内出血は、治まるまでに2週間程度かかる
- 自然な仕上がりになるまで1~2か月程度かかる
施術後は、血行がよくなると内出血が悪化しやすいため、運動や長時間の入浴を避けることが大切なポイントです。
まぶたの脂肪注入のダウンタイム
まぶたに脂肪が多く厚みがある場合は、腫れやすい傾向があるため、ダウンタイムが長くなることがあります。
- 内出血があらわれた場合は、メイクでカバー可能
- 施術後の腫れは、1週間ほどのあいだは目立つ
- 施術後1~2か月程度で仕上がりが安定する
施術後は目元をこすらないよう注意するとともに、1週間程度はアイメイクを控えましょう。
目の下の脂肪注入のダウンタイム
目の下は、皮膚が薄く毛細血管が多いため、脂肪注入の施術後は内出血が目立つ可能があります。
- 内出血があらわれた場合、青紫色のあざが1~2週間程度続く
- 腫れは2週間前後続く
- むくみは2週間~1か月程度で落ち着く傾向にある
施術後は目元をこすらないように注意しましょう。また、腫れや内出血がひどいときは、目元を冷やすことで軽減できます。
頬への脂肪注入のダウンタイム
頬への脂肪注入ではむくみが生じることがありますが、ダウンタイムは比較的短いことが特徴です。
- 内出血が生じたときは、メイクでカバー可能
- 腫れは1週間ほどで徐々に引いていく
- 施術後約1か月で仕上がりが安定する
施術後は、頬を強くマッサージしたり、押したりすることは避けましょう。
唇の脂肪注入のダウンタイム
唇は、施術直後に大きく腫れることはありますが、時間が経つにつれて徐々になじんでいく傾向があります。
- 施術直後はかなり腫れるが、1週間程度で落ち着く
- 施術後3~5日程度は違和感がある
施術直後は唇を噛んだり、強くこすったりしないよう注意が必要です。また、辛いものや熱い食べ物は患部の刺激となるため、なるべく控えましょう。
顔の脂肪注入のダウンタイムの期間と経過

顔の脂肪注入のダウンタイムの症状や治まるまでの期間、経過について表にまとめました。
症状 | 治まるまでの期間 | 経過 |
---|---|---|
腫れ | 3日~1週間程度 | 腫れは施術直後からみられるが、1週間程度で徐々に引いていく |
痛み | 数日~1週間程度 | 軽い鈍痛や筋肉痛のような痛みが続く可能性があるが、2~3日程度で落ち着く |
内出血 | 1~2週間程度 | 青紫色の目立つあざができることがあるが、1~2週間程度で治まっていく |
むくみ | 1週間~1か月程度 | 施術部位によってはむくみが強くでるが、徐々に落ち着く |
顔の脂肪注入のダウンタイムでは、最初の数日間は腫れや内出血が目立ちますが、1〜2週間ほどかけて徐々に落ち着いていくのが一般的です。
また、脂肪を注入した部位だけでなく、脂肪を採取した部位にもダウンタイムは発生します。
たとえば、太ももや腹部などから脂肪を採取した場合に起こり得るダウンタイムの症状は、おもに腫れ・むくみ・痛み・内出血・皮膚のこわばりなどです。腫れやむくみは1~2週間ほどで落ち着き、痛みは数日~1週間程度で軽減します。
ダウンタイム中は、医師から指示を受けたケア方法をしっかりと守り、安静に過ごしましょう。
顔の脂肪注入のダウンタイム中の注意点

ここからは、顔の脂肪注入のダウンタイム中の注意点について紹介していきます。
施術後は患部を冷やす
顔の脂肪注入の施術後は、腫れや内出血が生じるため、適切なケアをおこなうことが重要です。
施術直後から数日間は、アイシングバッグや冷却ジェルなどで患部を冷やすと炎症や腫れを抑えることができます。施術後すぐに患部を冷却することは、回復を早めることにもつながります。
特に、施術直後の48時間は冷却によるケアがもっとも効果的とされているため、しっかりと冷やすようにしましょう。
過度な運動や体温を上げる行動は避ける
顔の脂肪注入の施術後は、過度な運動やお風呂で体温を上げるような行動は避け、身体をリラックスさせることも大切なポイントです。
激しい運動やマッサージ・入浴などで血流が良くなると、腫れや内出血が悪化し、ダウンタイムが長引いてしまうことがあります。また、脂肪が定着する前に患部を刺激すると、脂肪の定着率が低下してしまう恐れがあるのです。
そのほか、たばこを吸う習慣がある方は、施術後に禁煙をすることも大切です。喫煙をすると、タールやニコチンなどの成分により血流が悪くなり、傷の治りを遅らせてしまう可能性があります。
最低でも1週間は休養をとる
顔の脂肪注入の施術後は、腫れが1週間程度目立つ傾向にあります。そのため、仕事や通学などで外出する必要のある方は、最低でも1週間の休養をとることをおすすめします。
また、結婚式や旅行・記念写真撮影などのイベントが控えている場合は、短くても2か月前には施術を受けるなど、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。メイクやコンシーラーで内出血をカバーすることも可能ですが、完全に隠すことが難しい場合もあるからです。
自然な仕上がりの状態でイベントに臨みたい方は、施術直後のむくみや腫れが目立つ時期を計算して脂肪注入を受けるようにしましょう。
顔の脂肪注入で失敗しないクリニックの選び方

前述のとおり、顔の脂肪注入では、施術後の脂肪の定着率や仕上がりの左右差など、いくつかのリスクが考えられます。そのため、顔の脂肪注入で失敗しないためには、慎重に医師やクリニックを選ぶ必要があります。
ここからは、顔の脂肪注入で失敗しないクリニックの選び方について紹介していきます。
顔の脂肪注入の実績が豊富なクリニックを選ぶ
顔の脂肪注入の施術を成功させるためには、脂肪注入の実績や経験が豊富な医師が在籍するクリニックを選びましょう。医師の経歴や執刀数などはもちろん、どのような施術を得意としているかなどをよく確認することが重要です。
ていねいなカウンセリングを実施しているクリニックを選ぶ
ていねいなカウンセリングを実施しているクリニックを選ぶことも重要です。医師が自分の悩みや希望に耳を傾け、適切な提案をしてくれるかどうかを確認しましょう。
なかには、納得できない治療を勧めたり、自分の希望と異なる部位の施術を勧めたりするクリニックも存在するため注意が必要です。
アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶ
アフターフォローが充実したクリニックを選ぶこともポイントです。たとえ失敗のリスクが低い施術であっても、全くトラブルが起きないわけではありません。
カスタマーサポートが設置されている、施術後は何度でも無料で相談できる、といったクリニックであれば、安心して施術に臨めるでしょう。
顔の脂肪注入ならZ Clinicがおすすめ

Z Clinicでは、脂肪注入術(自己脂肪採取+移植術)によって、お客様の気になるシワやたるみを改善することができます。
目の下・ほうれい線・こめかみ・ほほ・あご先など、さまざまな部位の施術に対応しています。脂肪注入術でメスは使用しないため、傷跡が目立ちにくいことも魅力のひとつです。また、治療時間は約10~30分と短く、効果も半永久的に持続します。
Z Clinicでは、院長自らがていねいにカウンセリングをおこない、お客様のお悩みや希望に寄り添った治療法を提案いたします。
顔の脂肪注入を検討されている方は、ぜひ一度Z Clinicにご相談ください。
>>Z Clinicの「脂肪注入術」について詳しくはこちらから
顔の脂肪注入のダウンタイムに関するよくある質問

ここからは、顔の脂肪注入のダウンタイムについてよくある質問にお答えしていきます。
顔への脂肪注入のダウンタイムはどれくらいですか?
顔の脂肪注入のダウンタイムは1〜2週間程度です、最初の数日間は、特に腫れや内出血が目立つ傾向にあります。
顔に脂肪注入してから落ち着くまでどのくらいかかりますか?
顔に注入した脂肪は、施術後1~2か月をかけて徐々に安定し、3月後程度で落ち着くことが一般的です。
顔への脂肪注入の腫れのピークはいつですか?
顔の脂肪注入では施術直後から腫れがみられ、2~3日目がピークとなります。その後は1週間程度で落ち着いていきます。
まとめ

本記事では、顔の脂肪注入のダウンタイムについて詳しく解説してきました。
顔の脂肪注入とは、気になる部位に脂肪を注入することでボリュームアップすることで、若々しいフェイスラインを取り戻すことのできる施術です。
おもな適応部位は、額・まぶた・目の下・こめかみ・頬などですが、自分の脂肪を採取して注入するため、アレルギーのリスクが低く、自然な仕上がりが期待できます。
ただし、脂肪注入の経験や実績が少ない医師が担当すると失敗のリスクが上がるため、医師やクリニック選びは慎重におこないましょう。
Z Clinicでは、院長自らがていねいなカウンセリングをおこない、お客様のお悩みや希望に寄り添った治療法を提案いたします。顔のシワやたるみにお悩みの方は、ぜひ一度Z Clinicにご相談ください。