メーラーファット除去とは?費用や注意点など解説
2025.07.21

年齢を重ねるとともに、「頬のたるみやフェイスラインのもたつきが気になってきた」という方は多いのではないでしょうか。このような顔の悩みは、単なる肌のハリ不足だけでなく、頬の高い位置にある脂肪「メーラーファット」の下垂が原因となっているケースもあります。
メーラーファットが下垂すると、ほうれい線や顔全体のたるみを目立たせる原因になります。そのような方におすすめの美容施術が、メーラーファット除去です。
今回の記事では、メーラーファット除去について詳しく解説します。メリット・デメリットに加え、費用相場や施術後の注意点も紹介していきますので、顔のたるみ改善を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
メーラーファット除去とは?

メーラーファット除去は、顔の印象を若々しく保つための美容施術です。とくに、頬の膨らみやフェイスラインのもたつきが気になる方に向いている施術で、たるみや老け見えの原因となる脂肪をピンポイントで除去することにより、自然なリフトアップ効果が期待できます。
ここでは、メーラーファット除去の基礎知識や、どのような方法で施術がおこなわれるのかを詳しく解説していきます。
メーラーファットとは
メーラーファットとは、頬骨の上、ほうれい線の上部からゴルゴラインの間に位置する脂肪の塊を指します。皮下脂肪の一種であり、頬に立体感を与えて若々しい印象をつくるという重要な役割を果たしています。
しかし、年齢を重ねるとともにメーラーファットを支えている皮膚や靭帯が緩むと、脂肪が重力に負けて垂れ下がり始めます。その結果、ほうれい線が深くなったり、頬全体のたるみやフェイスラインのもたつきを引き起こしたりします。
とくに、もともとメーラーファットの量が多い方は、重さでたるみが強調されやすい傾向があります。適切な量のメーラーファットは若々しさの象徴になりますが、多すぎたり下垂したりすると老けた印象や疲れた印象を与えてしまいがちです。
メーラーファット除去の施術方法
メーラーファット除去には、おもに2つの施術方法があります。
1つ目は、鼻の穴のなかに数ミリの小さな穴を開け、「カニューレ」と呼ばれる極細の脂肪吸引管を挿入してメーラーファットを吸引する方法です。鼻腔内を切開するため、傷跡は外から見えません。
2つ目の方法は、口角の内側の粘膜部分を切開してメーラーファットを除去する方法です。こちらも同様に口腔内からの施術であるため、顔の表面に傷跡が残る心配がありません。
どちらの施術方法も時間は20~30分ほどで、局所麻酔や静脈麻酔を使用するため痛みの心配がほとんどないのが特徴です。
Z Clinicでメーラーファット除去をおこなう際は、施術中だけではなく、術後の痛みも抑えられるようさまざまな麻酔をご用意しております。痛みが心配な方にも安心して施術を受けていただけますので、ぜひご相談ください。
>>Z Clinicのメーラーファット除去(脂肪吸引)の麻酔について詳しくはこちらから
ジョールファット・バッカルファット除去との違い
メーラーファット以外にも、頬まわりの脂肪には「ジョールファット」や「バッカルファット」と呼ばれる部位があり、それぞれに特徴があります。気になる部位によって適した施術方法が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。
それぞれの脂肪の位置・施術方法・除去によって得られる効果の違いは、以下のとおりです。
メーラーファット除去 | ジョールファット除去 | バッカルファット除去 | |
---|---|---|---|
部位 | ほうれい線の上部にある皮下脂肪 | 口元~口角下の皮下脂肪 | 頬の中央辺りの深部脂肪 |
方法 | ・鼻の穴の中に穴をあけてカニューレを挿入し、脂肪を吸引する ・口角の内側部分を切開し、吸引口から除去する | 口腔内や耳の裏を数ミリ切開し、カニューレを挿入して脂肪を吸引する | 口の中から切開して脂肪を除去する |
効果 | ・たるみの改善 ・ほうれい線の予防 | ・マリオネットラインの改善 ・ブルドッグ顔の改善 ・口元のもたつきの改善 | ・シャープな輪郭 ・たるみの改善 ・ほうれい線やマリオネットラインの改善 |
以上のように、脂肪の種類によって適応部位や効果が異なります。自分の顔立ちや悩みに合った施術を選ぶためにも、専門医によるカウンセリングでしっかりと悩みや希望を伝えましょう。
Z Clinicでは、ご紹介した3種類の脂肪吸引すべてをおこなっております。ていねいなカウンセリングで、お客様に適した施術をご提案いたします。「自分ではどの施術がよいかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
メーラーファット除去の効果・メリット

メーラーファット除去は、頬のたるみやほうれい線の原因となっている脂肪を取り除くことにより、顔の悩みを根本から改善できる美容施術です。スキンケアやエステでは改善の難しい症状でも、メーラーファット除去であればはっきりとした変化と長期的な効果が期待できます。
メーラーファット除去の効果やメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 頬のたるみを改善できる
- 頬の丸みを抑えられる
- ほうれい線を予防できる
- 傷跡が目立ちにくい
- 半永久的に効果が続く
- ダウンタイムが短い
ここからは、それぞれの効果・メリットについて詳しくみていきましょう。
頬のたるみを改善できる
メーラーファット除去により、頬のたるみを改善することができます。頬のたるみは、年齢とともにコラーゲンが減少して弾力が失われることで生じますが、頬上部にあるメーラーファットが下垂することも要因のひとつです。メーラーファットは重力の影響を受けやすいため、年齢とともに皮膚や支持組織がゆるむことで脂肪が下へと落ちてきてしまうのです。
メーラーファットが垂れ下がってしまうと皮膚が下方向に引っ張られ、フェイスラインのもたつきやブルドッグのようなたるみになります。とくに、頬の脂肪が多い方は重さによってたるみがより顕著にあらわれます。
メーラーファット除去ではたるみの原因となる脂肪そのものを取り除けるため、根本的な改善を期待できることがメリットです。また、たるみが軽減されることでフェイスラインが整い、顔全体が引き締まって見えるのもうれしいポイントです。
頬の丸みを抑えられる
メーラーファットを除去すると、頬の丸みを自然に抑えられます。「太って見える」「顔が大きく見える」という悩みがある方は、メーラーファットが原因かもしれません。とくにメーラーファットは頬骨の高い位置にあるため、下垂すると顔の中心部に脂肪が集中してしまい、丸顔やふっくらとした印象を強調してしまいます。
このような余分な丸みを取り除くことで、フェイスラインがスッキリと引き締まり小顔効果も得られやすくなります。また、笑ったときに膨らむ頬の不自然さも軽減され、より上品でナチュラルな笑顔をつくりやすくなるのも魅力です。
なかでも、体は細いのに顔だけが丸く見えてしまう「顔だけぽっちゃり」タイプの方にとっては、見た目のバランスを整える手段として有効です。ダイエットでは落としにくい顔の脂肪に悩んでいる方にもおすすめの施術といえるでしょう。
ほうれい線を予防できる
メーラーファット除去は、ほうれい線を薄くするだけではなく、将来的にほうれい線が深くなるのを予防する効果にも期待できます。
ほうれい線は、頬のたるみによって生じる境界線のような溝です。メーラーファットはほうれい線の真上に位置するため、年齢を重ねることで皮膚の力が弱まると、覆いかぶさるように垂れ下がってきます。
メーラーファットの重みが加わることでほうれい線はさらに深く、くっきりと刻まれてしまいます。そのため、ほうれい線が目立つのを防ぎたい場合は、メーラーファットをあらかじめ除去しておくのが有効です。
傷跡が目立ちにくい
メーラーファット除去のメリットのひとつは、施術後の傷跡がほとんど目立たない点にあります。
メーラーファット除去の施術方法は、口や鼻の穴のなかからアプローチします。数ミリ程度小さく切開し、カニューレという細い専用器具を挿入して脂肪を吸引するため顔の表面には傷がつきません。
たとえば、あご下や耳の後ろから施術するほかの脂肪吸引では、目立ちにくい場所を選んでも皮膚の表面に傷が残ってしまいます。
しかし、メーラーファット除去では粘膜部分から施術をおこなうため、回復も早く傷跡がバレる心配もありません。ただし、クリニックによっては外側から施術をおこなうこともあるため、カウンセリング時にしっかりと確認しましょう。
半永久的に効果が続く
メーラーファット除去の効果は、半永久的に持続します。これは、施術で脂肪を小さくするのではなく、たるみや膨らみの原因である「脂肪細胞」そのものを吸引して取り除くためです。
一度除去した脂肪細胞が再生することはありません。もちろん、極端な体重増加は顔全体の印象を変える可能性がありますが、施術後に多少体重が増加しても、リバウンドしてしまう可能性は低いとされています。
一度の施術で小顔効果やたるみ予防効果を半永久的に維持できるのは、メーラーファット除去の大きなメリットといえるでしょう。
ダウンタイムが短い
メーラーファット除去は、ほかの外科手術と比べて体への負担が少なく、ダウンタイムが短いのも大きな特徴です。そのため、仕事や家庭の都合で長期の休暇が取りにくい方でも、スケジュールを調整しやすいというメリットがあります。
前述したように、施術は口や鼻の小さな切開で済むため、皮膚を広く切開する施術と比べてダメージを抑えられます。術後に腫れや内出血がでたとしてもほとんどがメイクでカバーできる程度で、1~2週間ほどで自然に軽減していく場合がほとんどです。
もちろん個人差はあるものの、施術翌日から通常の生活に戻る方も少なくありません。顔表面に傷がつかないため見た目の違和感も少なく、「美容施術を受けたと周りに知られたくない」という方にぴったりです。
メーラーファット除去のデメリット

メーラーファット除去は、顔のたるみ改善や小顔効果など見た目の印象を大きく変える美容施術ですが、以下のようなデメリットや注意点もあります。
- 頬がこけて見えるリスクがある
- 皮膚がひきつるような感覚がある
- 左右差が生じることがある
ここでは、以上のポイントについて詳しく解説していきます。
施術を受ける前には、メリットだけでなくデメリットも十分に理解しておきましょう。
頬がこけて見えるリスクがある
メーラーファット除去で注意したいリスクのひとつが、脂肪を取りすぎて頬がこけて見えることです。
メーラーファットは、適度な量であれば若々しい頬の丸みや立体感を保つ役割があります。しかし、メーラーファットを必要以上に除去してしまうと、頬のハリが失われ、不健康で老けた印象を与えてしまいます。なかでも、もともと頬の脂肪が少ない方は注意が必要です。
また、加齢などによる脂肪の減少を考慮せずに取りすぎてしまうと、将来的に頬がくぼんでやつれたように見える恐れがあります。そのため、施術する医師は、一人ひとりの骨格・脂肪のつき方・将来の変化まで予測し、効果が実感できるちょうどよい量の脂肪を除去しなければなりません。
メーラーファット除去の施術を受ける際は、経験と技術力が豊富な医師に相談し、カウンセリングでは慎重に施術計画を立ててもらいましょう。
皮膚がひきつるような感覚がある
メーラーファット除去のあと、一時的に皮膚がひきつるような感覚が生じる場合があります。これは、脂肪を吸引してできた皮下の空洞部分が、回復する過程で周辺組織と癒着し、引き締まっていくために起こる正常な反応です。
多くの場合、ひきつる症状は施術後1週間あたりから始まり、1か月後くらいにピークを迎えます。触ると硬さを感じたり、表情を動かしたときに突っ張るような違和感があったりするかもしれませんが、体が回復している証拠でもあります。
ただし、メーラーファットを取りすぎると、ひきつりが長引いたり、表面に凹凸が残ったりするリスクが高まります。施術後に違和感を覚えた場合は、早めに担当医に相談しましょう。
左右差が生じることがある
メーラーファット除去では、施術後に頬の左右で差が生じるリスクがあります。
人間の顔は完全な左右対称ではなく、脂肪のつき方や骨格にも差があります。そのため、経験の浅い医師や技術力の低い医師が施術をすると、左右非対称が強調されてしまう可能性があるのです。
左右差が生じるのを防ぐためには、カウンセリングで左右のバランスを考慮した緻密な計画を立てる必要があります。数ミリ単位でメーラーファットの吸引量を調整できる高い技術力をもつ医師・クリニックを選びましょう。
メーラーファット除去の費用相場

メーラーファット除去の費用相場は、税込みで200,000円~250,000円ほどです。
ただし、金額はあくまで目安であり、クリニックの立地・知名度・医師の経験や実績・使用する麻酔の種類・施術方法などで変わります。都心部の人気クリニックでは費用が高めに設定されていることが多く、地方では比較的リーズナブルな価格で提供されている場合もあります。
また、施術費用に何が含まれているかも重要なチェックポイントです。
- 初診料
- カウンセリング料
- 麻酔代
- 処方薬
- アフターケア代
以上が施術費用に含まれているかどうかは、クリニックによって異なります。表示金額だけを見て契約してしまうと、後から思わぬ費用が発生する場合もあるため注意しましょう。
「施術費用は安かったのに、最終的な支払総額は高くなった」というトラブルを避けるためにも、カウンセリング時に料金の内訳を明確にし、追加費用の有無や支払い方法なども事前にチェックしておくことが大切です。
クリニックによっては、モニター価格やキャンペーン価格を提供している場合もあります。通常よりも割引された料金で施術を受けられますが、内容や条件をよく確認し、十分に納得したうえで施術を受けましょう。
メーラーファット除去のダウンタイム

メーラーファット除去は、比較的ダウンタイムが短いとされている施術です。しかし、まったくダウンタイムがないわけではありません。顔は、むくみや内出血などのダウンタイムの症状が目立ちやすい部位であるため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、メーラーファット除去のダウンタイムの症状や期間について詳しく解説していきます。
ダウンタイムの症状
メーラーファット除去のダウンタイムでは、以下のような症状があらわれる場合があります。
腫れ | 頬が全体的にふくらんで見える | 術後の翌日から3日間ほど |
痛み | 筋肉痛に似た鈍い痛み | 麻酔が切れてから数日間、 長くて1週間ほど |
内出血 | メイクでカバーできる程度 | 施術の翌日から1週間ほど |
むくみ | 水分がたまり、顔が大きく見える | 施術当日から長くて1〜2週間ほど |
拘縮 (こうしゅく) | 皮膚がひきつる感覚や違和感 | 術後1か月がピーク |
痛みは、筋肉痛に似た鈍い痛みが数日間続く場合がありますが、処方される痛み止めで十分にコントロールできる程度です。
また、吸引部の周辺に内出血が見られることもあります。内出血は、1~2週間かけて徐々に薄くなり、最終的にはきれいに消えていきます。
施術直後から数週間は、むくみも感じやすいでしょう。メーラーファット除去によるダウンタイムの症状は、口や鼻の穴のなかから施術するため、外見上は目立ちにくいのが特徴です。
ダウンタイムの期間
メーラーファット除去のダウンタイム期間には個人差がありますが、1~2週間ほどが目安です。強い腫れや内出血が目立つ期間は術後1週間ほどで、この期間を過ぎるとメイクでカバーできるレベルにまで落ち着くケースがほとんどです。
社会復帰のタイミングとしては、デスクワークなどであれば施術の2~3日後から可能ですが、身体を激しく動かしたり、接客したりする機会が多い仕事の方は1週間ほど休みを取れると安心です。
また、日常生活では、以下のように術後しばらくのあいだ制限される行為があります。
メイク | 内出血や腫れの状態を見ながら翌日から (施術部位を強くこすらないように注意) |
洗顔 | 施術部位を濡らさなければ、翌日から |
シャワー | 3日後から(首から下は、施術当日から) |
入浴 | 血行が良くなり腫れが悪化するおそれがあるため、術後1週間以降が目安 |
以上の制限を守ることで、ダウンタイムを長引かせずより美しくスムーズな仕上がりを目指すことができます。術後の詳しい過ごし方については、担当医の指示に従いましょう。
メーラーファット除去後の注意点

メーラーファット除去のダウンタイムを長引かせず、美しい仕上がりにするためには術後の過ごし方が重要です。以下の点に注意して、安静に過ごすことを心がけましょう。
- 1週間は飲酒・喫煙は控える
- 1か月はサウナやエステを避ける
- 1か月は激しいスポーツを控える
- うつ伏せや横向きで寝ない
飲酒や喫煙など血行を促進する行為は、腫れや内出血を悪化させる原因となるため、少なくとも術後の1週間は控えましょう。同様の理由で、サウナ・エステ・長風呂・激しい運動なども術後の1か月間は避けるのが賢明です。
また、睡眠時の姿勢にも注意が必要です。うつ伏せや横向きで寝ると施術部位に圧力がかかり、腫れが長引いたり左右差が生じたりする原因になりかねません。術後しばらくは、仰向けで寝るように意識しましょう。
メーラーファット除去で後悔しないためのポイント

「メーラーファット除去を受けたいけれど、後悔しないか不安」という方も多いでしょう。メーラーファット除去は顔の印象を大きく左右する施術のため、思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
メーラーファット除去で後悔しないために、事前に知っておくべき3つのポイントは以下のとおりです。
- 他の脂肪除去も視野に入れる
- デメリットやリスクを把握する
- クリニック・医師は慎重に選ぶ
それぞれのポイントについて詳しくみていきましょう。
ほかの脂肪除去も視野にいれる
メーラーファット除去を検討するときは、ほかの脂肪吸引の施術なども視野にいれておきましょう。
顔のたるみやもたつきの原因となる脂肪は、メーラーファットだけではありません。口角の横にある「ジョールファット」や頬の深い層にある「バッカルファット」など、原因となっている脂肪は人それぞれ異なります。
また、糸リフトやエラボトックス注射などを併用すると、フェイスラインの引き締め効果も実感でき、さらに理想の顔立ちに近づける可能性があります。
悩みの原因がどの脂肪にあり、どの施術を受けるべきかを自分で判断するのは困難です。メーラーファット除去が適していると思い込んで施術を受けてしまうと、「思っていた効果と違った」と後悔してしまうかもしれません。
カウンセリングで医師にしっかりと悩みを伝え、自分にとって最適な施術方法や、組み合わせることで相乗効果が期待できる施術を提案してもらいましょう。
デメリットやリスクを把握する
メーラーファット除去を検討する際には、見た目の変化や施術効果ばかりに目を向けるのではなく、デメリットやリスクについても正しく理解しておくことが大切です。事前にしっかりと情報を得ておくことが後悔を防ぐポイントになります。
頬の丸みや高さは若々しさの象徴でもあるため、メーラーファットを除去しすぎてしまうと、頬がこけて老けた印象や疲れた印象を与えてしまいます。また、頬の立体感が失われて、顔全体が平坦な印象になってしまう可能性も否定できません。
施術を受ける前のカウンセリングでは、自分の顔立ちや希望をしっかりと伝え、医師から考えられるリスクについて具体的に説明を受けるようにしましょう。疑問がある場合は遠慮せずに質問し、納得したうえで施術に進むことが満足度の高い仕上がりにつながります。
クリニック・医師は慎重に選ぶ
メーラーファット除去の仕上がりは、担当する医師の経験値と技術力に大きく左右されます。人の顔は、骨格や筋肉のつき方・脂肪の量・皮膚の厚みなどが一人ひとり異なります。
美しい仕上がりにするためには、一人ひとりの顔立ちに合わせて脂肪の量を数ミリ単位で調整する繊細な技術が必要です。経験の浅い医師では脂肪量の見極めが難しく、取りすぎによる頬のコケや左右差の発生、効果が実感できないなどの失敗につながる可能性があります。
料金の安さや知名度だけで選ばず、医師の経歴や症例写真などをきちんと確認してから医師・クリニックを選びましょう。
メーラーファット除去についてよくある質問

最後に、メーラーファット除去についてよくある質問にお答えしていきます。
施術を受ける前に、疑問点や不安を解消しておきましょう。
メーラーファット除去を受けると老ける?
メーラーファットが適切に除去されれば老けることはなく、むしろ若々しい印象になります。しかし、施術が失敗すると老けて見える可能性があるのも事実です。
老けて見えるおもな原因は「脂肪の取りすぎ」です。メーラーファットは頬の立体感やハリを保つ役割も担っているため、過剰に除去してしまうと頬がこけて疲れたような印象を与えます。
とくに、年齢を重ねていくと顔の脂肪は自然と減少していくため、将来の変化を考慮せずに脂肪を取りすぎると、数年後に頬のコケが目立ってくる可能性があります。心配な方は、カウンセリングで自分の希望とともに「老けて見えないか心配」という不安も伝えましょう。
メーラーファット除去で失敗したら?
メーラーファット除去で失敗したと感じた場合、まずは施術を受けたクリニックに相談しましょう。失敗例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 頬がこけて見える
- 左右の頬で膨らみが違う
- 笑ったときに顔がひきつっているように見える
一定期間経っても改善が見られないときは、修正治療が必要になる場合もあります。修正には、脂肪注入やヒアルロン酸などの治療をおこなうことがありますが、いずれも初回の施術より難易度が高くなるため、信頼できるクリニックでの対応が求められます。
また、万が一の場合に備え、クリニックがどのような保証制度を設けているかを事前に確認しておくことも大切です。もし施術後に失敗したと感じたら、施術を受けたクリニックに相談し、納得がいかないときは、修正治療に対応しているほかのクリニックにも相談しましょう。
メーラーファット除去がおすすめの人は?
メーラーファット除去は、以下のような方におすすめの施術です。
- 頬のたるみが気になる
- 笑ったときに頬の膨らみが目立つ
- ほうれい線が深く見える
- 顔が丸く見える
- 小鼻の両脇が盛り上がって見える
- 顔が大きく見える
- 施術の傷跡を残したくない
以上に当てはまる項目が多い方は、メーラーファット除去を検討することで顔全体の印象がすっきりし、理想のフェイスラインに近づけるかもしれません。また、セルフケアでは改善が難しい頬の膨らみやたるみも、適切な施術によって解消できる可能性があります。
まずはクリニックでカウンセリングを受け、メーラーファット除去が自分にとって最適な方法かどうかを医師と一緒に確認してみましょう。
メーラーファットは自力で落とせる?
メーラーファットを自力で落とすのは難しいとされています。メーラーファットは、顔の深い層にある脂肪のため、筋トレやマッサージによって脂肪を燃焼させることはできないからです。
以下のようなセルフケアで表情筋を鍛えたり、リンパの流れを促進してむくみを取ったりすることはできます。
- 頬の筋肉を鍛える「あいうえお体操」
- 舌回し運動
- フェイシャルマッサージ
しかし、セルフケアはあくまで予防にすぎません。すでに目立っているメーラーファットを根本的に改善したい場合は、クリニックで脂肪をピンポイントで除去する必要があります。
まとめ

本記事ではメーラーファット除去について、施術の方法やメリット・デメリット、費用やダウンタイムまで詳しく解説してきました。
メーラーファット除去は、頬のたるみやほうれい線を改善するだけではなく、すっきりとした小顔効果にも期待できる美容施術です。傷跡が目立たず、効果が半永久的に続くなど多くのメリットがある一方で、頬がこけるリスクや医師の技術力によって結果が左右されるというデメリットも持ち合わせています。
満足のいく結果を得るためには、施術のリスク・注意点を十分に理解し、悩みの原因を正確に診断してもらうことが大切です。そして、信頼できる経験豊富な医師に施術を任せることがポイントとなります。
Z Clinicでは多くの美容外科手術を担当してきた江連医師が、カウンセリングから施術、アフターフォローまで一貫して担当しております。患者様一人ひとりの骨格や脂肪のつき方をていねいに見極め、自然な仕上がりを追求いたします。
頬のたるみやほうれい線でお悩みの方は、ぜひ一度Z Clinicにご相談ください。