眼窩脂肪の原因とは?治療法や費用など徹底解説

2025.04.01

眼窩脂肪の原因とは?治療法や費用など徹底解説

年齢とともに、目の下が膨らんだりたるんだりしてきたと感じることはないでしょうか。目の下に膨らみ・たるみがあると、疲れた印象を与えてしまったり、老けて見えたりすることがあります。

この目の下の膨らみの原因となるのが、眼球の周囲にある「眼窩脂肪(がんかしぼう)」です。

本記事では、眼窩脂肪が膨らむ原因やおすすめの治療法、費用相場などについて詳しく解説していきます。眼窩脂肪を改善して若々しい目元を手に入れたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

眼窩脂肪とは?

眼窩脂肪とは?

眼球が入っているくぼみを「眼窩(がんか)」といい、その周りにある脂肪を「眼窩脂肪(がんかしぼう)」といいます。

眼窩脂肪は眼球を囲むようにして配置されており、眼球を守るクッションのような役割があります。

通常は眼窩内に収納されていますが、年齢を重ねるごとに上まぶたの脂肪が減り、一方で下まぶたの脂肪は前方へと飛び出してきます。

下まぶたの眼窩脂肪が飛び出してくると、いわゆる「目袋」と呼ばれる目の下の膨らみが生まれ、実年齢よりも老けて見られる原因になります。

眼窩脂肪が膨らむ原因

眼窩脂肪が膨らむ原因

眼窩脂肪が膨らむ原因として、おもに以下の2つが挙げられます。

  • 加齢・老化の影響
  • 生まれつき眼窩脂肪が多い

ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

加齢・老化の影響

目の下の眼窩脂肪が膨らむ原因としてもっとも多いのは、加齢や老化です。

眼球は眼輪筋や靭帯によって支えられています。

しかし、加齢や老化とともにそれらが緩み、眼球が下垂することで眼窩脂肪が前に押し出され、膨らみが目立つようになります。

生まれつき眼窩脂肪が多い

若いうちから目の下の膨らみが目立つ場合は、遺伝や生まれつきの体質による可能性が高いでしょう。

眼窩脂肪の量には個人差があり、生まれつき眼窩脂肪が多い場合は目の下の膨らみが目立ちやすくなります。

眼窩脂肪の膨らみを自力で治すことはできる?

眼窩脂肪の膨らみを自力で治すことはできる?

眼窩脂肪の膨らみを自力で治すことはできるのでしょうか。

結論から言うと、目の下の膨らみを自力で治すことはできません。眼窩脂肪を除去するためには外科的な治療が必要です。

根本的な解決は難しい

食事やダイエットで増減する皮下脂肪や内臓脂肪とは異なり、眼窩脂肪は増えたり減ったりすることはほとんどありません。

そのため、眼窩脂肪の膨らみを改善するためにダイエットや運動をしたとしても、効果は期待できないでしょう。

また、目元のスキンケアで小ジワやハリを改善することはできますが、膨らみをなくすことはできません。

マッサージは逆効果になることも

眼窩脂肪の膨らみでお悩みの方の中には、眼輪筋トレーニングやマッサージを試したことがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、眼輪筋トレーニングでは眼窩脂肪の膨らみを根本的に改善することは難しいといわれています。それどころか、表情筋を強く刺激することでシワを悪化させる可能性が指摘されているため、注意が必要です。

また、マッサージは一時的にむくみを解消し、目がぱっちり開く感覚になることもありますが、こちらも根本的な解決にはなりません。

むしろ、強すぎるマッサージはたるみを引き起こし、逆効果になる可能性があります。

眼窩脂肪が気になる方におすすめの治療

眼窩脂肪が気になる方におすすめの治療

眼窩脂肪の膨らみを改善する場合、おもに以下の4つの治療が用いられています。

  • ヒアルロン酸注入
  • 下眼瞼脱脂術
  • 裏ハムラ法
  • 表ハムラ法(切開ハムラ法)

ここからは、眼窩脂肪が気になる方におすすめの4つの治療について詳しく説明していきます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、眼窩脂肪の膨らみが原因でできる黒クマを改善する施術です。

目の下のクマが気になる方のなかでも、膨らみと凹みが比較的軽度な場合におこなわれます。

眼窩脂肪が飛び出してできた凹みに影ができることで黒く見え、黒クマが生じます。

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸でこの凹みを埋めることで黒クマを改善する施術ですが、飛び出た眼窩脂肪を除去するわけではありません。

そのため、クマが再発する可能性がありますが、手軽に受けられる治療として人気を集めています。

下眼瞼脱脂術

下眼瞼脱脂術は「経結膜脱脂法」「切らないクマ取り」とも呼ばれており、下まぶたの裏側にある結膜を切開して眼窩脂肪を取り除く手術です。顔の表面に傷ができず、ダウンタイムが短いことから、手軽に受けられる美容施術として人気を集めています。

おもに、眼窩脂肪が飛び出すことでできる軽度の黒クマ・赤クマを改善する手術としておこなわれていますが、皮膚のたるみを改善することはできないため、大きな膨らみ・強いたるみがある方には適していません。

裏ハムラ法

裏ハムラ法は、膨らんでいる眼窩脂肪を凹みに移動させて固定し、膨らみと凹みを同時に改善する手術です。

下まぶたの裏側の結膜を切開して手術するため、表面に傷が残らず、ダウンタイムが短いのがメリットです。

しかし、下眼瞼脱脂術と同じように余分な皮膚を切除することができないため、皮膚のたるみが強い方に適応する施術方法とはいえないでしょう。

表ハムラ法(切開ハムラ法)

ハムラ法(切開ハムラ法)は、目の下の皮膚を切開し、膨らみの原因となる眼窩脂肪を凹んだ部分に移動させ、膨らみと凹みを同時に改善する手術です。まつ毛の下に沿って皮膚表面を切開するため、たるんだ皮膚も切除することができます。

下眼瞼脱脂術や裏ハムラ法では対応できない重度の膨らみ・たるみにも対応できるため、50代以上の方から特に支持されている施術方法です。

Z Clinicでは、目の下の切開による手術として「LVS切開式目の下リフト」をおこなっています。LVSとは「Least Visible Scar」の略で、切開部分の傷が可能な限り目立ちにくくなるように配慮した手術方法です。

院長である江連医師が実際にお目元の状態を拝見し、一人ひとりに合った施術内容をご提案しておりますので、眼窩脂肪にお悩みの方はZ Clinicまでお気軽にお問い合わせください。

>>Z Clinicの「LVS切開式目の下切開リフト」について詳しくはこちらから

眼窩脂肪除去の費用相場

眼窩脂肪除去の費用相場

眼窩脂肪の除去にかかる費用の相場は、施術内容によって異なります。

ここでは、ヒアルロン酸注入・下眼瞼脱脂術・裏ハムラ法・ハムラ法(切開ハムラ法)の4種類の施術について、それぞれの費用の相場を紹介していきます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入の費用相場は、1ccあたり3万円〜10万円程度です。

使用するヒアルロン酸の種類・使用する量によって価格が大きく異なるため、費用には個人差があります。

下眼瞼脱脂術

下眼瞼脱脂術の場合、費用相場は15万円〜40万円程度といわれています。

クリニックによって費用に幅があるのは、脂肪を除去する範囲に差があるためです。

目の下の眼窩脂肪は、内側・中央・外側の3区画に分かれており、クリニックによって施術範囲が異なります。

価格が安いクリニックでは、一部分のみの脱脂をおこなう場合の価格を表示していることがあるため、施術部位については詳細に確認しましょう。

裏ハムラ法

裏ハムラ法の費用相場は30万円〜55万円程度といわれています。

裏ハムラ法は粘膜の裏側からメスを入れて手術をおこなうため、手術の難易度が高く、高度な技術が要求されます。そのため、費用が高額になるケースが多い傾向にあります。

表ハムラ法(切開ハムラ法)

ハムラ法(切開ハムラ法)の場合、費用相場は30万円〜70万円程度と言われています。

皮膚表面を切開して手術をおこなうハムラ法では、傷跡をできるだけ目立たないようにするために高度な技術が求められます。

また、切開しすぎると外反(あっかんべーの状態)を引き起こすリスクがあるため、安さに捉われず、医師のスキルやアフターケア内容を重視すべき手術でもあります。

眼窩脂肪除去手術を受ける時の注意点

眼窩脂肪除去手術を受ける時の注意点

眼窩脂肪除去手術を受ける際、気をつけたいポイントは以下の3つです。

  • 脂肪の取り過ぎに注意する
  • リスクやデメリットを理解する
  • ダウンタイムを確保する

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

脂肪の取り過ぎに注意する

眼窩脂肪除去手術を受ける際は、脂肪の取り過ぎに注意しましょう。

脂肪を取り過ぎてしまうと、目の下の凹みが悪化し、手術前よりもさらに疲れた印象を与える可能性があります。

取り過ぎた脂肪が自然に戻ることはなく、凹み改善のためには脂肪注入やヒアルロン酸注入などの施術が必要になります。脂肪の取り過ぎを防ぐためにも、医師とのカウンセリングでは要望を詳細に伝え、理想の仕上がりについて納得いくまで相談しておきましょう。

リスクやデメリットを理解する

眼窩脂肪除去手術には、以下のようなリスクやデメリットがともないます。

  • 痛み・腫れ
  • 仕上がりの左右差
  • 脂肪の取り残し・取り過ぎ
  • 効果が十分に得られない
  • 目の下の小じわの増加
  • 傷跡・外反(ハムラ法の場合)

手術後は痛みや腫れが出たり、左右差が発生したりすることがあります。

手術を受けても効果が十分に得られないケースや、脂肪を取り過ぎて凹みが悪化するケースも少なくありません。

また、個人差はありますが、手術によって目の下の小じわが増加し、新たな悩みの種が生まれる可能性もあります。さらに、皮膚表面の切開を伴うハムラ法(切開ハムラ法)では、傷跡が残ったり外反が起こったりする可能性もあります。

リスクについては、カウンセリング時に必ず確認しておきましょう。

ダウンタイムを確保する

眼窩脂肪除去手術で考えられるダウンタイムの症状としては、以下のようなものがあります。

下眼瞼脱脂術・裏ハムラ法の場合

症状期間(目安)
痛み1〜2日
腫れ・内出血約1週間
むくみ約1か月

ハムラ法(切開ハムラ法)の場合

症状期間(目安)
痛み2〜3日
腫れ・内出血1〜2週間
むくみ1〜3か月
傷跡約1か月

下眼瞼脱脂術・裏ハムラ法では、腫れ・内出血は1週間程度で引いていきます。目の下の粘膜部分を切開するため表面に傷ができず、ダウンタイムが短いのが特徴です。

一方で、皮膚表面を切開するハムラ法(切開ハムラ法)は、下眼瞼脱脂術・裏ハムラ法に比べるとダウンタイムが長くなります。

手術直後は傷跡が赤く目立つものの、1か月ほどかけて徐々に白くなっていきます。

なお、Z Clinicの「LVS切開式目の下切開リフト(切開ハムラ法)」では、傷を目立たなくするための技術を限り取り揃えた手術を提供しており、傷跡は約1週間でほとんど目立たなくなります。

眼窩脂肪除去手術はクリニック選びが重要

眼窩脂肪除去手術はクリニック選びが重要

クリニック選びでは、以下のポイントについて慎重に検討するとよいでしょう。

  • 医師の経歴や経験年数
  • 症例数
  • 症例写真
  • アフターケアの内容
  • スタッフの対応

クリニックを選ぶ際は、医師の経歴や症例数・症例写真などを参考にし、経験豊富な医師が在籍しているクリニックを選びましょう。

特に、ハムラ法(切開ハムラ法)を検討している場合は、傷を目立たせない高度な技術をもった医師を選ぶのがおすすめです。

また、アフターケアの内容・スタッフの対応などもチェックし、安心して手術を任せられるクリニックを探しましょう。

眼窩脂肪についてよくある質問

眼窩脂肪についてよくある質問

最後に、眼窩脂肪についてよくある質問についてお答えしていきます。

眼窩脂肪ヘルニアとは?

眼窩脂肪ヘルニアとは、眼窩脂肪が眼球の前方に飛び出てくる状態のことをいいます。

異物感をおぼえたり、見た目に大きな影響を与えたりすることがあるため、手術で取り除く方が多いようです。

眼窩脂肪ヘルニアの手術は保険適用となる可能性があるため、気になる方はまず眼科を受診しましょう。

眼窩脂肪の除去手術にデメリットはある?

眼窩脂肪の除去手術では、痛みや腫れ・内出血が起こることがあります。1〜2週間ほどのダウンタイムが必要になるため、仕事や学校を休んだり、予定を調整したりする必要があるかもしれません。

また、手術を受けても期待通りの効果が得られなかったり、左右差や小じわの悪化などの症状が出たりすることもあります。

切らずに眼窩脂肪を除去することはできる?

切らずに眼窩脂肪を除去することはできません。

しかし、下眼瞼脱脂術や裏ハムラ法であれば、目の下の裏側の粘膜部分を切開するため、表面に傷がつくことはありません。

また、眼窩脂肪の膨らみが軽度な場合は、ヒアルロン酸注入をおこなうことでメスを入れずに黒クマが改善する可能性があります。

まとめ

眼窩脂肪についてまとめ

眼窩脂肪が原因で起こる目の下の膨らみ・たるみは、自力で改善することはできません。

膨らみが軽度な場合はヒアルロン酸注入で改善できる場合もありますが、根本的に解決するためには外科手術が必要です。

膨らみやたるみのないスッキリした目元を目指す方、いつまでも若々しい印象を維持したい方は、ぜひ眼窩脂肪除去手術をご検討ください。

>> クマ取りのダウンタイムは?期間や注意点など分かりやすく解説

Z Clinicの「LVS切開式目の下切開リフト」では、豊富な経験に裏付けられた高度な技術により、可能な限り傷跡が目立ちにくくなるように配慮して手術をおこないます。

カウンセリングでは、院長である江連医師がお客様一人ひとりの目元状態やお悩みに合わせ最適な治療をご提案しておりますので、目の下の眼窩脂肪でお悩みの方は、ぜひZ Clinicまでお気軽にご相談ください。

>>Z clinicについて詳しくはこちらから

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