糸リフトの効果とは?持続期間やリスクについて徹底解説
2025.03.31


年齢とともにフェイスラインのたるみが気になるようになり、改善の方法として糸リフトを検討している方は多いのではないでしょうか。糸リフトは切らずにリフトアップができる施術として人気ですが、効果の持続期間やリスクなども気になりますよね。
今回の記事では、糸リフトの効果や持続期間について詳しく解説していきます。
デメリットやリスク・効果を長持ちさせる方法も紹介いたしますので、リフトアップにご興味のある方や糸リフトをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
糸リフトとは?

糸リフト(スレッドリフト)とは、医療用の特殊な糸を皮下組織に挿入することでたるみ・シワを解消するフェイスリフトの施術です。糸に付いたトゲ(コグ)でたるんだ組織を引き上げ固定することで、フェイスラインを引き締める効果があります。
皮膚を切開する従来のフェイスリフトとは異なり、メスを使わないため傷跡が残らずダウンタイムやリスクも少ないのが特徴です。また、糸を挿入すると組織が刺激されてコラーゲンやエラスチンの生成が促されるため、肌のハリ・弾力が増し、ツヤのある美肌効果にも期待できます。
一般的に糸リフトは、30〜40代の比較的早い段階のたるみ改善に適した施術といわれています。ただし、50代以上の方であっても、たるみや皮膚の状態によっては効果を実感できるケースがあります。
フェイスラインのもたつきやほうれい線が気になり始めたけれど、「切開する手術はハードルが高い」という方にとっては、糸リフトも選択肢のひとつになるでしょう。
糸リフトで期待できる効果

糸リフトには、以下のような効果が期待できます。
- フェイスラインが引き締まる
- 皮膚のたるみが改善できる
- 肌にハリや弾力が出る
それぞれの効果について、詳しくみていきましょう。
フェイスラインが引き締まる
糸リフトの効果としてまず挙げられるのが、フェイスラインのリフトアップです。皮下に挿入した糸が、下がってしまった脂肪や皮膚を本来の位置に引き上げ固定するため、あご周りの輪郭がすっきりと引き締まります。
また、糸リフトの施術直後からフェイスラインの変化を実感できるため、鏡を見たときに顔全体が若返った印象を受けるでしょう。
皮膚のたるみが改善できる
糸による物理的な引き上げ効果により、たるんで下垂した皮膚そのものもリフトアップされます。
皮膚を切除するわけではありませんが、内側からぐっと持ち上げることでほうれい線や頬のたるみなど、加齢による下垂症状が目立ちにくくなります。
糸リフトの施術後はたるんだ皮膚が引き上がった状態で維持されるため、口元や目元の余分なたるみも減り、全体的に引き締まった若々しい表情を取り戻すことができます。
肌にハリや弾力がでる
糸リフトには「引き上げる」効果だけではなく、肌質を向上させる効果もあります。なぜなら、糸を挿入すると、皮膚が刺激されることによりコラーゲンやエラスチンの生成が促されるからです。
<効果>
- コラーゲン:肌の潤いや弾力を高める
- エラスチン:肌のハリや弾力を維持する
この効果により、糸リフトの施術後2週間~1か月で肌のハリや弾力を実感できるでしょう。また、糸が溶けた後もコラーゲン繊維が肌内部の柱として残るため、ハリ・弾力アップの効果は持続的に肌を支えてくれます。
糸リフトの効果の持続期間

糸リフトの効果がどれくらい続くかは、使用する糸の素材によって異なります。糸リフト施術で使われる糸は体内で吸収されるタイプが主流で、素材によって溶けるまでの期間やリフトアップ効果の持続力が変わってきます。
- PDO(ポリジオキサノン): 半年~1年
- PLLA(ポリ乳酸): 1~2年
- PCL(ポリカプロラクトン): 1~2年
ここでは、それぞれの糸の特徴や効果の持続期間について解説していきます。
PDO(ポリジオキサノン)は半年~1年ほどが目安
PDO素材の糸は、おもに手術用の縫合糸にも使われてきた安全性の高い糸で、比較的柔軟性が高く扱いやすいのが特徴です。
体内で分解・吸収されるまでの期間はおよそ半年~1年と短めで、効果の持続期間もほかの糸に比べると短いです。PDOは細い・トゲがないものも多く、初めて糸リフトを受ける方や自然な仕上がりにしたい方に向いています。
PLLA(ポリ乳酸)は1~2年ほどが目安
PLLA素材(別名:PLA)は、硬くて強度があるためリフトアップ効果が高いことが特徴です。その分、挿入時の痛みやひきつれ感が出やすい傾向がありますが、「しっかりと高い効果を出したい」という場合に適しています。
ほうれい線やフェイスラインなど、重みのある部分の引き上げに向いており、持続期間は約1~2年とPDOより長めです。
PCL(ポリカプロラクトン)は1~2年ほどが目安
PCL素材の糸は医療現場でも使用されており、柔軟性と持続性を兼ね備えています。糸自体がしなやかに曲がるため、ひきつれ感も少ないことが特徴です。効果の持続期間は約1~2年です。
糸リフトのデメリット

メスを入れず手軽にリフトアップできる糸リフト施術ですが、注意すべきデメリットやリスクも存在します。施術を検討する際には、以下の点についてもしっかり理解しておきましょう。
- ダウンタイムがある
- 効果の持続期間が短い
- 医師の技術力によっては後遺症の恐れがある
ここでは、それぞれのデメリットやリスクについて詳しくみていきます。
ダウンタイムがある
糸リフトはメスを使う手術に比べてダウンタイムは短いものの、施術後にまったく腫れや痛みがないわけではありません。個人差はありますが、施術後数日間は以下のような症状がみられます。
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 突っ張り感や違和感
以上のようなダウンタイムの症状は、およそ1〜2週間でほぼわからない状態になります。また、2〜3週間もすれば落ち着いてくることがほとんどです。
施術当日からメイクや洗顔はできますが、ダウンタイムが気になる場合は、あらかじめ休暇を取ってから施術を受けることでストレスなく過ごせるでしょう。
糸リフトのダウンタイムについては、以下の記事で詳しく解説しています。
>>糸リフト(スレッドリフト)とは?効果やダウンタイムなど徹底解説
効果の持続期間が短い
糸リフトの効果は永続的ではなく、半年〜2年ほどで徐々に薄れていきます。糸が体内に吸収される以上避けることはできませんが、切開をともなうフェイスリフト手術と比較すると持続期間が短いのがデメリットです。
そのため、リフト効果を維持したい場合は定期的に施術を受ける必要があります。
一方で、たるみの予防効果は比較的長く続くといわれています。糸は溶けてしまいますが、周りにある繊維が柱として残るため、皮膚のたるみを予防することができます。
医師の技術力によっては後遺症の恐れがある
糸リフトは、施術する医師の技術力によってはひきつれ感や皮膚の凹凸など、後遺症が残る可能性があります。
経験の浅い医師による施術では、糸を通す位置が浅すぎて糸が透けて見えたり、一定の深さで糸を通すことができず、顔表面に凸凹があらわれたりすることがあります。
後遺症のリスクを避けるためにも、糸リフトを受ける際は実績が豊富で信頼できる医師を選ぶことが重要です。カウンセリングで施術経験や症例写真をしっかりと確認し、安心して任せられるクリニック・医師を選びましょう。
糸リフトの効果を長持ちさせるポイント

糸リフトの効果をできるだけ長く維持するためには、施術後の過ごし方も重要です。以下のポイントに気をつけて生活しましょう。
- 血行が良くなる行為は控える
- 顔への刺激を避ける
- 寝るときの姿勢に気をつける
- 定期的に糸リフトをおこなう
それぞれのポイントについて確認していきましょう。
血行が良くなる行為は控える
副作用である腫れや内出血を抑えるため、糸リフトの施術後は血行が促進される行為を控えることが重要です。特に施術後1週間ほどは、激しい運動・サウナ・長時間の入浴・飲酒などは避けましょう。
血流が急激によくなると、施術部位の腫れが悪化したり、内出血が広がりやすくなったりする可能性があります。また、糸を挿入した部分では炎症反応が起こっているため、過度な血行促進で痛みや違和感が増すこともあります。
できるだけ安静に過ごすことで回復がスムーズになり、より美しい仕上がりを目指せるでしょう。施術後のトラブルを防ぐためにも、医師の指示に従いながら適切なアフターケアを心がけてください。
顔への刺激を避ける
糸リフトの施術後は、できるだけ顔を刺激しないことが大切です。糸が肌に定着するまでのあいだに過度な圧力や摩擦を加えると、仕上がりに影響を与えたり、違和感や痛みの原因になったりします。
特に、洗顔時はゴシゴシ擦ったり顔をマッサージしたりすることは避け、優しく手のひらで包み込むように洗うようにしましょう。
寝るときの姿勢に気をつける
就寝時はできるだけ仰向けの姿勢で寝るようにし、頬が枕に押し付けられないようにしましょう。横向きやうつぶせの姿勢で寝ると、片側の頬に圧力がかかって腫れが長引いたり、左右差の原因になったりします。
糸リフト施術後1~2週間ほどは枕を高めにして、仰向けで寝る習慣をつけると安心です。どうしても寝ている間に横向きになってしまう方は、体の横にクッションを置いて寝返りを防止するのも有効です。
定期的に糸リフトをおこなう
糸リフトはリフトアップ効果が半永久的に続く施術ではないため、美しい仕上がりを維持するには定期的な施術が欠かせません。
時間が経つと糸が体内に吸収されて引き上げ効果が薄れていくため、適切なタイミングの追加施術でより長く若々しさをキープすることができます。
また、たるみの進行具合や肌の状態に応じて糸の種類や本数を調整できるため、より自然で自分に合ったリフトアップが可能です。
美しさをキープするためには、医師と相談しながら自分に合ったメンテナンスの頻度や施術プランを立てることが必要です。
糸リフトに必要な本数の目安

糸リフトは、挿入する糸の本数によって効果や持続期間が大きく変わります。リフトアップ効果をしっかりと感じるためには、片側6~8本・両側で12~16本の糸を挿入するのが一般的です。
糸の本数が多いほど引き上げた状態が安定します。そのため、糸の本数が少なすぎると希望するリフトアップ効果が得られない可能性があります。
一方、糸の本数を増やすと腫れや内出血などのダウンタイム症状が長引く恐れがあるため注意しましょう。単に糸の本数を増やせばよいというわけではなく、顔のバランスを考慮して、適切な種類の糸を適切な本数挿入することが重要です。
経験豊富な医師であれば、必要最小限の本数で高いリフトアップ効果が得られる施術を提案してくれるため、カウンセリングで納得するまで相談することをおすすめします。
糸リフトの効果についてよくある質問

最後に、糸リフトの効果についてよくある質問に回答していきます。
糸リフトは何か月もちますか?
糸リフトの効果の持続期間は、使用する糸の種類によって異なります。
それぞれの糸の効果持続期間の目安は以下のとおりです。
- PDO(ポリジオキサノン)素材の糸で半年~1年ほど
- PLLA(ポリ乳酸)素材の糸で1~2年ほど
- PCL(ポリカプロラクトン)素材の糸で1~2年ほど
糸が溶けたあとも、コラーゲンによる肌質改善効果が残ります。そのため、「リフトアップ効果」自体は薄れても、施術前よりハリや弾力のある肌の状態は持続します。一方、リフトアップ効果をキープするには、定期的に糸リフト施術を受ける必要があります。
糸リフトの効果はいつからみられますか?
糸リフトのリフトアップ効果は、施術直後から実感することができます。糸を挿入することで皮膚が物理的に引き上げられるため、施術後すぐにフェイスラインがすっきりした変化を感じられるでしょう。
また、糸リフトは時間の経過とともにコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、施術後2週間~1か月経つと肌のハリや弾力がアップするという効果も得ることができます。
糸リフトの効果がない人にはどんな特徴がありますか?
たるみが強い方や、顔の脂肪が多すぎたり少なすぎたりする方は、糸リフトの施術だけでは期待する効果を得ることは難しいでしょう。糸リフトはフェイスラインのたるみに有効ですが、たるんで余った皮膚や脂肪が多い場合、糸による引き上げだけでは十分にリフトアップすることができません。
Z Clinicでは、糸リフト以外にもリフトアップのためのさまざまな施術を提供しています。施術前のカウンセリングでは、院長である江連医師がお顔の状態を診断し、お客様にもっとも適した施術プランを提案します。
なかでも、Z Clinic独自の「LVS切開式」によるフェイスリフトでは、「メイクなしでもバレにくい傷跡」を目標にていねいな施術をおこなっています。
また、公式YouTubeでは、さまざまなお客様のリフトアップの症例を紹介しています。施術の内容を具体的に説明するとともに、ビフォーアフターについてもご確認いただける内容になっております。顔のたるみ改善やリフトアップに興味がある方は、ぜひ一度ご覧ください。
まとめ

糸リフトは、特殊な糸で顔のたるみを引き上げることにより、フェイスラインの引き締めや肌質改善効果が得られる美容医療です。
今回の記事で紹介したおもなポイントは、以下のとおりです。
- 糸リフトは施術後すぐにリフトアップ効果を実感できる
- コラーゲン・エラスチン生成による肌のハリ・弾力アップが期待できる
- リフトアップ効果の持続期間はおよそ1~2年
- 施術後数日は腫れや内出血が出ることもあるが、ダウンタイムは比較的短い
- たるみが強い場合は、期待する効果を得られないことがある
糸リフトはダウンタイムも少なく気軽にできる施術ですが、仕上がりや後遺症の有無は医師の技術に左右されやすいため、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
Z Clinicは、たるみ取り・リフトアップ手術専門の美容クリニックとして数多くのミドル・シニア世代のリフトアップ手術を手がけてきました。院長である江連医師が直接カウンセリングおこない、ひとり一人に最適な施術プランを提案しておりますので、フェイスラインのたるみやシワにとお悩みの方は、お気軽にZ Clinicまでご相談ください。