糸リフトのダウンタイムはどれくらい?期間や経過ごとの症状と過ごし方を解説
2026.08.05
糸リフトは、シワやたるみを改善する美容施術として幅広い年代の方から支持されています。メスで切開をすることなくリフトアップが叶うことから、比較的気軽に受けられるというイメージも人気の理由のひとつかもしれません。
ただし、糸リフトもほかの施術と同じようにダウンタイムが生じます。そのため、施術を検討されている方のなかには、ダウンタイムがどれくらい続くのか、どのような症状があらわれるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、糸リフトのダウンタイムの症状や経過、生活上の注意点などについて詳しく解説していきます。糸リフトを受けたいと考えていらっしゃる方はもちろん、シワやたるみなどのエイジングサインにお悩みの方もどうぞ最後までお読みください。
糸リフトとは

糸リフトとは、皮膚の下に医療用の特殊な糸を挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を内側から引き上げる美容施術です。メスを使用しないため、切開をともなうフェイスリフトと比較すると身体への負担が少ないことがメリットだとされています。
糸リフトで使用する糸は、時間の経過とともに体内で分解される吸収糸が主流となっており、PDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)といった素材が用いられています。糸にはコグ(トゲ状の突起)がついていて、これが皮下組織に引っかかることによりたるみを物理的に引き上げる仕組みになっています。
また、糸を挿入することで皮下組織が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されるといわれています。糸リフトの施術を受けることで、リフトアップ効果だけではなく肌のハリ・ツヤや弾力の向上にも期待できるでしょう。
施術時間は挿入する糸の本数でも変わってきますが、約15〜30分と短時間で終了することが一般的です。また、切開をともなう手術に比べるとダウンタイムも短く、症状も比較的軽いことから、日常生活への影響が少ない美容施術として選択される方が多くなっています。
ただし、挿入した糸は少しずつ体内に吸収されるため、リフトアップ効果も徐々に弱まっていきます。糸の種類にもよりますが、効果の持続期間は約半年~2年とされています。そのため、理想的な状態を維持するには、定期的に糸リフトの施術を受けてメンテナンスをすることが必要となります。
糸リフトに期待できる効果

ここからは、糸リフトに期待できる効果について解説していきます。
リフトアップ
糸リフトは、たるみを物理的に引き上げることによってフェイスラインを整える施術です。頬やフェイスラインの下垂した組織が本来のあるべき位置に戻ることで、若々しい印象を取り戻すことができます。
年齢を重ねると皮膚の弾力低下や脂肪の下垂がみられるようになり、ほうれい線が深くなったり、マリオネットラインがあらわれたりします。糸リフトは、このようなエイジングサインに対して即効性のある美容施術として用いられています。
ただし、施術の際に強く引き上げすぎると、不自然な印象になる可能性があります。自然な仕上がりを目指すのであれば、顔全体のバランスを考慮して適度に引き上げることが重要なポイントとなります。
小顔・シャープな輪郭
顔にたるみが生じると、ボリュームが下へと移動して四角っぽい輪郭に変化してしまいます。そのような場合、糸リフトで下がったボリュームを上に引き上げることにより、シャープで引き締まったフェイスラインを取り戻すことができます。
糸リフトでは、皮下組織を引き上げる位置を細かく調整することでフェイスラインを整えていきます。横顔や斜めから見たときのフェイスラインにも考慮して施術をおこなうことで、よりナチュラルな小顔効果に期待できるでしょう。
ほうれい線の改善
糸リフトで頬のたるみを引き上げることにより、ほうれい線を改善することができます。ただし、糸リフトはあくまでも「たるみによる影」を改善する施術であり、皮膚そのものに刻まれたシワを直接消すものではありません。そのため、ほうれい線の状態によっては、ヒアルロン酸注入などの施術を併用することがあります。
どの程度の改善が見込めるかは個人差があるため、事前のカウンセリングでしっかり確認しておきましょう。
マリオネットラインの解消
糸リフトは、口元のたるんだ脂肪を物理的に引き上げることでマリオネットラインの影を即効的に解消します。さらにコラーゲン生成を促し、肌のハリや予防にも効果が期待できます。ただし、深く刻まれたシワは糸による引き上げだけでは改善が難しいため、溝を内側から埋めるヒアルロン酸注入や、口角を下げる筋肉を緩めるボトックス注射を組み合わせておこなうことが推奨されます。
肌質改善
糸リフトをおこなうと、挿入した糸の刺激によってコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリ・ツヤや弾力が向上するといわれています。この効果は施術直後に実感できるものではなく、時間の経過とともに徐々にあらわれる傾向があります。
このように、「リフトアップ+肌質改善」という複合的なメリットがあることも糸リフトの特徴のひとつです。ただし、肌質改善の効果の感じ方には個人差があることを理解しておきましょう。
糸リフトのおもなダウンタイムの症状・期間

糸リフトは比較的ダウンタイムが短い施術とされていますが、施術後にはいくつかの症状があらわれることがあります。
ダウンタイム症状の程度や持続する期間には個人差がありますが、数日から1週間程度で目立つ症状が落ち着き、2週間~1か月程度で自然な状態まで回復するケースが多いようです。
糸リフトのダウンタイムについて注意したいのが、「日常生活に支障がある期間」と「完全に違和感がなくなるまでの期間」は異なるという点です。多くの場合、数日で普段の生活に戻ることは可能ですが、しばらくは軽い違和感が残ることがあります。
あらかじめどのような症状が出る可能性があるのか理解しておくことで、過度な不安を感じずにダウンタイムを過ごすことができるでしょう。
ここからは、糸リフトのダウンタイムにあらわれる症状と期間について解説していきます。
痛み
施術後は、糸を挿入した部位に軽い痛みや違和感を覚えることがあります。口を動かしたときや笑ったときに引きつれるような痛みを感じたり、日常のふとした瞬間に痛みをともなったりすることがあります。
強い痛みが長期間続くことは少なく、多くの場合は数日以内に落ち着いていきます。処方された鎮痛薬でコントロールできる範囲の痛みであるため、日常生活に支障をきたすことはないでしょう。
ただし、痛みの感じ方には個人差があり、ほとんど気にならないという方もいれば、痛みを辛く感じる方もいらっしゃいます。痛みが強い、あるいは長く続くようであれば、迷わず医師に相談してください。
腫れ・むくみ
腫れやむくみは、美容施術を受けた後のダウンタイムによくみられる症状です。
施術直後から数日間は腫れが生じることがありますが、切開をともなう施術のように大きく腫れるケースは少なく、外見上も軽度であることがほとんどです。時間の経過とともに徐々に落ち着き、数日〜1週間程度で明らかな腫れはみられなくなるでしょう。
むくみは、術後3日目から5日目をピークに少しずつ治まっていきます。体調や生活習慣の影響も受けやすいため、無理のない生活を心がけることが回復を早めるポイントになります。
内出血
糸リフトでは針を使用するため、まれに内出血が起こることがあります。内出血した場合も範囲は小さく、1〜2週間程度で自然に吸収されていくのが一般的です。
色味は赤紫色から黄色へと変化しながら、時間の経過とともに徐々に薄くなっていきます。マスクの着用やコンシーラーの使用でカバーすることができるので、日常生活に大きく影響することはないでしょう。
引きつれ・つっぱり感
糸によって皮膚や皮下組織が引き上げられているため、施術後には引きつれやつっぱり感が生じることがあります。
このような引きつれやつっぱり感は、糸が組織になじんでいないことが原因で引き起こされます。時間の経過とともに自然に組織となじんでいくため、ほとんどの場合は1〜2週間程度で解消します。
口の開けにくさ・違和感
糸リフトの施術後は、口を開けにくいと感じたり、動かしたときに違和感を覚えたりすることがあります。これは、糸による引き上げや施術後の腫れの影響によるもので、ダウンタイム中の一時的な症状です。
無理に口を開けようとすると違和感が強くなることがあるため、できるだけ負担をかけないように過ごすことが大切です。時間の経過とともに改善していくため、過度に心配する必要はありません。
糸リフトのダウンタイムの経過

糸リフトのダウンタイムの症状は、時間の経過とともに変化していきます。症状のあらわれ方や回復のスピードには個人差がありますが、おおよその経過を把握しておくことで必要以上の不安を感じずに過ごすことができるでしょう。
ここからは、糸リフトの施術後、ダウンタイムの症状はどのような経過をたどるのかみていきます。
施術直後~当日
糸を挿入した部位の組織に負荷がかかった影響で、腫れやむくみ、内出血がみられることがあります。また、施術中は麻酔をしているため痛みを感じることはありませんが、麻酔が切れるとともに痛みを感じるようになってきます。クリニックから処方された鎮痛剤を服用することで、痛みは大きく軽減するでしょう。
また、鏡を見たときに「少し引き上げすぎたのでは」と感じることがありますが、これは腫れやむくみによる一時的な状態だと考えられます。徐々に落ち着いていきますので、慌てずに経過をみるようにしてください。
また、口が開けづらいと感じることがありますが、この症状も時間の経過とともに通常の状態へと戻っていきます。
施術後2日目~3日目
施術後にダウンタイムの症状をもっとも強く感じるのが、施術後2日目~3日目です。腫れやむくみ、内出血が目立つようになるほか、引きつれ感や違和感、口の開けにくさが強くなるのもこの時期の特徴です。
ダウンタイムの症状が強くなったことに不安に感じるかもしれませんが、多くの場合は正常な経過の範囲内です。
施術後4日目~1週間
腫れやむくみなどのダウンタイム症状が落ち着き始め、外見上の違和感がなくなってきます。内出血もだいぶ色味が薄くなり、メイクでカバーできる程度に回復します。
また、リフトアップ効果を実感できるようになるのもこの時期です。周囲から気づかれる可能性も低くなるため、精神的な負担も軽減されていくでしょう。
ただし、顔に触れたときの違和感や軽い引きつれ感、口の開けにくさは残ることがあり、完全に元の状態に戻ったと感じるまでには、もう少し時間がかかることがあります。
施術後1週間~2週間
腫れやむくみ、内出血がほぼみられなくなります。糸が組織になじんでくるため、引きつれやつっぱり感がさらに軽減し、口も開けやすくなります。表情を動かしたときの違和感も少なくなり、日常生活のなかでダウンタイムのことを意識する機会も減っていきます。
施術後2週間~1か月
ほぼすべてのダウンタイム症状がみられなくなります。施術の仕上がりに近づき、より自然な印象のフェイスラインへと変化していくでしょう。
また、糸の刺激によってコラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌にハリ・ツヤが出てきたと感じ始める方が多いのもこの時期です。
個人差がありますが、糸リフトのダウンタイムは1か月程度です。もし、1か月が経過しても痛みや腫れなどの症状が残っている場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。
糸リフトのダウンタイム中の過ごし方

ダウンタイム中の過ごし方は、症状のあらわれ方や回復のスピードを左右するだけではなく、糸リフトの仕上がりそのものにも影響する重要なポイントです。
ここでは、糸リフトのダウンタイム中の過ごし方について詳しく解説していきます。
洗顔・シャワー・入浴
洗顔・シャワーは当日から可能です。ただし、施術部位をこすったり、刺激したりしないように注意してください。特に、糸が挿入されている部分はデリケートな状態になっているため、優しく触れることを意識しましょう。施術の翌日からはシャンプーも可能ですが、こめかみから糸を挿入しているため、強い圧を加えずに洗うようにしてください。
また、血行が良くなることで腫れや内出血が強くなる可能性があるため、1週間は入浴を控えるようにしましょう。
メイク
傷のある部位を避ければ、施術当日からメイクをしても構いません。内出血もコンシーラーでカバーすることができるでしょう。ただし、ファンデーションを塗るときに圧をかけたり、こすったりしないように注意してください。
また、クレンジングの摩擦も負荷をかける原因となるため、場合によっては普段のクレンジング方法を変える必要があります。たとえば、クレンジングシートを使っている場合、摩擦が生じるだけではなく、顔に圧がかかりやすくなります。摩擦が起こりづらく、指を優しく滑らせるだけでメイクオフできるオイルクレンジングに切り替えるなど、負担がかからない工夫をしましょう。
食事
施術直後~3日目くらいまでは、口の開けにくさや違和感が強いため、硬い食べ物や大きく口を開ける必要のある食事は避けたほうが安心です。
柔らかめのうどん・スープ・お粥など、口をあまり開けなくても食べることができ、咀嚼による負担が少ない食事を選ぶようにしましょう。
運動
血行を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性がある激しい運動は、施術後1か月は控えることが推奨されています。
軽い散歩程度であれば問題はありませんが、何か違和感を覚えるようであればすぐに中止しましょう。ジャンプなどの衝撃のある動作、ダンベル運動のような顔に力が入りがちな動作も避けてください。
飲酒・喫煙
飲酒は血行を促進するため、腫れや内出血の症状が強くなる恐れがあります。最低でも、施術後3日は控えるようにしましょう。
また、喫煙は血流に影響を与えるため、ダウンタイム症状の回復を遅らせる原因となります。糸リフトの施術を受ける際は、禁煙することをおすすめします。
睡眠時の姿勢
顔に圧がかからないよう、仰向けで寝ることが基本です。横向きやうつ伏せの姿勢で寝ると、施術部位に負担をかける可能性があります。
無意識のうちに横向きやうつ伏せになってしまうという方は、枕の高さを調整するなど、安定した姿勢で眠れるような工夫をしてみてください。
仕事への復帰
デスクワークや大きな動作をともなわない業務であれば、翌日から復帰可能なこともあります。ただし、ダウンタイム中の腫れやむくみが気になる場合は、数日ほど余裕をもってスケジュールを組むと安心です。
なかでも、接客業のように人と接する機会の多い仕事では、ダウンタイムの経過を考慮して施術日を調整するなど、事前にしっかりと計画を立てておくことが大切です。
糸リフトのダウンタイム中にやってはいけないこと

糸リフトのダウンタイムや症状を長引かせないためには、日常生活のなかで避けるべき行動を理解しておくことが重要です。施術後しばらくは挿入した糸が組織になじんでいない状態であるため、何気ない行動でも負担になり、仕上がりにも影響を与える可能性があります。
ここでは、ダウンタイム中に避けるべき行動について解説していきます。
口を大きく開く
糸リフトの施術後は、口周りの筋肉が動くことにより挿入した糸に負荷がかかることがあります。特に、大きく口を開ける動作は糸の固定に影響を与える可能性があります。
たとえば、大きな固形物をかじったり、あくびをしたりすると負荷がかかるため注意が必要です。違和感や引きつれが強くなる原因になることもあるため、施術後数日はできるだけ口の動きを小さくするようにしましょう。
患部を刺激する
施術部位への強い刺激は、腫れや内出血を悪化させる原因になります。無意識に顔を触るくせのある方は、特に注意が必要です。
洗顔やスキンケアの際も、こするのではなく、やさしく触れるようにおこなうように心がけてください。強い圧がかかることで、糸の位置に影響を与える恐れもあります。
長時間の入浴・サウナ
体温が上昇して血行が促進されると、腫れや内出血などのダウンタイム症状が強くなることがあります。糸リフトのダウンタイム中、少なくとも1か月は長時間の入浴・サウナは控えましょう。
施術当日から1週間はシャワーだけで済ませ、入浴を再開する際もぬるめのお湯にサッと浸かる程度にするなど、できるだけ血行を促進しないように工夫することが症状の悪化を防ぐことにつながります。
激しい運動
運動によって血流が良くなると、腫れや内出血の症状が長引くことがあります。ランニングや筋トレなどの負荷の高い運動は、糸リフトの施術後1か月は控える必要があります。
軽い日常動作であれば問題ないケースが多いですが、体を大きく動かすような活動はダウンタイムの症状がほぼ落ち着いてから再開することが望ましいです。
フェイシャルマッサージ
美容目的のフェイシャルマッサージも、ダウンタイム中はおこなわないようにしましょう。マッサージによる圧や摩擦は、挿入した糸に負担をかける可能性があります。
エステや美顔器の使用も同様に、施術後1か月は避けることが推奨されます。
糸リフトのダウンタイム症状を早く治すためには

糸リフトのダウンタイムの症状は時間の経過とともに改善していきますが、過ごし方によって回復のスピードに差が出ることもあります。
ここでは、糸リフトのダウンタイム症状を早く治すポイントを紹介していきます。
施術後に患部を冷やす
腫れや熱感がある場合は、患部を適度に冷やすことで症状の緩和が期待できます。ただし、冷やしすぎや強い刺激は逆効果になることもあるため、氷嚢や保冷剤などを使用する際は、タオルを巻いて患部にあてるとよいでしょう。冷やすのは2日目ぐらいまでが目安となります。
適切な食事と水分補給を心がける
ダウンタイム症状の回復を早くするためには、身体の内側からもケアをすることが大切です。タンパク質やビタミンをバランスよく摂取することで、組織の修復が促されます。また、水分不足は代謝の低下につながるため、こまめに水分補給をするよう意識してください。
十分な睡眠・休養をとる
人の身体は、睡眠中に回復が進むとされています。できるだけ早く症状を軽減させるためにも、ダウンタイム中は十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。また、施術後は無理に活動せず、しっかりと休養をとることで回復を促すことができます。
ストレスを溜めない
ストレスは自律神経のバランスを崩す原因となるため、ダウンタイム症状の回復に影響を与える可能性があります。ダウンタイム中は、できるだけリラックスして過ごすことが大切です。
医師の指示を守る
ダウンタイムの症状を早く治すためにもっとも重要なのは、医師の指示を守ることです。
自己判断でケアをせず、不安な症状や疑問があれば早めに相談するようにしましょう。
糸リフトのダウンタイムがバレないようにするコツ

糸リフトの施術を受ける際、「周囲に気づかれたくない」と心配される方は多くいらっしゃいます。糸リフトのダウンタイムの症状は比較的軽いとされていますが、状況によっては目立ってしまうこともあります。
ここでは、糸リフトのダウンタイムがバレないようにするコツを紹介します。
バレやすいポイント
糸リフトのダウンタイムが周囲に気づかれる原因として多いのが、腫れやむくみ、内出血です。特にフェイスラインの変化は、日常的に顔を合わせている人ほど気づきやすい傾向があります。
また、施術の直後は一時的に引き上がりが強く見えることがあるため、「いつもと違う」という印象を与えることがあります。
バレないようにするコツ
糸リフトのダウンタイムがバレないようにする対策としていちばん有効なのは、施術のタイミングを調整することです。人と会う予定が少ない時期に合わせることで、ダウンタイムのピークを避けることができます。
また、マスクの着用や髪型の工夫によって、フェイスラインの変化や傷跡の露出をカバーすることができるでしょう。内出血をした場合でも、コンシーラーなどメイクで自然に隠せるケースが多いため、適切に対応すれば周囲にバレないようにすることは十分に可能です。
糸の種類・本数でダウンタイムは違ってくる

糸リフトのダウンタイムは、使用する糸の種類や本数、さらには糸の形状や挿入方法によって違ってきます。そのため、「糸リフト=ダウンタイムは1か月くらい」と一括りに考えるのではなく、自分が受ける施術ではどの程度のダウンタイムが生じるのかを理解しておくことが重要です。
特にミドル〜シニア世代では、皮膚の状態やたるみの程度によって使用する糸の種類や本数が変わってくることが多く、ダウンタイムのあらわれ方も個人差が大きくなる傾向があります。
ここでは、糸の種類・本数によるダウンタイムの違いについて解説していきます。
糸の種類とダウンタイムの傾向
現在、糸リフトでおもに使用されているのは、時間の経過とともに体内に吸収されていく「溶ける糸(吸収糸)」です。代表的な素材としてはPDO(ポリジオキサノン)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLLA(ポリ-L-乳酸)の3つが挙げられますが、以下のようにそれぞれダウンタイムの傾向は異なります。
| 素材 | 腫れ・痛み | 内出血 | 引きつれ・違和感 | ダウンタイム期間 |
|---|---|---|---|---|
| PDO | 比較的軽い (約2〜5日間) | 少なめ | 1週間前後 | もっとも短い |
| PCL | 中程度 (約3〜7日間) | ややみられる | 約1〜2週間 | 中間 |
| PLLA | やや強め (約5〜10日間) | あらわれやすい | 2週間前後 | やや長い |
PDOは素材が柔らかいため組織への刺激が少なく、ダウンタイム症状の回復も早い傾向があります。そのため、初めて糸リフトを受ける方や仕事を休めないという方に多く選ばれています。自然な印象に仕上がりやすいという特徴もありますが、一方で効果の持続期間はPCL・PLLAよりも短い傾向があります。
PCLは、PDOと同じように柔軟性のある素材ですが、やや太めで強い糸が多く、ダウンタイム中の腫れや違和感がややあらわれやすいとされています。ただし、PDOよりも効果が長く続くため、多少ダウンタイムが長くなっても、ある程度しっかりと引き上げたいという方に向いているでしょう。
PLLAはコラーゲンやエラスチンの生成を促進する力が強いため、炎症反応がやや強くあらわれ、ダウンタイムが長めになるという特徴があります。しかし、肌のハリ・ツヤの改善にも期待できるため、長期的な肌質改善の効果を得たいという方にはおすすめの素材です。
糸の本数とダウンタイムの傾向
糸リフトで挿入する糸の本数によって、ダウンタイムの症状や期間も変わってきます。
本数が増えるほど施術範囲が広がり、皮下組織への刺激が大きくなります。そのため、腫れやむくみ、違和感などのダウンタイム症状もあらわれやすくなる傾向があります。
4~6本程度を挿入した場合、腫れや痛み、違和感は比較的軽度で、翌日から仕事や学校に戻れるケースも多くみられます。
また、8本程度であれば3~4日目に腫れがピークとなり、その後1週間~2週間ほどでダウンタイム症状は落ち着いていきます。
高いリフトアップ効果を求めて10本以上の糸を挿入した場合は、腫れやむくみ、つっぱり感が長引くことがあります。そのため、施術後の2~3週間は重要な予定を入れないようにしたほうがよいでしょう。
このように、糸の本数によってダウンタイムも異なってきますが、「ダウンタイムを短くしたいから本数を減らす」という判断は必ずしも適切とは限りません。本数を減らすことによって、期待していたリフトアップ効果が得られず、結果的に再施術が必要になるケースもあるからです。
ダウンタイムの症状や期間だけで判断するのではなく、たるみの状態や希望する仕上がりを総合的に検討し、適切な糸の種類や本数を選択することが満足度の高い結果につながるでしょう。
糸リフトで後悔しないポイントは医師・クリニック選び

糸リフトはメスでの切開をともなわないため、比較的受けやすい美容施術として知られています。しかし、実際には医師の技術力や経験によって、ダウンタイムにあらわれる症状や期間、仕上がりに大きな差があらわれます。
同じ本数・同じ種類の糸を使用したとしても、挿入する層の判断や引き上げ具合によって、腫れや内出血の程度が変わることがあります。適切な層に的確に糸を挿入する技術があれば、皮下組織へのダメージを抑えてダウンタイムを軽減することができるでしょう。また、糸リフトの経験が豊富な医師であれば、必要以上に本数を増やすことなく自然な仕上がりを実現することが可能です。
さらに、糸リフトで医師・クリニックを選ぶときに重要なのがカウンセリングの質です。ダウンタイムについても「個人差があります」といった曖昧な説明だけではなく、具体的な説明があるかも重要なチェックポイントです。ポジティブな話だけではなく、リスクや注意点ついてもしっかりと説明してくれる医師・クリニックを選ぶようにしましょう。
また、ホームページやSNSに掲載されている糸リフトの症例写真も参考になります。
ビフォーアフター写真での仕上がりの状態や自分と同じ年代の症例の有無などは、カウンセリングを受けるクリニックを選ぶ判断基準にもなります。
まとめ

この記事では、糸リフトのダウンタイムについて詳しく解説してきました。
糸リフトの施術後にみられる腫れやむくみ・内出血・つっぱり感などの症状は、約1〜2週間で徐々に落ち着いていき、1か月程度でほぼ消失します。ただし、これらダウンタイムの症状のあらわれ方や回復のスピードには個人差があります。
また、糸リフトのダウンタイムの症状の強さや期間は、使用する糸の種類や本数でも異なってきます。一般的には、挿入する本数が少ない程ダウンタイムも軽いとされていますが、ダウンタイムを避けるために本数を減らすと、期待した効果が得られない恐れがあります。
そのため、糸リフトで理想のフェイスラインを手に入れるには、たるみや皮膚の状態から適切な糸の本数や種類、挿入する部位を判断し、確かな技術で施術をおこなえる医師を選ぶことが大切です。
Z Clinicでは、ミドル・シニア世代のお客様を中心に糸リフトによるリフトアップを数多く手がけてきました。糸リフトをご検討中の方はもちろん、顔のたるみやフェイスラインのもたつきなどのエイジング症状にお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。