切開二重の修正手術 | 美容外科医が徹底解説
2025.01.07

切開二重は半永久的に二重になれる人気の施術ですが、希望どおりの仕上がりにならなかったり、ハム目(まつ毛の上に皮膚がかぶさりぷっくりとした状態)になったりして、やり直したいという方も少なくありません。また、手術後はイメージどおりの二重だったとしても、年齢を重ねると皮膚の癒着が弱くなり、二重のラインが薄くなってしまうこともあります。
そのような場合、美容クリニックで切開二重の修正手術を受けることにより、理想の二重のラインを手に入れることができます。
今回の記事では、切開二重の修正手術について詳しく解説していきます。
切開二重の修正について

切開二重の修正を受ける理由としてはもっとも多いのは、「理想の仕上がりにならなかった」ということです。切開二重の修正は基本的には可能ですが、埋没法後の修正に比べると施術が難しく、まぶたに負担がかかってしまう場合もあります。
また、切開二重の修正でもイメージどおりの二重が実現せず、何度も手術を繰り返す「修正地獄」に陥ってしまう人がいることも事実です。切開二重の修正手術には医師の高い技術力が求められるため、医師とクリニックの選択は慎重におこなう必要があります。
切開二重の修正方法

切開二重の修正では、再び切開をおこなってまぶたの幅を広げたり元の状態に戻したりしますが、代表的なケースとして以下の4つが挙げられます。
- 切開二重後の二重を広くしたい
- 切開二重後の二重を狭くしたい
- 切開二重後の二重のラインを濃くしたい
- 切開二重後の傷跡を目立たなくしたい(ガタガタ・食い込み)
ここからは、この4つのケースについて、切開二重の修正方法やリスク・注意点について説明していきます。
切開二重後の二重を広くしたい
切開二重の修正で二重幅を広くする場合、おもに以下の2つの方法が用いられます。
- まぶたの余剰な皮膚を減らす
- 二重の折れ線を高い位置で切り直す
二重のラインより上で皮膚を切除し、まぶたの余分な肉を減らすと二重幅は広がります。ただし、広げられる幅が小さく、微調整しかできないことがデメリットです。
二重の幅を大きく広げたい場合は、二重の切開線を新しく作り直す方法で修正をおこないます。傷跡が増えてしまうことを心配されるかもしれませんが、傷跡の残りにくいていねいな施術をおこなうクリニックを選ぶことで失敗は避けられるでしょう。
切開二重後の二重を狭くしたい
二重の幅を狭くするには、修正前の切開線を含めてまつ毛側の皮膚を切除する必要があります。修正のなかでも多くみられる手術方法ですが、技術的に難しいパターンでもあります。
二重幅を少し狭くする程度であれば問題ありませんが、幅広く切開していてしっかり狭くしたいケースでは大きな効果を得ることが難しいでしょう。そのような場合は、希望する高さよりさらに上で新しく切開をおこなう方法が効果的です。
ただし、二重の折れ込みは原則的に高い位置のほうが強いため、以前におこなった二重切開部位に対して、内部の食い込み部分の癒着(ゆちゃく)を剥がす必要があります。
以前の切開線よりも低い位置を切開する場合、以前の癒着が邪魔をして、きれいな二重にならないことがあります。これを予定外重瞼線といい、起こさないように手術するには特殊な技術が必要になります。
切開二重後二重のラインを濃くしたい
組織の癒着を剥がし、再びしっかりと固定し直すことで二重のラインを濃くすることができます。
切開二重後の二重ラインが薄くなってしまう原因の多くは、二重の固定が浅かったり弱すぎたりすることです。また、施術後の腫れが強く、まぶた内部の癒着が成立しなかった可能性もあります。
なかでも、まぶたが厚い人は全く食い込まずに二重が完全に取れてしまう恐れがあります。そのような場合は、眼瞼挙筋を縫い縮めたり位置を変えたりすることで、しっかりした食い込みを作ることができます。
切開二重後の傷跡を目立たなくしたい(ガタガタ・食い込み)
傷跡を目立たなくしたい場合には、おもに以下の施術がおこなわれます。
- 目立つ傷跡を切り取り、再び縫合する
- 切開により新しい二重ラインを作り直す
- ステロイドの注射・外用薬
前回の手術で切除した組織が多かったり固定が強すぎたりすると、切開二重後の傷跡が目立つ可能性が高くなります。ステロイドの注射や外用薬によってもある程度の改善は規定できますが、外科的に傷跡を切り取ってしまったほうが効果は高いでしょう。
「目立つ傷跡を切り取り、再び縫うことで傷跡が増えるのでは」と心配する方も多いと思いますが、形成外科の技術を用いることで傷跡の目立たない修正が可能です。
切開二重の修正のタイミングはいつ?

切開二重の仕上がりに満足できず「やり直したい」と考えた場合、修正手術はどのタイミングで受けるとよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
切開二重の修正は、術後半年〜1年が経っても仕上がりに不満がある時に受けるとよいでしょう。なぜなら、切開二重の手術後の腫れは、完全に引くまでに半年~1年かかることが多いからです。
腫れが完全に引いていなくても修正がおこなわれることはありますが、修正手術後の状態が予想しにくいためおすすめできません。また、時間が経過することで自然に腫れが引き、理想のまぶたになる可能性もあります。
ただし、仕上がりに関わらず、内出血・感染などの合併症が起こった場合は早めに医師に相談しましょう。特に、術後に出血して片側のみ目が大きく腫れる、内出血が大きく広がるといった症状には注意が必要です。
切開二重の修正地獄を避けるコツ

冒頭でもご説明したとおり、切開二重の修正を繰り返す「修正地獄」に陥ってしまう人は少なくありません。しかし、まぶたや皮膚へのダメージを考えると、何度も手術を受けることは絶対に避けなければなりません。
ここでは、切開二重の修正地獄を避けるコツについて解説していきます。
二重幅の要望をしっかり伝える
切開二重のやり直しを避けるためには、カウンセリング時に二重幅の要望をしっかり伝えることが大切です。カウンセリングで希望をしっかり伝えることができなかった場合、自分の理想と医師のイメージが一致せず、術後に失敗したと感じるリスクが高くなります。
目指す二重幅をうまく伝える自信のない方は、なりたい二重デザインの写真を持参するのもひとつの方法です。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討するとよいでしょう。
切開二重の修正手術の経験が豊富な医師を選ぶ
切開二重の修正手術で確実な効果を得るためには、修正手術を数多く手がけている医師に執刀してもらうことが必要です。
切開二重の修正は難易度が高い施術であるため、医師の技術力が重要なポイントになります。経験豊富な医師はさまざまな症例に精通しているため、高度な技術と適切な判断により手術の成功率も高くなると考えられます。
医師やクリニックを選ぶ際には、公式サイトに掲載された医師のプロフィールや専門分野・得意な施術をはじめ、症例写真や動画を確認すると参考になるでしょう。妥協することなく、納得できる医師・クリニックを選んで手術の繰り返しを回避してください。
傷跡が目立ちにくい施術をおこなうクリニックをえらぶ
修正手術を受ける理由として、「切開二重後の傷跡の改善」も数多くみられます。
しかし、修正手術をしたけれど傷跡が改善されずかえって目立つようなった、ガタガタになったなど、トラブルが起こるリスクはゼロではありません。
そのため、傷跡を極力目立たせないていねいな施術をおこなっている医師やクリニックを選ぶことも、修正地獄を避けるためには重要です。
最近では、切開二重の修正手術のビフォーアフターを動画で公開しているクリニックあり、術後1週間・1か月・6か月・1年など、時間をおって傷跡の状態を確認することができます。ぜひ、施術後の傷跡の回復についても確認してみてください。
切開二重の修正(やり直し)の費用はいくら?

切開二重修正の費用の相場は、30万円〜100万円と金額に大きな幅があります。これは、クリニックによって料金設定に差があることと、手術の内容や難易度により金額が変動することが影響しています。
また、他院修正(※)の場合、加算料金が発生するクリニックもあるため注意が必要です。
※他院修正:施術を受けた美容クリニックとは別のクリニックで修正手術を受けること
切開二重の修正では、まぶたの状態や希望する二重のデザインによって用いる術式が変わってきます。かかる費用の総額は、カウンセリング時にしっかりと確認しておくようにしましょう。
Z Clinicの切開二重修正について

ZClinicは、「切る手術(切開手術)」を専門としており、たるみ取り・リフトアップ手術を得意としている美容クリニックです。切開二重の修正手術の症例数も豊富で、公式サイトやYouTubeなどで実績を確認いただくことができます。
Z Clinicの切開二重修正が選ばれる理由には、以下の3つが挙げられます。
- LVS切開式手術で傷跡が目立たない仕上がり
- 切開二重修正の実績が豊富
- ていねいなカウンセリング
ここでは、それぞれの理由についてご紹介していきます。
LVS切開式手術で傷跡が目立たない仕上がり
Z Clinic独自の特殊手術である「LVS切開式手術」では、メイクなしでもバレにくい自然な仕上がりを目指しています。
院長である江連医師は傷跡を目立たなくするための研究と鍛錬を重ねており、その仕上がりの美しさには定評があります。また、Z Clinicでは江連医師自らが執刀を担当するため、安心して施術を受けていただくことができます。
切開二重の修正手術で「傷跡が目立ちにくく自然な二重」になりたいたい方は、ぜひZ Clinicをご検討ください。
切開二重修正の実績が豊富
江連医師は「切る手術(切開手術)」を専門としており、たるみ取りやフェイスリフトを中心に、切開二重の修正手術を含めて4万件以上の施術実績を積み上げてきました。「目立たない傷跡」に仕上げるだけではなく、一人ひとりの希望に対して最適な施術をていねいにおこなっています。
Z Clinicの公式サイトやYouTubeでは、症例写真や施術に関する動画を多数公開しております。江連医師による切開二重修正の仕上がりもご確認いただけますので、ぜひ一度ご覧ください。
>>Z Clinicの公式YouTubeチャンネルはこちらから
ていねいなカウンセリング
Z Clinicでは、お客様とのカウンセリングを重視しています。
カウンセリングは、切開二重修正の医師やクリニックを選ぶ際の大きなポイントであることを説明してまいりました。実績も豊富にあり、症例写真で確認した術後の仕上がりが良かったとしても、医師との相性が合わないこということがあるかもしれません。
Z Clinicでは江連医師がカウンセリングを担当し、細部までていねいに説明しますので安心してご相談いただけます。また、江連医師への直通メール窓口も設けられているますので、切開二重修正に関する不安も直接相談することができます。
Z Clinicの切開二重の症例写真・関連動画のご紹介
ここでは、Z Clinicでおこなった切開二重修正の症例写真と関連動画をご紹介します。

切開二重修正 睫毛上皮膚切除「LVS切開式手術」
切開二重後にハム目になってしまったため、LVS切開式による睫毛上皮膚切除をおこなった30代女性の症例です。本来であれば全切開二重による修正がおすすめではありますが、ダウンタイムがとれないというご事情から睫毛上皮膚切除で修正しています。
目を閉じた写真を見ると明らかですが、切開二重修正後1か月後とは思えないほど傷跡が目立ちにくい仕上がりになっています。
二重幅を狭くするのは、切開二重の修正のなかでも難易度が高い施術になります。
この動画では、江連医師が二重幅を狭くするのに非常に有効な「つり上げ法」について、2人の方の症例とともに詳しく説明しています。
切開二重後の二重幅を狭くしたい方は、ぜひご覧ください。
切開二重の修正についてよくある質問

最後に、切開二重の修正についてよくある質問に回答していきます。
切開二重の修正は難しいのですか?
一般的に切開二重の修正は難しいといわれていますが、確かな技術をもった医師による執刀により、きれいに修正することは可能です。
しかし、二重幅を狭くする修正については、以下の理由により施術の難易度がさらに高くなるとされます。
- 希望するラインより仕上がりが狭くなる可能性がある
- 三重になる可能性がある
- まぶたが閉じられない、または閉じにくくなる可能性がある
そのため、二重幅を狭くしたい方は、カウンセリング時に納得いくまで相談することが大切です。
二重全切開で修正の手術はできますか?
二重全切開での修正手術は基本的に可能です。たとえば、二重の左右差のバランスの修正や幅の調節・傷跡の改善など、さまざまな目的でおこなわれます。
ただし、まぶたの線からまつ毛にかけて余剰皮膚がない方は切開二重後の修正に特殊な技術が必要になるケースもあるため、事前カウンセリングで可能かどうか確認しましょう。
切開二重の修正はいつから可能?
前述のとおり、切開二重の術後半年〜1年が経過してから受けるのがよいでしょう。ダウンタイムが終わり、ほぼ100%腫れが引くまでには半年以上かかるためです。
3か月後から修正手術をおこなっているクリニックもありますが、少なくとも「まだ腫れている」という自覚があるあいだは、修正手術は受けないほうが賢明です。
修正地獄を避ける意味でも、術後半年から1年は修正手術を待つようにしてください。
まとめ

今回の記事では、切開二重の修正でよくみられるケースや改善するための施術方法、費用の相場などについて詳しく解説してきました。
一度おこなった切開二重を再びやり直し、理想の二重まぶたを手に入れるためには技術力が確かで執刀実績の豊富な医師やクリニックを選ぶことが重要です。
切開二重の修正を検討されている方は、ぜひこの記事の内容を参考にして自分にあった医師やクリニックを選択してください。