眉上切開(ブローリフト)とは?ダウンタイムや効果など徹底解説
2024.12.25

年齢を重ねると上まぶたにたるみが目立つようになり、どうしても見た目に老けた印象を与えがちです。また、たるみによって眉毛が下がったり、目が小さく見えたりするだけではなく、視野が狭くなることによって眼精疲労を引き起こすこともあります。
そのような方は、眉上切開の施術を受けることでスッキリとした目元に改善し、若々しい印象を取り戻すことができます。
しかし、眉上切開を検討する際には、メリットだけではなく注意点についても知っておく必要があります。本記事では、眉上切開に期待できる効果やダウンタイム・おすすめの方などについて詳しく紹介していきます。
まぶたのたるみにお悩みの方は、ぜひご一読ください。
眉上切開とは

眉上切開とは、眉毛の上で皮膚を切除し、たるみを除去することでリフトアップをおこなう手術です。眉毛をリフトアップする効果もあることから「ブローリフト」と呼ばれることもあります。
加齢による上まぶたの強いたるみに対しても、1回の施術で大きな効果が期待できる施術です。
まぶたのたるみの原因
年齢を重ねると、皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンが減少するとともに、まぶたを持ち上げる眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が衰えてきます。その結果、重力に耐えきれず、上まぶたの皮膚が下がることでたるみが生じてしまうのです。
上まぶたのたるみが目立つことで「目が小さく見える」「疲れた印象になってしまう」とお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
そのような方は、眉上切開によって余分な皮膚や脂肪を切除することで、上まぶたのたるみや腫れぼったさをスッキリと解消することができます。
眉上切開と眉下切開の違い
上まぶたのたるみをとる治療法としては、眉上切開のほかに「眉下切開」という施術方法があります。
眉上切開が眉毛の上で皮膚を切除するのに対し、眉下切開は眉毛の下で皮膚を切開することがいちばんの違いです。眉下切開を受けると眉毛と目の距離が近くなるため、もともと眉毛と目の距離が短い方は、仕上がりが不自然になってしまう可能性があります。
一方、眉上切開では目と眉毛の距離が少し離れるため、眉毛と目の距離が近すぎて眉下切開が適応でない方や、目と眉毛の距離を広げたい方に向いています。
眉上切開で期待できる効果

眉上切開で期待できる効果は、以下のとおりです。
- 上まぶたのたるみが改善できる
- 眉毛の位置が上がる(目と眉毛の距離を離せる)
- 額のしわが改善する
ここでは、以上の効果について詳しく解説していきます。
上まぶたのたるみが改善できる
眉毛の上の生え際から額に向かって皮膚を切開・除去することで、上まぶたのたるみが改善します。
まぶたのたるみが大きいと目が小さく見えるだけではなく、目の形が三角形になることで実年齢より老けた印象を与えがちです。しかし、眉上切開でまぶたのたるみが改善すれば、若々しい目元を取り戻すことができます。
目元は顔全体の印象を大きく左右するパーツのひとつです。重たげな目元がスッキリすることで、顔全体の雰囲気が明るくなるケースも少なくありません。
眉毛の位置が上がる
眉上切開を受けることで、上まぶたのたるみと同時に眉毛のたるみも改善可能です。
加齢による上まぶたのたるみで眉毛がハの字のようになると、不安そう、悲しそうといったネガティブな印象を与えることがあります。眉上切開によって眉尻が上がると、目力が強調されて凛とした印象に変化します。
また、眉毛の位置が上がる眉上切開は、目と眉毛の距離を長くしたい方にもおすすめです。目と眉毛の間が広くなることで顔が柔らかく見え、穏やかで親しみやすいイメージを与えることができます。
額のしわが改善する
目の上のたるみが大きいと視野が狭くなり、無意識のうちに額の筋肉を使って目を見開こうとします。すると額にシワが寄りやすくなり、徐々に深い横ジワが刻まれてしまうことがあります。
一度できてしまった額のシワは、セルフケアによる改善が難しいものの、眉上切開でまぶたを引き上げることで改善が可能です。視界を邪魔していたまぶたのたるみが解消すると、額の筋肉を使って目を見開く必要がなくなり、額のシワもできにくくなります。
眉上切開のデメリット

眉上切開の手術を受けることで、上まぶたのたるみがスッキリして若々しい印象に変化します。一方で、眉上切開にはいくつかのデメリットも存在するため、施術前にはメリットとともにデメリットについても理解しておくことが大切です。
眉上切開のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
- 眉下切開より傷跡が目立ちやすい
- 二重の幅の変化が眉下切開より少ない
- 眉毛の形が変わる
ここでは、眉上切開のデメリットについて詳しく解説していきます。
眉下切開より傷跡が目立ちやすい
眉上切開は、眉下切開に比べて傷跡が目立ちやすいことがデメリットのひとつです。
眉毛の多くは下向きに生えています。眉下切開では、眉毛の下のラインに沿って皮膚を切開するため、傷跡は眉毛に隠れて見えにくくなります。一方、眉上切開は眉毛の上に傷跡ができるため、眉毛でカバーするのが困難です。
しかし、経験豊富で技術力の高い医師が執刀すれば、時間が経過するとともに傷がほとんど目立たない仕上がりになります。
Z Clinicでは、独自の特殊手術である「LVS切開式眉上切開(眉上リフト=ブローリフト)」による施術をおこなっています。LVSとは「Least Visible Scar=もっとも目立たない傷」の意味で、当クリニックではこのLVS切開式を用いることで傷跡の目立たない仕上がり目指しています。
また、「リジェネラ傷痕治療」をおこなうことにより、最終的な傷跡の仕上がりをより高めることも可能です。
>> LVS切開式眉上切開(ブローリフト)について詳しくはこちらから
二重の幅の変化が眉下切開より少ない
上まぶたのたるみが原因で二重幅が狭くなっている方は、眉上切開によって二重の幅が少し広がります。ただし、眉下切開と比較すると二重幅の変化が小さいため、期待する効果が実感できない可能性があります。
眉下切開では、上まぶたのたるんだ皮膚と同時に余分な脂肪も取り除く「ROOF切除」の併用が可能です。ROOF切除をおこなうことのメリットは、余分な脂肪を除去することで厚ぼったいまぶたを解消し、二重の幅を広くできることです。
一方、眉上切開では脂肪を処理できないため、眉下切開に比べると厚ぼったさを改善できない場合があり、二重幅も大きく変えることが難しいことがあります。
眉毛の形が変わる
眉上切開は、目頭側・中央・目尻側で皮膚の切除量が異なることから、術前とは眉毛の形が変わる可能性があります。医師と一緒に仕上がりのイメージをシミュレーションする際は、眉毛がどのように変化する可能性があるか確認するようにしましょう。
眉毛の形が変わることを避けたい方は、術前や術後にアートメイクを施すことで眉毛の形を維持、もしくは調整することができます。
眉上切開がおすすめな人

これまで説明してきたメリット・デメリットを踏まえると、眉上切開がおすすめなのは以下のような方です。
- たるんだ上まぶたをスッキリさせて若返りたい
- 額のシワやたるみを引き上げたい
- 目尻や上まぶた、眉間のシワも改善したい
- 目と眉毛の距離が近く、眉下切開が適応ではない
- 眉毛と目の距離を長くしたい
- 上まぶたのたるみにより眉毛が下がっている
眉上切開はすべての方に適応となるわけではなく、まぶたの状態や仕上がりの希望によってはほかの施術が向いているケースもあります。上まぶたのたるみ治療を検討している方は、どの治療方法が適しているのか、カウンセリングで医師に判断してもらいましょう。
眉上切開の費用相場

クリニックによって幅がありますが、眉上切開の費用の相場は両目で約40~50万円、片目で25万円前後です。
ただし、施術料金のほかに執刀医の指名料や麻酔料金、薬代などがオプションとして発生するクリニックもあります。クリニックの公式サイトに掲載されている料金表をチェックするだけではなく、カウンセリング時に費用の詳細を確認するようにしましょう。
眉上切開の施術の流れ

眉上切開の施術を受ける際の一般的な流れは、以下のとおりです。
- 診察・カウンセリング
- 洗顔
- デザインの決定・マーキング
- 麻酔・施術
- 抜糸
順を追って詳しく解説していきます。
診察・カウンセリング
診察・カウンセリングでは、医師が一人ひとりのまぶたのたるみや眉毛の高さ、仕上がりの希望などをヒアリングし、適切な治療法を提案します。眉上切開が適応であれば、詳しい手術内容や効果・リスク・ダウンタイムなどに関する説明を受けます。
このとき、不明点や不安なことがあれば必ず質問するようにしましょう。手術を受けることが決まったら、施術日の予約をします。
洗顔
施術当日は、クリニックでクレンジングと洗顔をおこないます。コンタクトレンズやアクセサリーを付けている方は、すべて外しておきましょう。
デザインの決定・マーキング
事前のカウンセリング内容をもとに、医師と一緒に最終的なデザインを決定し、切開部をマーキングします。
麻酔・施術
手術前に麻酔をおこないます。使用する麻酔の種類はクリニックによって異なりますが、眉上切開では、おもに点眼麻酔やクリーム麻酔・局所麻酔が使用されます。
なお、Z Clinicでは、静脈麻酔により完全に無意識になった状態で手術をおこなうことが可能です。目覚めたときには手術が終了しているため、手術中に痛みを感じることはなく、安心して手術を受けていただけます。
麻酔の効き目が確認できたら手術を開始します。デザインどおりに切開をおこない、上まぶたを引き上げ、ていねいに縫合して手術は終了となります。手術後は麻酔が切れるまで休んだあと、そのまま帰宅することができます。
抜糸
手術日から約1週間後に再び通院し、縫合した部分の抜糸をおこないます。特に問題がなければ抜糸後の通院は必要ありません。ただし、気になる症状があらわれた場合は、クリニックに相談するようにしましょう。
眉上切開のダウンタイムと傷跡の経過

眉上切開のダウンタイムでは、腫れや内出血などの症状がみられます。多くの場合、これらの症状は術後1~2週間程度で落ち着きます。
内出血が起こると上まぶたが青紫色になりますが、体内へ吸収されることで徐々に黄色へ変化し、その後肌色に戻っていきます。
なお、傷跡の赤みは術後1~3か月でピンク色、術後半年~1年で白い線のようになり目立ちにくくなります。傷跡が完全になくなることはありませんが、技術力のある医師を選ぶことで、ほぼ消えたような状態になります。
眉上切開の施術後の注意点

施術当日の洗顔やシャワーは控え、翌日以降におこなうようにしましょう。目元以外のメイクは施術当日から可能ですが、抜糸の翌日までは傷付近のメイクはしないようにしてください。入浴やサウナ・激しい運動・飲酒などは血行が促進されるため、抜糸が完了するまで控えましょう。
なお、術後の3日間は目元を冷やすことで腫れを抑えることができます。保冷剤をタオルで包み、数分~数十分患部に軽く当てましょう。
冷たすぎると感じる場合は、休憩を挟みながら、1日数回程度のアイシングをおこなうのがおすすめです。ただし、熱冷まし用の冷却シートは肌に負担がかかってしまうため使用しないようにしましょう。
また、3日目以降は、内出血した血液の吸収を妨げてしまうため、患部を冷やすのをやめてください。
眉上切開で失敗を防ぐ方法

眉上切開は皮膚を切除する手術であり、失敗すると手術前の状態に戻すことは難しくなります。しかし、施術を検討するにあたり、十分な対策をおこなうことで失敗を回避できます。
眉上切開で失敗を防ぐポイントには、以下の3つが挙げられます。
- 眉上切開の症例数が豊富な医師を選ぶ
- 納得いくまでカウンセリングで説明を受ける
- ダウンタイムの注意点を守る
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
眉上切開の症例数が豊富な医師を選ぶ
眉上切開を含む美容整形の施術は、医師の技術力によって仕上がりが大きく左右されます。したがって、失敗を防ぐためには、眉上切開の執刀経験が多く技術力の高い医師を指名することが重要です。
クリニックの公式サイトに掲載されている医師のプロフィールをチェックすることで、美容外科医としての経験年数や保有資格・得意な施術などが確認できます。さらに、医師が担当した眉上切開の症例写真を見ることで、医師の技術力や仕上がりイメージなどを把握することができるでしょう。
納得いくまでカウンセリングで説明を受ける
術前のカウンセリングで仕上がりのイメージを医師としっかり共有できていないと、「思っていた仕上がりと違う」という失敗を招く原因となります。
そのため、「皮膚をどれくらい切開するのか」「目と眉毛の距離を何ミリほど伸ばしたいのか」「顔全体のバランスは問題ないか」など、納得いくまでデザインのすり合わせをおこないましょう。
また、不明点や不安に感じていることについても、カウンセリングで解消しておけば安心して施術を受けることができます。
ダウンタイムの注意点を守る
患部に刺激が加わると、施術後の腫れや内出血が悪化してしまうことがあります。ダウンタイムを長引かせないためにも、クリニックから説明を受けた注意点を必ず守り、できるだけ安静に過ごすことが大切です。施術後の患部は非常にデリケートな状態のため、擦ったり触ったりしないようにしましょう。
まとめ

眉上切開は、眉毛の上の皮膚を切除することで、まぶたのたるみを改善する手術です。まぶたのたるみが改善すると目を見開く必要がなくなり、額のシワができにくくなるというメリットもあります。
Z Clinicでは、たるみ取り・リフトアップ手術専門の美容クリニックとして「LVS切開式眉上切開(ブローリフト)」による施術をおこなっています。傷を目立たなくするための技術を可能な限り取り揃えることで、仕上がりの美しさはもちろん、メイクなしでもばれにくい傷跡が実現可能です。
カウンセリングではお客様のご要望に寄り添い、最適な施術方法をご提案しております。眉上切開を受けるか悩んでいる方も、ぜひお気軽にご相談ください。