眉下切開のダウンタイムは?美容外科医が分かりやすく解説

2025.02.05

眉下切開のダウンタイムは?美容外科医が分かりやすく解説

まぶたのたるみ改善で注目される眉下切開(眉下リフト)ですが、ダウンタイムの経過や生活への影響が気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、眉下切開のダウンタイム期間や症状の特徴、日常生活で気をつけたいポイントについてわかりやすく解説していきます。

最後までお読みいただくことで、ダウンタイムの過ごし方や注意点を具体的にイメージでき、眉下切開がご自身にとって最適な施術かを判断する助けになるでしょう。ぜひ、この記事を理想の目元づくりにお役立てください。

眉下切開(眉下リフト)とは

眉下切開(眉下リフト)とは

眉下切開は、加齢とともに生じるまぶたのたるみを改善する美容外科手術です。眉下ラインに沿って切開をおこない、余分な皮膚や脂肪を取り除くことで以下のような効果が期待できます。

  • まぶたのたるみが改善される
  • 二重幅が広がる
  • 目の疲労が軽減される
  • 額のシワが目立ちにくくなる

眉下切開の大きな特徴は、切開線が眉の下に隠れるため傷跡が目立ちにくいということです。また、腫れぼったい印象を与える余分な脂肪も同時に除去できるため、すっきりとした若々しい目元を取り戻せるでしょう。

眉下切開のダウンタイム期間

眉下切開のダウンタイム期間

眉下切開で気になるのがダウンタイムの長さです。ここでは、3つの経過別に症状や対策ポイントについて解説していきます。

  • 眉下切開後2〜3日が腫れのピーク
  • 眉下切開から抜糸までは約1週間
  • 眉下切開完成までの目安は約3か月

ダウンタイムの流れを含め、順にみていきましょう。

眉下切開後2〜3日が腫れのピーク

眉下切開の術後2〜3日目にかけて、目の周りの腫れが強くなります。この時期には目の開きにくさを感じたり、腫れにより視界が狭くなったりすることがあるでしょう。また、一時的に目の疲れやすさを感じる方もいます。

腫れの程度は個人差がありますが、心配になるほどの強い症状がでることは少なく、保冷材で目元を冷やすことで症状は和らぎます。

医師から処方される軟膏や内服薬を使用し、ダウンタイムの腫れや痛みを軽減させましょう。

眉下切開から抜糸までは約1週間

眉下切開の施術から約1週間後に抜糸をおこないます。この時期になるとダウンタイムの腫れも落ち着き、日常生活への支障も少なくなってきます。

抜糸自体は痛みをともなうこともなく、このころには傷跡もほとんど目立たない状態になります。ただし眉毛が薄い人の場合、切開した部分が気になるようであれば、コンシーラーなどメイクでカバーするとよいでしょう。

また、この時期から軽い運動や入浴なども徐々に再開できるようになります。

眉下切開完成までの目安は約3ヶ月

眉下切開手術から約3か月が経過すると、ほとんどの方が最終的な仕上がりを実感できます。この時期になると腫れや内出血はほぼなくなり、傷跡も肌になじんでいきます。

術後3か月目以降はメイクなしでも施術跡が目立たなくなり、目元は自然な状態に戻るでしょう。

ただし、ダウンタイムの過程には個人差があり、皮膚の状態や年齢によって完成までの期間が前後する場合もあります。また、眉下切開から3か月目以降も傷跡のケアを継続すれば、より自然な仕上がりが期待できます。

眉下切開のダウンタイム中に現れる症状

眉下切開のダウンタイム中に現れる症状

眉下切開の施術を受けようと決心しても、ダウンタイム中にあらわれる症状に不安を覚える方も多いでしょう。ここでは、ダウンタイムにみられる以下の4つの症状と対処法について、詳しく解説していきます。

  • 痛み
  • 傷跡
  • 腫れやむくみ
  • 内出血

痛み

眉下切開術後1〜2日は、切開部分にジンジンとした痛みを感じることがあります。これは手術による正常な反応で、一般的に4〜5日程度で徐々に治まっていきます。

ダウンタイムの痛みは個人差がありますが、多くの場合処方される痛み止めで十分にコントロール可能です。

また、ダウンタイム中は激しい運動や頭を下げる動作を避け、安静にすることで痛みの軽減が期待できます。気になる痛みが続く場合は担当医に相談しましょう。

傷跡

眉下切開の傷跡は眉下ラインに沿って残りますが、1〜2か月かけて徐々に目立たなくなっていきます。ダウンタイム中は赤みを帯びた状態が続きますが、これは正常な治癒過程の一部です。

抜糸前は縫合の糸が気になる場合もありますが、抜糸後は見た目が大きく改善します。傷跡の治りを促進するためには、日焼けを避け、処方された軟膏を指示通りに使用することが重要です。

個人差はありますが、最終的に傷跡が目立たなくなるまでは約半年~1年とみておきましょう。

腫れやむくみ

眉下切開後1〜2週間は、目の周りの腫れやむくみが続きます。

特に、朝起きた直後は症状が強く出やすく、日中になるにつれて徐々に落ち着いてきます。腫れの軽減には、清潔なガーゼで包んだ保冷剤での冷却が効果的です。

就寝時は上半身を少し起こした姿勢をとることで、むくみの軽減が期待できます。また、塩分の取りすぎは腫れを悪化させる原因となるため、ダウンタイム中は控えめにしましょう。

内出血

眉下切開後1〜2週間程度は、内出血による青あざのようなダウンタイムの症状が見られる場合がありますが、徐々に黄色みがかった色に変化しながら消失していきます。

内出血の範囲や程度には個人差があり、目の下まで広がる場合もありますが、時間とともに自然と改善していきます。

また、抜糸後はメイクでカバーできるため、日常生活への影響はそこまで心配する必要はないでしょう。ダウンタイム中は安静を保ち、血行を促進する行為を控えることが重要です。

眉下切開のダウンタイム中の過ごし方

眉下切開のダウンタイム中の過ごし方

眉下切開後のダウンタイムの負担をできるだけ減らし、早期回復を目指すためには適切なケアと生活習慣が重要です。ここでは、眉下切開のダウンタイム中に注意すべき4つのポイントを紹介します。

  • こまめに目元を冷やす
  • 飲酒や運動を控える
  • 目元をこすらない
  • 患部を清潔に保つ

以上のポイントについて、それぞれ詳しくみていきましょう。

こまめに目元を冷やす

眉下切開後のダウンタイムで現れる腫れを抑えるためには、清潔なガーゼで包んだ保冷剤で目元をこまめに冷やしましょう。1回の冷却は3〜5分程度を目安とし、1日に数回おこなうのが適切です。また、患部を冷やすのは、術後2~3日目までにしましょう。

冷やし過ぎは血行を悪化させるため、かえって回復を遅らせてしまいます。また冷却後は処方された軟膏を塗り直し、皮膚の保湿を保つことも大切です。

飲酒や運動を控える

眉下切開後のダウンタイム中は、以下のような血行促進につながる行為は控えましょう。

  • 飲酒
  • 激しい運動
  • 長時間の入浴
  • サウナ
  • うつ伏せ姿勢

これらの行為は血行を促進し、ダウンタイムの腫れや内出血を悪化させる可能性があります。特に術後数日間は、階段の昇り降りや重い物を持つような動作も目元に負担をかける原因となります。

ダウンタイム中はゆっくりと歩く程度の軽い運動にとどめ、徐々に日常的な活動に戻していきましょう。

目元をこすらない

眉下切開後のダウンタイム中は、傷口の治りを妨げないよう目元をこすったり強く触ったりしないよう注意が必要です。術後はシャワーの水圧を利用して洗顔をおこない、施術部位を常にきれいに保つようにしてください。

洗顔時には目元を優しく扱い、こすり洗いは避けます。ダウンタイム中に施術部位に触れる際は、手を清潔に保ち爪が当たらないよう注意しましょう。

患部を清潔に保つ

感染予防のため、ダウンタイム中の患部は清潔に保ちましょう。処方された軟膏は、指示された回数と量を守って使用し、清潔な手で塗布します。

また汗をかいた後はこまめに拭き、化粧品類も清潔なものを使用してください。患部に違和感を覚えた場合は、すぐに担当医に相談することが大切です。

眉下切開と二重整形のダウンタイム期間の違い

眉下切開と二重整形のダウンタイム期間の違い

目元の美容整形を検討されている方のなかには、眉下切開と二重整形の違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、以下の2つの観点から、眉下切開と二重整形の違いを解説していきます。

  • ダウンタイムの期間は大きく変わらない
  • 眉下切開か二重整形かは目的によって選ぶ

それぞれ詳しくみていきましょう。

ダウンタイムの期間は大きく変わらない

眉下切開と二重整形は、どちらも上まぶたを施術する手術であり、ダウンタイムの長さに大きな違いはありません。両施術とも1週間程度で抜糸をおこない、その後徐々に回復していきます。

ただし、ダウンタイムの期間は個人の体質や生活習慣によって大きく変わります。特に、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、若い方に比べて回復に時間がかかる場合が多い傾向にあります。

また、ダウンタイムの過ごし方によっても回復期間は変わってきます。安静を保ち、適切なケアをおこなうことでスムーズな回復が期待できるでしょう。

眉下切開か二重整形かは目的によって選ぶ

眉下切開と二重整形のどちらが良いかは、目元の悩みや改善したい目的によって変わります。眉下切開と二重整形の違いを比較表にまとめました。

眉下切開二重整形
施術方法眉下を切開して余分な組織を除去することで、上まぶたのたるみを解消する・埋没法:切開せず皮膚を糸で留めて二重を作る
・切開法:二重のデザインに沿って皮膚を切除する
特徴上まぶたのたるみが改善し、目元が明るくなるデザインを選べるため、理想の二重に近づくことができる
注意点再手術の場合、希望する二重のデザインを実現することが難しい場合がある左右差やハム目などのリスクがある
おすすめな人・まぶたのたるみを改善したい
・目の開きを良くしたい
・額のシワを改善したい
・目元を明るい印象にしたい
・二重にしたい
・二重の幅を広げたい

眉下切開は、まぶたのたるみを改善したい方や、目の開きを良くしたい方に適しています。加齢による皮膚のたるみが原因で、視界が狭くなっている場合にも有効です。また、額のシワが目立ちにくくなる効果も期待できるでしょう。

一方、二重整形は一重を二重にしたい方や二重の幅を変えたい方に向いています。埋没法であればダウンタイムが短く、手軽に施術を受けられます。また、切開法であれば半永久的な二重を手に入れられるでしょう。

このように、眉下切開と二重整形は似ているようで目的が異なる施術です。目元の悩みをしっかりと整理し、自身に合った方法を選ぶことが大切です。どちらにするか迷った場合は、クリニックでカウンセリングを受け、専門医の意見を参考にするのも良いでしょう。

眉下切開のダウンタイムに関するよくある質問

眉下切開のダウンタイムに関するよくある質問

最後に、眉下切開のダウンタイムついてよくある質問にお答えしていきます。

Q:眉下切開のダウンタイム中でも仕事に行ける?

眉下切開のダウンタイム中に仕事復帰が可能かどうかは、仕事の内容や個人の回復状態によって異なります。デスクワークであれば術後3〜4日目から復帰できますが、パソコン作業は目の疲れを感じやすいためこまめな休憩が必要です。

また、接客業の場合はダウンタイムの影響を考慮し、可能であれば1週間程度の休暇をおすすめします。職場の状況に応じて余裕をもった計画を立てましょう。

Q:眉下切開のダウンタイムは隠せる?

眉下切開後のダウンタイム期間中は、サングラス・マスク・帽子・前髪などを上手く活用することで腫れや内出血を隠すことができます。また、抜糸後は医師に確認のうえでメイクも再開できます。必要に応じてコンシーラーやファンデーションでカバーできるため、日常生活への影響を最小限に抑えられるでしょう。

Q:眉下切開後メイクはいつからできる?

眉下切開のダウンタイム中のメイクは、段階的に再開していくことが推奨されます。目元以外の部分は施術翌日からメイク可能ですが、アイメイクは抜糸後まで控える必要があります。

また、クレンジングを使用する際は、優しく肌に触れるようにしてこすりすぎないよう注意が必要です。ダウンタイム中のメイクに不安がある場合は、担当医に具体的な注意点を確認しましょう。

まとめ

眉下切開のダウンタイムについて詳しく解説

今回の記事では、眉下切開のダウンタイムについて詳しく解説してきました。

ダウンタイムのおもなポイントは、以下のとおりです。

  • 眉下切開後2〜3日が腫れのピーク
  • 抜糸は眉下切開の約1週間後
  • 眉下切開完成までは約3か月
  • 仕事復帰は状況により眉下切開後3〜7日目から可能
  • 目元の適切なケアで早期回復が期待できる
  • メイクによるダウンタイムのカバーは可能

眉下切開は上まぶたのたるみを改善し、若々しく明るい目元を取り戻せる手術です。

しかし、ダウンタイムの経過には個人差があり腫れや内出血などが発生するため、医師・クリニック選びは慎重におこなうことが大切です。

Z Clinicではたるみ取り・リフトアップ手術を得意とする院長の江連医師が、これまでの数千件以上の執刀実績を活かし、お客様一人ひとりに最適な施術をおこなっています。

なかでも、「LVS切開式リフトアップ」は、傷跡が目立ちにくく自然な仕上がりを追求するZ Clinic独自の術式です。「眉下切開」をはじめ「フェイスリフト」や「前額リフト」など、多彩なメニューをご用意しておりますので、まぶたのたるみでお悩みの方やダウンタイムに不安のある方は、ぜひZ Clinicにご相談ください。

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