二重顎を解消するには?原因や治療法など徹底解説

2025.03.06

二重顎を解消するには?原因や治療法など徹底解説

二重顎は、顔が大きく見えるだけではなく、見た目の年齢を引き上げてしまいます。そのため、何とかして解消したいという方も多いのではないでしょうか。

二重顎は「ふくよかな人がなるもの」とイメージしがちですが、原因は肥満だけではありません。そのため、二重顎を解消してすっきりとしたフェイスラインを手に入れるには、まず自分の二重顎の原因を把握して、その原因に合った対処法をおこなうことが大切です。

本記事では、二重顎の原因をはじめに、セルフケアや美容医療での解消方法について詳しく解説していきます。

二重顎を防ぐポイントについても紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

二重顎の原因

二重顎の原因

はじめに、二重顎になる原因について解説していきます。

太りすぎ

二重顎の原因として、いちばんに挙げられるのが「太りすぎ」によるものです。

食べ過ぎや運動不足、加齢による筋肉の衰えや基礎代謝の低下などにより体重は増加します。加えて、女性は閉経前後に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少するため、より太りやすい体質へと変化していきます。

体重が増加すると顎のまわりにも皮下脂肪がつき、その脂肪を支えきれなくなることで二重顎が引き起こされます。体の皮下脂肪は運動や食事制限で減らすことができますが、顎は脂肪を消費しづらい部位であるため、一度ついた皮下脂肪を落とすことは簡単ではありません。二重顎の原因が脂肪である場合、顎の脂肪に特化した対策をとることが重要です。

むくみ

皮下脂肪ではなく、むくみが二重顎の原因になっている場合もあります。

首のまわりにはリンパ管や太い血管が通っています。そのため、リンパの流れや血流が悪くなると、体のなかの余分な水分や老廃物が排出されずにむくみが生じてしまうのです。

むくみは、体の冷えや塩分過多、飲酒や喫煙の習慣が原因になっていることが多いとされています。また、女性の場合、更年期を迎えると女性ホルモンのバランスが乱れ、自律神経や体の水分バランスが崩れやすくなるため、むくみに十分注意する必要があります。

たるみ

たるみは、肌のハリ・弾力の低下や表情筋の衰え、骨密度の減少による顔の骨の縮小、顔の皮下脂肪の減少や移動などが原因で引き起こされ、いずれも加齢とともに徐々に症状があらわれてきます。たるみが生じると皮膚が皮下脂肪を支えきれなくなり、下垂した脂肪や皮膚が顎のまわりに溜まることで二重顎になります。

たるみは40代に入る頃から目立ち始めます。そのため、40代以降で二重顎の人は、たるみも原因のひとつとして考えられます。

姿勢

姿勢も二重顎の原因のひとつとして挙げられます。

スマートフォンを長時間使用する人によくみられる症状に「ストレートネック」があります。ストレートネックとは、正しくは緩やかなS字を描いているはずの首の骨が真っすぐになっている状態をいいます。

ストレートネックの人はどうしても首の可動域が狭くなるため、むくんだり脂肪がついたりしやすく、二重顎にもなりやすいといわれています。また、ストレートネックが原因で首や肩の凝りが生じ、首や顔のまわりの血行が妨げられることで肌のコンディションに影響がでる可能性があります。

顎が小さい

顎の大きさも二重顎と大きな関わりがあります。

顎と首のつけ根から顎の先端までの距離が短かったり、顎の骨が後退していたりする人は、少し下を向いただけでも二重顎に見えてしまいます。

痩せ型にもかかわらず二重顎になっている人は、顎が小さいことが原因のひとつとして考えられます。

顎が小さいことによる二重顎は、もともとの骨格の条件によっては首や顎の皮下脂肪を落としても改善が難しい場合があります。

口呼吸

口呼吸は、顔の骨格や顎の発達を妨げるといわれています。

なぜなら、口呼吸により下顎の骨の角度が通常よりも大きくなり、顎の小さい人と同じように顎と首のつけ根から顎の先端までの距離が短くなるからです。口呼吸は無意識のうちにクセになっていることが多いため、噛み合わせや歯並びが悪い人や普段から口が開いていることが多い人は注意しましょう。

二重顎を防ぐためのポイント

二重顎を防ぐためのポイント

ここからは、二重顎にならないために気をつけるべきポイントを紹介していきます。

正しい姿勢を心がける

正しい姿勢は、二重顎を防ぐ重要なポイントのひとつです。

正しい姿勢で過ごすことにより、首・頭・肩甲骨があるべき位置にキープされ、同じように顎の位置も正しいポジションに落ち着きます。その結果、顎と首のつけ根から顎の先端までの距離も維持できるようになり、二重顎の改善につながっていきます。

また、首や肩のまわりの凝りも起こりづらくなるため、血行やリンパの流れが妨げられることもなくなり、むくみも解消していくでしょう。

特に、猫背や巻き肩の人、PC・スマホの使用中にうつむく姿勢をとりがちな人は、意識して正しい姿勢を維持するように気をつけてください。

食生活を見直す

顎や首のまわりに皮下脂肪を蓄積させないためにも、食事の摂取エネルギーには注意しましょう。たんぱく質・野菜・炭水化物をバランスよく3食摂ることが理想的です。

また、二重顎の原因となるむくみを予防・解消するため、以下のポイントにも留意しましょう。

塩分・アルコールは適量を守る

塩分を摂りすぎると体が体内に水分を溜めこもうとするため、むくみが生じやすくなります。一方、アルコール自体はむくみの原因とはなりませんが、アルコールの摂取時は喉の渇きを覚えることも多く、水分を多く飲んでしまうことでむくみを引き起こすことがあります。

また、アルコールを飲むときには塩分の高いつまみが欲しくなる傾向があります。飲酒は適量を心がけ、メニューの選択にも気を配るようにしましょう。

カリウムが含まれる食べ物を摂取する

カリウムには、体内のナトリウム(塩分)を排出させる働きがあります。そのため、カリウムを多く含む食べ物を摂取することで、むくみの予防・解消に期待ができます。

カリウムを多く含む食べ物には、以下のようなものが挙げられます。

  • 野菜: ほうれん草・小松菜・ブロッコリー など
  • くだもの: バナナ・オレンジ・キウイフルーツ・アボカド など
  • イモ類: ジャガイモ・さつまいも・里芋・長芋 など
  • 豆類: 大豆・納豆・あずき・ひよこ豆 など

運動を習慣化して脂肪を減らす

二重顎の予防・解消には、運動を習慣化することも効果的です。

なかでも、軽いジョギングや1時間程度のウォーキング・水泳などの有酸素運動は、全身の血行を促進して皮下脂肪を燃焼させるだけではなく、むくみの解消にもつながります。ただし、有酸素運動は継続しておこなわないと意味がありません。数回だけの運動では効果はあらわれないため、無理せず続けられる運動に取り組むようにしましょう。

セルフケアで二重顎を解消する方法

セルフケアで二重顎を解消する方法

ここからは、二重顎の予防・解消に効果が期待できるセルフケアの方法を紹介していきます。

仕事や家事のすきま時間や入浴中などに手軽にできますので、ぜひ毎日のケアに取り入れてみてください。

二重顎を解消する表情筋トレーニング

顔には30種類の表情筋がありますが、口まわりの表情筋を鍛えることで二重顎の解消に期待ができます。

「あ・い・う・え・お」トレーニング

口をはっきりと大きく開け、「あ」「い」「う」「え」「お」と5秒ずつ発音します。

このとき、口のまわりの筋肉を動かすことを意識しましょう。声をださないで口を動かすだけでも効果があります。

舌回しトレーニング

口を閉じたままの状態で、上下の歯茎を舌で円を描くようになぞります。

右回りと左回り、それぞれ10回を目標におこないましょう。

二重顎を解消するマッサージ

顔のまわりをマッサージすることで血行やリンパの流れが促進され、むくみや二重顎の解消につながります。

頬の内側のマッサージ

頬のたるみやほうれい線の解消にも効果が期待できるマッサージです。

 1. マッサージをおこなう前に手を洗う
 2. 口のなかに親指を入れ、頬の外側に人差し指をあてる
 3. 親指と人差し指で、ほうれい線を伸ばすように内側と外側からもみほぐす
(20秒を目安におこなう)

耳まわりのマッサージ

耳のまわりはツボがたくさん集中している場所でもあるため、マッサージで効果的に血行・リンパの流れを促すことができます。

 1. 人差し指と中指で耳をはさむ
 2. 指で耳をはさんだまま、上下にほぐすように動かす
(10回程度を目安におこなう)

顎下のマッサージ

直接顎の下をマッサージすることで、二重顎・むくみの解消を目指しましょう。

 1. 首のまわりから顎下にマッサージクリームやオイルを塗る
 2. 人差し指を曲げて第二関節を顎の下のくぼみにあて、首に向かってほぐす
(30秒を目安におこなう)

首のストレッチ

二重顎の原因のひとつであるストレートネックを改善するストレッチです。二重顎の予防・解消だけではなく、正しい姿勢の維持にも効果が期待できます。

 1. 右手を頭の左側にあてて首を右方向に倒す
(リラックスした状態で反動をつけないようにゆっくりと倒す)
 2. 気持ちいいと感じる位置で10秒間キープする
 3. 反対側も同じようにおこなう
 4. 両手をクロスして後頭部に手をあてる
 5. 反動をつけずに首を前に傾ける
 6. 気持ちのいいと感じる位置で10秒間キープする

美容医療で二重顎を解消する方法

美容医療で二重顎を解消する方法

二重顎の原因によっては、セルフケアだけで解消することが難しい場合があります。また、セルフケアは継続することで徐々に効果があらわれるため、即効性を求めている人には向いている方法だとはいえません。

また、骨格の問題でセルフケアによる二重顎の解消が難しい、あるいは、確実に二重顎を治したいという人には、美容医療による治療も選択肢となります。

ここからは、美容医療による二重顎の解消方法を紹介していきます。

ヒアルロン酸注入

もともとの顎が小さかったり顎の骨が後退したりしている人は、ヒアルロン酸を注入して顎を前に出すことでフェイスラインがシャープに整い、二重顎の改善へとつながります。

同様に、加齢による顎の骨の縮小で二重顎になっている場合も、骨の減少した部分にヒアルロン酸を注入することで顎の下のたるみをリフトアップすることができます。

ヒアルロン酸注入のダウンタイムは3日~1週間程度です。注射痕の腫れや、口を動かしたときの違和感などの症状がみられることもありますが、数日で軽減していくことがほとんどです。また、ヒアルロン酸は時間の経過ともに体内に吸収されていくため、施術後の顎の状態を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要になります。

脂肪吸引

脂肪吸引では、顎の下の皮下脂肪を取り除くことで確実に二重顎を改善することができます。そのため、短時間で大きな効果を求めている人には、特におすすめの施術だといえます。

また、脂肪吸引では脂肪細胞そのものを除去するため、リバウンドの可能性がほとんどないこともメリットのひとつです。

脂肪吸引は、数ミリほどの切開部からカニューレという細い管を挿入しておこないます。

ダウンタイムは1~2週間程度で、内出血や腫れ・筋肉痛のような痛み・むくみなどがみられます。さらに、施術の完成までには1~3か月ほどかかることが一般的です。

脂肪溶解注射

脂肪溶解注射は、細い針で薬剤を注射することにより脂肪を溶かす美容施術です。部分痩せが可能な方法であるため、二重顎のような小さな範囲の脂肪を減らすのに適した施術だといえます。また、溶けた脂肪が再生することはないため、脂肪吸引と同様にリバウンドの恐れもありません。ただし、一度の施術で期待する効果が得られることが少なく、複数回の施術を受ける必要があります。

施術後は針を刺した場所に内出血や腫れがみられることがありますが、ダウンタイムはほとんどありません。脂肪吸引のような即効性はありませんが、脂肪を減らしたいけれどダウンタイムがとれないという人には選択肢のひとつとなるでしょう。

医療HIFU

医療HIFU(ハイフ)とは、超音波による熱エネルギーを照射することで筋膜を引き締めたり、脂肪細胞を溶かしたりすることができる施術です。メスや注射針を使用しないため、美容医療は初めてという人でも抵抗なく受けることができます。

医療HIFUは、熱エネルギーによってコラーゲンの生成も促進されるため、たるみ・シワの改善にも効果が期待できます。ただし、即効性はなく、施術後3か月程かけて徐々に効果があらわれ、その効果は比較的長期にわたって維持することができます。

糸リフト

糸リフトとは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入して引き上げることにより、顔や首をリフトアップする施術です。たるみを物理的に引き上げることで、二重顎の改善にも期待ができます。切開をしないためダウンタイムも3日程度と短く、腫れもほとんどみられません。また、皮下組織を引き上げているため、施術後はつっぱったような感覚が1週間ほど続きますが、それも徐々に軽減していきます。

糸リフトでは、おもに溶ける糸(吸収糸)が使用されます。糸の種類によって異なりますが、約1~3年で体内に吸収されていくため、糸リフトによる二重顎改善の効果を維持するためには、繰り返し施術を受ける必要があります。

切開フェイスリフト(ネックリフト)

切開フェイスリフトは、皮膚を切開して余分な組織を取り除き、皮膚組織や筋膜(SMAS)を引き上げることでたるみを解消する施術です。切開フェイスリフトでは、余分な皮膚や組織を除去してから縫合するため、リフトアップの効果は半永久的に維持することができます。

また、ネックリフトや脂肪吸引をあわせておこなうことで、スッキリとした若々しいフェイスラインに近づくことができ、加齢による顔のたるみ全般も一度の施術で改善可能です。切開と組織の剥離をともなうため、ダウンタイムはほかの施術よりも長くはなりますが、確実な効果を得ることができます。

「LVS切開式フルフェイスネックリフト」による二重顎改善の症例

Z Clinicでは、それぞれのお客様にもっとも適した二重顎解消の施術をご提案しています。

脂肪吸引・ヒアルロン酸注入・糸リフトなどさまざまなメニューをご用意しておりますが、ここでは「LVS切開式フルフェイスネックリフト」の症例をご紹介します。

「LVS切開式フルフェイスネックリフト」による二重顎改善の症例

こちらは、LVS切開式フルフェイスネックリフトの術前・術後(6か月後)の写真です。

LVS切開式の手術では、「Least Visible Scar(もっとも目立たない傷跡)」という名称のとおり、あらゆる技術を駆使することでメイクなしでもわからない傷跡を目指しています。

このお客様の場合、こめかみ~耳の前~耳の後ろ~うなじの手前まで大きく切開をして手術をおこないましたが、6か月後にはメイクなしでもほとんど傷跡が見えないことがわかります。また、二重顎が改善しているだけではなく、目元・頬・額にもリフトアップの効果が大きくあらわれています。

さらに、ペリカンリフトを同時におこなっています。脂肪吸引では取り除くことの難しい広頚筋の下の脂肪を除去してリフトアップすることにより、スッキリとした首元も実現しています。

>>Z Clinicの「LVS切開式フルフェイスリフト」について詳しくはこちらから

まとめ

二重顎の原因や解消の方法などについて詳しく解説

本記事では、二重顎の原因や解消の方法などについて詳しく解説してきました。

二重顎は肥満だけが原因ではなく、顔や首のたるみ・顎の大きさ・姿勢などの影響で引き起こされることがあります。そのため、二重顎を解消するためには、その原因に合わせた対処法をおこなうことが重要です。

二重顎をセルフケアで予防・解消することは可能ですが、すぐに効果を実感することは難しいでしょう。また、顔・首のたるみの程度や骨格によっては、セルフケアだけで解消することができないケースもあります。

そのような場合は、美容医療の施術を受けることで二重顎を解消することができます。
二重顎の治療する美容医療には、ヒアルロン酸注入や医療HIFU、切開フェイスリフトなどさまざまな方法があります。医師の診察・カウンセリングを受け、自分に合った施術方法を選択するようにしましょう。

Z Clinicでは、院長である江連医師自らがカウンセリングをおこない、お一人おひとりに最適な治療方法をご提案しております。二重顎やそのほかのお顔の悩みをおもちの方は、お気軽にお問い合わせください。

>>たるみ取り・リフトアップ専門のZ Clinicについて詳しくはこちらから

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