糸リフトのデメリットとは?後悔しないためのポイントや向いていない人の特徴など解説
2026.06.08
美容施術でフェイスラインを整える方法はいくつかありますが、なかでもメスを使わずにリフトアップが叶う「糸リフト」は、ダウンタイムの短さと手軽さから近年多くの方に支持されています。しかし、「副作用やデメリットが気になる」「もし失敗したら……」と、不安を抱えたまま決断できずにいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
糸リフトは切開をしない施術ではありますが、副作用や仕上がりの個人差など、ほかの施術と同様にデメリットもあります。そのため、満足のいく結果を得るには、デメリットや注意点についても正しく理解しておくことが重要です。
この記事では、糸リフトの効果とデメリットについて解説するとともに、向いている人や向いていない人の特徴、後悔しないためのポイントまで詳しく紹介していきます。糸リフトにご興味のある方や施術を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
糸リフトとは

糸リフトとは、特殊な形状の医療用吸収糸(溶ける糸)を皮膚の内側に挿入し、たるんだ組織を引き上げることでリフトアップ効果を得る美容施術です。切開を必要としないため傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムが比較的短いことが特徴です。フェイスラインや頬のたるみ改善を目的に、幅広い年代から人気を集めています。
施術方法
まず、希望とするフェイスラインにあわせてデザインとマーキングをおこないます。次に、麻酔をしてから先が丸いカニューレを使って糸を挿入し、希望の仕上がりに合わせて引き上げの強さを調整し固定していきます。
施術時間は30〜60分程度で完了するため、当日中に帰宅が可能です。 局所麻酔で施術をおこなうこともありますが、無意識下での施術が可能な静脈麻酔を用いているクリニックもあります。
糸の種類と特徴
糸リフトに使用される糸は、おもにPDO(ポリジオキサノン)、PLLA(ポリ乳酸)、PCL(ポリカプロラクトン)の3種類です。それぞれの糸の特徴と効果の持続期間の目安は、以下のとおりです。
| 糸の種類 | 特徴 | 持続期間の目安 |
|---|---|---|
| PDO (ポリジオキサノン) | ・柔らかく、皮下組織になじみやすい ・太さが豊富 ・ハリ感を出しやすい | 約1年~1年半 |
| PLLA (ポリ乳酸) | ・硬く、リフトアップ力が高い ・重いたるみを引き上げる | 約1年半~2年 |
| PCL (ポリカプロラクトン) | ・しなやかで、表情に自然になじむ ・引きつれ感が出にくい ・効果が長持ちする | 約2年~3年 |
糸リフトの効果

糸リフトは、たるみの改善やフェイスラインの引き締め、肌質改善など、複数の効果が期待できる施術です。ここでは、糸リフトの代表的な3つの効果について解説していきます。
リフトアップ効果
糸リフトにもっとも期待されている効果は、たるんだ組織を糸で直接引き上げることによるリフトアップ効果です。スキンケアだけでは改善の難しい頬やフェイスラインのたるみが引き上がることで、ほうれい線や目元のたるみが目立ちにくくなり、若々しい印象を取り戻せます。術後すぐに効果を実感できることも魅力のひとつです。
フェイスラインの引き締め・小顔効果
糸リフトによって頬や顎周りのたるみが引き上げられると、フェイスラインがすっきりと整い、小顔効果が期待できます。加齢とともに崩れがちなフェイスラインのシルエットを整えることで、顔全体のバランスが改善され、メリハリのあるシャープな顔立ちを目指すことができます。
肌のツヤ・ハリ向上効果
糸リフトに使用される糸には、体内で徐々に吸収される過程でコラーゲンの生成を促す作用があります。コラーゲンが増幅が促進されることで、肌のハリ・ツヤなど、肌質そのものの向上にも期待できます。リフトアップと肌質改善を同時に得られる点も、糸リフトならではのメリットだといえます。
糸リフトのおもなデメリット

糸リフトは短時間で気軽に受けられる施術である一方、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、糸リフトの代表的なデメリットについて紹介していきます。
デメリットについてもしっかり理解したうえで施術を受けるようにしましょう。
効果に個人差が出やすい
糸リフトの効果は、肌質やたるみの程度、使用する糸の種類や本数などによって仕上がりに個人差が生じやすい施術です。なかでも、たるみが強い方や皮下脂肪が多い方、肌のハリが低下している方は期待どおりの仕上がりが得られない場合があります。
内出血や腫れが生じる
施術後、針を刺した部位を中心に内出血や腫れなどの症状があらわれることがあります。これらの症状は通常1〜2週間程度で落ち着きますが、体質や血管トラブルが起きた場合には、回復までに2〜4週間ほどかかることもあります。
糸の違和感・ひきつれが生じることがある
施術後しばらくは、糸を挿入した部位に違和感やひきつれを覚えることがあります。表情を動かした際に皮膚がよれて見えることもありますが、多くは時間とともに自然に解消されます。ただし、デザインや挿入位置が適切ではなかった場合は、症状が長引くケースもみられます。
仕上がりに左右差が起きることがある
ほとんどの人には顔に左右非対称な部分があるため、バランスを考慮しながら糸の挿入位置をデザインすることが必要です。加えて、糸リフトの施術では引き上がり具合を適切に調整する高い技術力も求められます。さらに、施術後の回復経過やたるみの戻り方に個人差があることも、左右差が生じる原因となります。
効果が永続的ではない
糸リフトの効果は永続的ではありません。糸の種類にもよりますが、一般的に1〜3年程度で徐々に薄れていきます。これは糸が体内で吸収されるにつれて引き上げ効果が低下するためです。効果を維持するには、定期的に施術を受ける必要があります。
長期的にみると費用が高くなる
施術の範囲や使用する糸の本数によって異なりますが、部分施術で10〜30万円程度が一般的で、顔全体の場合は45〜100万円以上かかることもあります。効果の持続期間が限られ定期的な施術が必要なため、長期的にみると費用が高くなりやすいというデメリットがあります。
糸リフトに向いていない人

糸リフトはすべての方に適した施術ではありません。肌の状態や体質、求める効果によっては満足する結果が得られないケースもあります。
ここからは、糸リフトに向いていないのはどのような人なのか紹介していきます。
たるみが進行し、皮膚の余りが多い人
皮膚のたるみが大きく進行している人は、糸リフトでは十分な効果を得にくい傾向があります。皮膚が伸びて余りが多い状態では、引き上げても見た目のたるみやシワが十分に改善されないからです。たるみの程度によっては、切開フェイスリフトが適応となることがあります。
脂肪の重みが強い人
糸リフトは組織を引き上げる力に限界があるため、顔の皮下脂肪が多い人の場合、引き上げ効果が十分ではなかったり持続期間が短くなったりすることがあります。脂肪の重みが強い人は、糸リフトと合わせて脂肪吸引を取り入れるなど、複合的なアプローチを検討しましょう。
皮膚が薄い人
皮膚が薄い人は、挿入した糸が皮膚の表面に浮き出て見えたり、ひきつれや凹凸が生じたりするリスクが高くなります。また、糸による刺激を受けやすいため、施術後の痛みや違和感が長引くこともあります。ほかの人よりも皮膚が薄いと感じている方は、施術の適応について医師に確認することが大切です。
若い世代や高齢の方など、年代的に不向きな人
糸リフトは、たるみが出始めた30〜50代の方に効果があるとされています。20代など若い世代の人はそもそもたるみが少ないため、糸リフトの効果を実感しにくい傾向がみられます。 一方、60代以上の人はたるみが進行しているケースも多く、糸リフトだけではリフトアップしきれないことがあります。
劇的なリフトアップ効果を求める人
切開フェイスリフトのような劇的な変化を期待している方には、糸リフトは不向きだといえるでしょう。糸リフトはあくまでも自然なリフトアップを目指す施術であり、大幅なたるみの改善や長期的な持続効果を叶えることは難しいとされているからです。そのため、仕上がりへの期待値が高すぎると、結果に満足できず後悔につながる可能性があります。
定期的に施術を受けられない人
糸リフトの効果は半永久的に続くものではなく、リフトアップした状態を維持するには定期的な施術が必要です。そのため、費用や時間の面で定期的な施術が難しい方にとっては、長期的な効果の維持が現実的でない場合もあります。 そのような方には、より持続性の高い施術を検討することをおすすめします。
糸リフトに向いている人

糸リフトは、たるみの程度や肌の状態によっては非常に高い効果を発揮する施術です。
ここからは、糸リフトに向いている人の特徴をみていきましょう。
たるみが軽度~中程度の人
糸リフトは、たるみが軽度から中程度の人に適した施術です。皮膚にまだ弾力が残っている状態であれば、糸による引き上げ効果が十分に発揮され、自然で美しい仕上がりが期待できます。たるみが気になり始めた早い段階での施術が、より高い効果につながります。
適度に皮下脂肪がある人
皮下脂肪が適度にある人は、糸リフトの効果が出やすい傾向があります。脂肪がクッションの役割を果たし、糸をしっかりと支えることで引き上げ効果が安定しやすくなります。また、糸が表面に浮き出るリスクも低いため、なめらかな仕上がりが得やすいでしょう。
皮膚に柔らかさのある人
皮膚に柔軟性がある人は、糸リフトの施術との相性がよいといわれています。柔らかい皮膚は糸がなじみやすく引き上げの力が十分に発揮されるため、ひきつれや凹凸が生じにくいのが特徴です。施術後の肌も自然に整い、違和感の少ない仕上がりが期待できます。
長いダウンタイムをとるのが難しい人
糸リフトは切開をともなわないため、切開フェイスリフトと比べてダウンタイムが短いことが大きなメリットです。仕事や育児などで長期間の休みが取りにくい人でも、比較的スムーズに日常生活へ復帰しやすく、忙しい人にも向いている施術だといえます。
切開することに抵抗のある人
メスを使った手術に対して不安や抵抗を感じている人にも、糸リフトは適した選択肢だといえます。皮膚を切開せずに細い針で糸を挿入する施術であるため、傷跡が残るリスクが低く、体への負担も比較的小さいことが特徴です。美容医療を初めて受けるという人にも、挑戦しやすい施術だといえるでしょう。
糸リフトで失敗したと感じる理由

糸リフトの施術を受けた後、なかには「思った仕上がりと違った」「後悔している」と感じる方もいらっしゃるようです。
ここからは、なぜ糸リフトに失敗したと感じるのか、その理由について解説していきます。
期待したほどのリフトアップ効果が実感できない
糸リフトの効果のあらわれ方は、肌の状態やたるみの程度によって個人差があります。そのため、施術前にイメージしていた仕上がりと、施術後の仕上がりにギャップを感じるケースがみられます。
仕上がりの不自然さが気になる
施術後に皮膚のよれやひきつれが生じると、表情が不自然に見えることがあります。これは、糸の挿入位置や角度、本数が適切でない場合や、医師の技術力が十分でない場合に起こりやすいといわれています。
思ったよりもダウンタイムが長引いた
糸リフトのダウンタイムは1〜2週間程度で落ち着くことがほとんどですが、体質によっては回復に時間がかかる場合もあります。「すぐに日常生活に戻れる」と思っていた方にとっては、想定よりダウンタイムが長引くことで不安になったり、失敗したと後悔したりすることもあるようです。
糸リフトで後悔しないためのポイント

糸リフトで期待する効果を得るためには、事前の準備と正しい情報収集が欠かせません。
ここからは、糸リフトで後悔しないために押さえておきたい4つのポイントについて紹介していきます。
高い技術力と実績をもつ医師を選ぶ
糸リフトの仕上がりは、担当医師の技術力や経験に大きく左右されます。そのため、施術実績が豊富で、糸リフトを専門的に扱うクリニックを選ぶことが重要です。カウンセリング時には、説明のていねいさやアフターケアの対応を確認しましょう。また、事前に医師の症例写真をチェックし、自分の理想とする仕上がりに近いケースがあるかどうか確認しておくことをおすすめします。
カウンセリングで仕上がりのイメージをしっかり共有する
施術前のカウンセリングでは、理想の仕上がりイメージを納得いくまで医師と共有することが大切です。気になる部位や希望するリフトアップの程度は、できるだけ具体的に伝えるようにしましょう。適切な仕上がりを理解したうえで施術に臨むことで、満足のいく結果につながりやすくなります。
自分の肌状態に合っているかを確認する
糸リフトはすべての方に適しているわけではなく、肌の状態やたるみの程度によっては不向きな場合もあります。希望するリフトアップ効果を得られるのか、副作用のリスクが生じやすい状態ではないかなど、事前のカウンセリングで医師にしっかり確認しておきましょう。
施術後のダウンタイムやリスクを事前に把握しておく
糸リフトの施術後には、ある程度の確率で内出血や腫れ、ひきつれなどが生じる場合があります。これらの症状は短期間で解消することがほとんどですが、ダウンタイムの期間や起こりうるリスクをあらかじめ理解しておくことで術後の不安を軽減できます。
糸リフトについてよくある質問

最後に、糸リフトを検討している方からよく寄せられる質問に回答していきます。
ぜひ、施術前の不安や疑問を解消するための参考にしてください。
糸リフトの効果はどのくらい続きますか?
使用する糸の種類や施術範囲によって異なりますが、一般的に効果の持続期間は1〜3年程度といわれています。糸が体内に吸収されるにつれて引き上げ効果は徐々に薄れていくため、効果を維持したい場合は定期的な施術を検討する必要があります。
糸リフトと切開フェイスリフトの違いは?
糸リフトは切開をともなわず、糸を挿入してたるみを引き上げる施術です。ダウンタイムが短く受けやすい反面、長期的な効果は望めません。一方、切開フェイスリフトは皮膚を切開して余分な皮膚を除去するため、より大きなリフトアップ効果が期待でき、効果を半永久的に維持することができます。
失敗したと感じたら糸を抜くことはできますか?
仕上がりに満足できない場合や術後の状態が気になる場合には、糸を抜く処置を検討することがあります。施術直後であれば抜糸できるケースもありますが、時間が経過すると糸が体内組織と癒着するため、除去が難しくなるというデメリットが生じます。不満や不安を感じた際は、早めに施術を受けたクリニックに相談しましょう。
ほかの美容施術と併用できますか?
脂肪吸引やハイフ、ヒアルロン酸注射やボトックスなど、一部の施術とは併用することが可能です。ただし、肌の状態や体質によっては併用できない場合もあります。また、ダウンタイムが長引いたり、リスクが高まったりすることもあるため、医師に相談のうえ判断してもらうことが大切です。
まとめ

この記事では、糸リフトの効果をはじめ、デメリットや向いている人・向いていない人について紹介してきました。
糸リフトは医療用の特殊な糸を挿入してたるみを引き上げる美容施術です。切開をともなわず施術後すぐに変化を実感しやすい点や、比較的ダウンタイムや副作用が少ない点は、糸リフトならではの大きな魅力といえるでしょう。なかでも、たるみが軽度から中程度の方、長期の休みが取りにくい方、メスを使う施術に抵抗がある方などにおすすめの施術です。
ただし、たるみの進行の程度や肌の状態、体質によっては適さない場合もあるため、事前に医師と十分に相談したうえで施術を受けることが大切です。
Z Clinicでは常に最新の糸をご用意し、お客様のご希望の仕上がりに合わせて最適な糸リフトの施術をご提案いたします。糸リフト単独でのリフトアップはもちろん、糸リフトと脂肪吸引・脂肪注入を併用する「Z Platinum Lift」につきましても、半永久的な効果に期待できることから多くのお客様にご利用いただいています。
当クリニックの峯岸医師はこれまで数多くの糸リフト・脂肪吸引・脂肪注入の施術実績があり、自然で美しい卵型の輪郭を実現してきました。Instagramでは多数の症例写真をご紹介しておりますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
また、Z Clinicでは糸リフトに関わらず、たるみ・シワをはじめとしたエイジングのお悩みに幅広く対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。