切開ハムラ法とは?ダウンタイムやデメリットなど徹底解説

2024.12.13

切開ハムラ法とは?ダウンタイムやデメリットなど徹底解説

切開ハムラ法は、目の下のふくらみ・凹み・たるみ・シワを同時に解消できる手術です。目元がスッキリすることで自然な若返りが実現できますが、傷跡の経過やダウンタイムなどが気になっている方もいらっしゃるでしょう。

今回の記事では、切開ハムラのメリット・デメリット、ダウンタイムなどを徹底解説していきます。失敗を回避するポイントについてもご説明しますので、理想の仕上がりを実現したい方はぜひ最後までご覧ください。

切開ハムラ法とは

切開ハムラ法とは

切開ハムラ法とは、目の下のふくらみや凹み、皮膚のたるみを一度に改善できる手術です。クリニックによっては「表ハムラ法」「眼窩脂肪移動術」と呼ばれることがあります。

切開ハムラ法では、下まつ毛の生えぎわに沿って皮膚を切開し、たるみやふくらみの原因となっている脂肪を凹んでいる部分に移動させて平らにします。これにより、目の下の脂肪によるふくらみと凹み・皮膚のたるみを同時に改善することが可能になります。

切開ハムラ法では顔の表側からメスを入れますが、術後1〜3か月程度で施術を受けたことがほとんどわからない程度に落ち着きます。傷跡はまつ毛に隠れるため周りにも気づかれにくく、自然な若返り効果が期待できます。

切開ハムラと裏ハムラの違い

切開ハムラと裏ハムラの違い

ハムラ法の術式には「切開ハムラ法」のほかに「裏ハムラ法」もあります。いずれも目の下のふくらみの原因となっている脂肪を移動させることでクマを治療する手術ですが、アプローチ方法が異なります。

切開ハムラ法は、下まぶたの皮膚側から切開し、眼窩脂肪を凹んでいる部分に再配置することで目の下を平らな状態にします。このとき、余った皮膚も同時に切除することで、目の下のたるみやシワも一気に改善することができます。

一方、裏ハムラ法では、下まぶたの裏側の結膜の部分を切開し、目の下のふくらんでいる部分から凹んでいる部分に眼窩脂肪を再配置します。

切開ハムラ法と裏ハムラ法の違いは、以下のとおりです。

項目切開ハムラ法裏ハムラ法
効果・目の下の脂肪によるふくらみ・凹みの改善
・余った皮膚を切除することで、たるみとシワも同時に解消できる
・目の下の脂肪によるふくらみ・凹みの改善
傷跡・あり(下まつ毛のキワ)
※最終的にほぼ目立たない状態になる
・なし
メリット・皮膚のたるみ・シワも改善できる・涙袋を温存できる
・外反するリスクはほぼない
デメリット・涙袋が薄くなる恐れがある
・外反することがまれにある
・皮膚のたるみは改善できない
おすすめな人・50代~70代
・目袋のふくらみが強く、目袋の下の溝も深い
・まとまったダウンタイムを確保できる
・40代前半以下
・目袋のふくらみや凹みが少ない
・ダウンタイムをできるだけ短くしたい
ダウンタイム・腫れや内出血が目立つ期間は術後1〜2週間程度
・傷跡が目立ちにくくなるまでの期間は術後3〜6か月程度
・腫れや内出血が目立つ期間は術後1週間程度

裏ハムラ法は、まぶたの裏側の結膜を切開するため、皮膚表面に傷跡が残りません。ダウンタイムも切開ハムラ法に比べて軽く済みますが、たるんだ皮膚を処理できないため、20~40代で目の下のふくらみが少ない方に向いています。

一方、50代以上で目の下のふくらみやたるみが強い方は、余分な皮膚を切除できる切開ハムラ法が適しています。

切開ハムラのメリット

切開ハムラのメリット

切開ハムラのメリットには、おもに以下の3つが挙げられます。

  • 下まぶたのふくらみと凹みを一度に改善できる
  • 余っている皮膚を同時に切除できる
  • 目の下のふくらみが大きい方でも改善可能

それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

下まぶたのふくらみと凹みを一度に改善できる

加齢によって眼球を囲む筋肉が衰えると、目の下にある眼窩脂肪(がんかしぼう)が前方に押し出され、目袋と呼ばれるふくらみが生じます。また、生まれつき眼窩脂肪の量が多い方は、20代でも目の下のふくらみ・たるみが目立つこともあります。

目の下にたるみやふくらみがあると、疲れている印象を与えたり、実年齢よりも老けて見えたりするため、長年お悩みの方も少なくありません。

切開ハムラでは、クマの原因となっている眼窩脂肪を目の下の凹んだ部分に移動させます。これにより、一度の手術で目の下のふくらみと凹みの両方を改善できます。目の下が平らな状態になることで、若々しく健康的な印象に変化します。

余っている皮膚を同時に切除できる

切開ハムラは、下まぶたのたるみが強い方におすすめの施術です。なぜなら、眼窩脂肪を再配置するだけではなく、目の下の余った皮膚も同時に切除できるからです。

裏ハムラの場合、余った皮膚を処理できないため、術後も下まぶたのたるみは解消されません。一方、切開ハムラでは、眼窩脂肪を移動させた後、余った皮膚を切除することでたるみを改善することができます。

また、切開ハムラでは、目元の筋肉を引っ張り上げながら縫合するため、目の下のたるみはもちろん、シワの改善にも期待できます。目の下のふくらみ・凹み・たるみ・シワを一気に解消したい方にとって、非常にメリットの多い施術といえます。

目の下のふくらみが大きい方でも改善可能

目の下のふくらみやたるみが大きい場合、裏ハムラの施術で眼窩脂肪を移動させるだけでは十分な効果が得られないことがあります。

一方、切開ハムラであれば皮膚の余りを切除できるため、裏ハムラが適応ではない方でも症状を改善できる可能性があります。

切開ハムラのデメリット

切開ハムラのデメリット

切開ハムラには多くのメリットがある一方、いくつかデメリットも存在します。切開ハムラで後悔しないよう、以下のデメリットついても理解しておきましょう。

  • 下まつげのキワに傷跡が残る
  • 涙袋が薄くなったり消失したりする可能性がある
  • 下まぶたが外反するリスクがある

ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

下まつげのキワに傷跡が残る

切開ハムラは、下まつげの生えぎわの皮膚を切開するため表面に傷跡が残ります。術後1か月ほどは傷跡の赤みがみられますが、少しずつ白っぽい線になり、術後3か月~6か月程度でほとんどわからない状態に落ち着きます。

Z Clinicでは、独自の特殊手術であるLVS切開式手術により「目の下切開リフト(切開ハムラ)」をおこなっています。LVSとは、Least Visible Scar(最も目立ちにくい傷跡)という意味で、仕上がりの美しさはもちろん、「メイクなしでもばれにくい傷跡」を目指せることが当クリニックのいちばんの特徴でもあります。

LVS切開式目の下切開リフト(切開ハムラ)でも同様に、細部にまでこだわった施術とていねいな縫合で、1週間後の抜糸時には傷跡がほとんど目立たなくなります。「切開ハムラを考えているけど傷跡が不安」という方は、ぜひZ Clinicへご相談ください。

Z Clinicの「LVS切開式目の下リフト」について詳しくはこちらから

涙袋が薄くなったり消失したりする可能性がある

目の下にふっくらした涙袋があると華やかで若々しい印象を与えられますが、切開ハムラでは、涙袋を形成している眼輪筋を取り除くことがあります。その結果、術後に涙袋が薄くなってしまったり消失したりする可能性があります。

ただし、技術力の高い医師が執刀すれば眼輪筋を温存できるため、涙袋がなくなる心配もほとんどありません。

下まぶたが外反するリスクがある

切開ハムラの施術後、ごくまれなケースではありますが下まぶたが外反することがあります。外反とは、いわゆる「あっかんべー」の状態になることをいいます。

施術時に皮膚を切り取り過ぎると、下まぶたが下方に引っ張られて裏側の粘膜が見えてしまいます。このような外反の症状は、自然治癒が難しく修正手術が必要となります。そのため、外反のリスクを軽減するためには、皮膚の切除量を的確に判断できる経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

ただし、皮膚を取り過ぎていなくても、眼輪筋を剥がすときに一過性の麻痺が起こったり、傷が治る過程で拘縮(こうしゅく)が生じたりすることで、外反を引き起こすことがあります。この場合、ほとんどは術後約1~3か月のあいだに自然に症状が落ち着いていきます。

切開ハムラがおすすめの人

切開ハムラがおすすめの人

これまでに紹介したメリット・デメリットを踏まえると、切開ハムラがおすすめな人の特徴は以下のとおりです。

  • 目袋のふくらみが強く目袋の下の溝も深い
  • 目の下のたるみやシワも同時に改善したい
  • まとまったダウンタイムを確保できる

なお、目元の状態や仕上がりの希望によっては、ほかの施術が向いている場合もあります。切開ハムラを検討している方は、医師のカウンセリングの際に適応かどうかを判断してもらいましょう。

切開ハムラの費用相場

切開ハムラの費用相場

切開ハムラの費用はクリニックによって異なりますが、相場は30万円〜80万円です。

施術料金のほか、診察料・麻酔代・医師の指名料などのオプション料金が発生することがあるため、カウンセリング時に費用の詳細を確認するようにしましょう。

切開ハムラの施術の流れ

切開ハムラの施術の流れ

切開ハムラ法の施術を受ける際の一般的な流れは、以下のとおりです。

  • 医師の診察・カウンセリング
  • 洗顔・デザイン
  • 麻酔・施術
  • 抜糸

順を追って詳しく解説していきます。

医師の診察・カウンセリング

診察・カウンセリングでは、医師が目元のふくらみや凹み・たるみなどの状態を確認し、切開ハムラの施術内容やリスクについて詳しく説明します。不安なことや疑問点があれば、この場で遠慮なく質問しましょう。

洗顔・デザイン

施術当日は、施術前にクレンジングでメイクをすべて落として洗顔をします。このとき、コンタクトレンズやアクセサリーも外しておきましょう。その後、事前のカウンセリング内容をもとに切除範囲を決定し、マーキングをおこないます。

麻酔・施術

切開する部分に点眼麻酔と局所麻酔をおこないます。クリニックによっては、笑気麻酔や静脈麻酔を併用することもあります。麻酔が効いていることが確認できたら、施術をおこないます。

Z Clinicでは、静脈麻酔による完全無意識下での施術をおこなっています。手術中に痛みや恐怖感を覚えることがないため、安心して施術を受けていただくことができます。

Z Clinicの静脈麻酔についてはこちらから

施術後は、麻酔が覚めるまでしばらく休んだあとそのまま帰宅可能です。

抜糸

約1週間後に再び通院し、抜糸をおこないます。一般的に抜糸後の通院は不要ですが、副作用や後遺症などの症状があらわれた場合は、すぐにクリニックに相談するようにしましょう。

切開ハムラのダウンタイムと傷跡の経過

切開ハムラのダウンタイムと傷跡の経過

切開ハムラのダウンタイムでは、腫れや内出血・むくみなどの症状がみられますが、いずれも1〜2週間程度で落ち着くことがほとんどです。

傷跡の赤みは、術後1~3か月のあいだに徐々に薄くなり、3〜6か月程度で白っぽい線のように変化して目立ちにくくなります。なお、技術力がある医師が施術をおこなった場合、傷跡はほぼ消えたような仕上がりになります。

切開ハムラで失敗しないための方法

切開ハムラで失敗しないための方法

切開ハムラは目元の若返りに効果的な手術ですが、高い技術力を要するため、失敗のリスクもゼロではありません。しかし、以下のポイントを押さえることで、失敗のリスクを軽減することができます。

  • 切開ハムラの症例数が多く信頼できる医師を指名する
  • カウンセリングがていねいなクリニックを選ぶ
  • アフターフォロー体制が整っているか確認する

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

切開ハムラの症例数が多く信頼できる医師を指名する

切開ハムラの施術実績が豊富、かつ信頼できる医師を選ぶことで失敗を回避することができます。

クリニックの公式サイトやブログ・SNSには、切開ハムラの症例写真や動画が掲載されていることがあります。検討しているクリニックの医師が担当した切開ハムラの症例写真を見ることで、その医師の技術力や美的センスが確認できます。

また、ほとんどのクリニックでは医師のプロフィールも公開しているため、美容外科医としてのキャリアをチェックすることもできます。技術力は経験を重ねるごとに磨かれるため、美容外科での勤務経験が長い医師を選ぶとよいでしょう。

カウンセリングがていねいなクリニックを選ぶ

流れ作業ではなく、一人ひとりのカウンセリングにしっかり時間をかけてくれるクリニックを選ぶことも重要です。

医師とのコミュニケーションが不十分な場合、希望と異なる仕上がりになってしまうリスクが高くなります。理想の仕上がりを目指すためには、要望をしっかりヒアリングしたうえで、納得いくまでシミュレーションを重ねてくれるクリニックを選ぶことが大切です。

また、切開ハムラに限らず、どのような美容整形にもリスクはつきものです。そのため、術後に起こり得るリスクについてもていねいに説明してくれるか確認しましょう。

なお、カウンセリング当日に施術の予約を強くすすめるクリニックや、「即決すれば安くなる」などと契約を迫るクリニックには注意が必要です。割引しているように見せかけて、実際はお得ではないケースも少なくありません。

アフターフォロー体制が整っているか確認する

クリニックを選ぶ際は、アフターフォロー体制が整っているかどうかも確認しましょう。術後に不安なことや疑問点があったとき、すぐに連絡のできる窓口が設置されていると安心です。

手術・抜糸して終わりではなく、術後の検診もおこなっているクリニックを選べば、より不安を軽減できるでしょう。

まとめ

切開ハムラまとめ

切開ハムラ法は、目の下のふくらみや凹み・たるみ・しわを一気に改善できる画期的なリフトアップ治療です。腫れや内出血・むくみなどの症状は術後1〜2週間程度で落ち着き、傷跡は術後3〜6か月程度で目立ちにくくなります。

ただし、仕上がりの美しさを追及するためには、切開ハムラ法の症例数が多く、技術力が高い医師を選ぶことが重要です。

Z Clinicは、たるみ取り・リフトアップ手術専門の美容クリニックとして、切開ハムラ法の豊富な執刀経験があります。なかでも、院長である江連医師の「LVS切開式目の下リフト」では、傷がほぼ消えたような仕上がりの実現が可能です。

カウンセリングでは、切開ハムラに関する不安や疑問について詳しくご説明いたしますので、施術を検討されている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

たるみ取り・リフトアップ手術専門「Z Clinic」について詳しくはこちらから

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