眉下切開で後悔しないために!適応や傷跡の経過、手術前後の注意点など徹底解説

2024.11.06

眉下切開で後悔しないために!適応や傷跡の経過、手術前後の注意点など徹底解説

上まぶたのたるみや厚みを、自然な仕上がりで改善できる施術として知られている眉下切開。口コミや症例写真を見ると、術後は若々しくスッキリした印象になることがわかりますが、目元の状態によっては眉下切開が向いていない場合があることをご存知でしょうか。

本記事では、眉下切開が向いている人の特徴やリスク、ダウンタイムの症状などを紹介していきます。失敗を回避するためのポイントや手術前後の注意点についても解説しますので、美容整形で理想の目元を実現したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

眉下切開とはどのような手術?

眉下切開とはどのような手術?

眉下切開とは、眉毛の下の皮膚を切開・縫合し、上まぶたのたるみや腫れぼったさを改善する手術です。余分な皮膚を取り除くことで眉毛と目の距離が縮まり、若々しい印象になります。眉下切開には目元のリフトアップ効果があることから、「眉下リフト」「アイリフト」「上眼瞼リフト」などと呼ばれることもあります。

眉下切開ではまぶたや二重には直接手を加えないため、目の形状が大きく変わらず、自然な仕上がりが期待できます。まぶたを切開する眼瞼下垂(がんけんかすい)手術に比べてダウンタイムが短く、腫れや内出血が少ないのも特徴です。

眉下切開のメリット6つ

眉下切開のメリット6つ

眉下切開のメリットには、以下の6つが挙げられます。

  • 上まぶたのたるみを自然に改善できる
  • 傷跡が目立ちにくい
  • 眉毛と目の距離が近づき目元がハッキリする
  • 目元が若々しい印象になる
  • 目の開きが改善し視界が広がる
  • 半永久的に効果が続く

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

上まぶたのたるみを自然に改善できる

眉下切開は、眉毛のすぐ下を切開し、たるみの原因となっている余分な皮膚を切除して上まぶたを引き上げる手術です。上まぶたや二重のラインには直接触れないため、目の形状が大きく変わらず、自然な仕上がりの実現が可能です。

傷跡が目立ちにくい

傷跡が目立ちにくいのも、眉下切開の大きなメリットです。切開位置が眉のすぐ下にあるため、傷跡が眉毛に隠れます。

傷跡が完全になくなることはありませんが、確かな技術力のある医師が施術をした場合、メイクなしで至近距離から見てもほとんどわからない状態になります。また、一人ひとりの目の形やたるみの症状に合わせ、ていねいに切開・縫合することで、より傷跡が目立ちにくくなります。

眉毛と目の距離が近づき目元がハッキリする

眉下切開では、眉毛の下の余分な皮膚や脂肪を切除するため、自然に眉毛と目の距離が短くなります。眉毛と目の間の余白が多いと「のっぺり」した印象に見えやすいですが、眉下切開で眉毛と目の距離が近づくと彫りが深く見え、立体的でハッキリした目元に近づきます。

脂肪除去により腫れぼったいまぶたがスッキリする

眉下切開と、上まぶたの脂肪組織を取り除く「ROOF切除」を組み合わせることで、まぶたの厚みも軽減します。

上まぶたの皮膚や脂肪により二重のラインが埋もれている方は、眉下切開により二重のラインがハッキリしたり、二重の幅が広がったりすることもあります。

目元が若々しい印象になる

肌のハリや弾力を維持するコラーゲンやエラスチンが減少すると、上まぶたの皮膚がたるみ、老けた印象に見えやすい傾向があります。しかし、眉下切開でたるみが改善すると、目元がスッキリして若々しい印象になります。眉下切開により眉毛の位置が下がる可能性もあり、額のシワの改善や予防にも期待できます。

目の開きが改善し視界が広がる

年齢とともに上まぶたの皮膚がたるんでくると、上方の視界が遮られ、目が開きにくくなることがあります。このような場合、眉下切開で余分な皮膚を切除することで目の開きが改善し、視野が広がることも大きなメリットです。また、これが原因で肩こり・頭痛などの症状が起きている場合は、症状が改善することもあります。

ただし、皮膚ではなく筋肉のたるみによって眼瞼下垂が起こっている場合、眉下切開よりも眼瞼下垂手術のほうが適している可能性があります。「どちらの手術を選ぶべきか」を自分で正確に見極めるのは難しいため、カウンセリングで医師に適切な治療法を判断してもらいましょう。

半永久的に効果が続く

眉下切開では切開により余分な皮膚を取り除くため、半永久的な効果が期待できます。ただし、老化をストップさせることはできないため、数年~数十年後に再びまぶたがたるんでくる可能性があります。

再びまぶたのたるみが気になってきた場合は再手術が可能ですが、一度眉下切開を受けると皮膚のたるみがリセットされるため、目元がたるみにくくなる効果が期待できます。

眉下切開が向いている人の特徴は?適応の見極め方

眉下切開が向いている人の特徴は?適応の見極め方

眉下切開は、皮膚の状態や仕上がりの希望などによって向き・不向きがあり、場合によってはほかの施術が適していることがあります。

眉下切開が向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 加齢により皮膚がたるんでいる
  • 以前より二重のラインが狭まってきた
  • 上まぶたの厚みや腫れが気になる
  • できるだけ目の形を変えたくない

ここでは、眉下切開が向いている人の特徴について、詳しく解説していきます。

加齢により皮膚がたるんでいる

加齢により上まぶたの皮膚がたるんで伸びている人は、眉下切開で余分な皮膚を切除することによりスッキリした目元になります。まぶたのたるみは、マッサージやトレーニングなどのセルフケアによる改善は難しいですが、眉下切開であれば45分~60分程度の手術で改善可能です。

以前より二重のラインが狭まってきた

加齢のほか、ハードコンタクトレンズ・アイプチ・アイテープの使用や、目をこする癖などによっても上まぶたの皮膚は伸びてしまいます。まぶたの皮膚が伸びてたるむと、もともとの二重のラインより狭まって見えてしまうことがあります。この場合も、眉下切開で余分な皮膚を取り除くことで元の二重幅に戻すことができます。

上まぶたの厚みや腫れが気になる

生まれつき上まぶたの皮膚が非常に厚い人や、腫れぼったくて悩んでいる人は、若くても眉下切開が適応となる可能性があります。まぶたの皮膚が厚ぼったく、むくんでいるように見える目元も、眉下切開によってスッキリとした印象に変わります。まぶたの厚みが改善することで、目を大きく見せる効果も期待できます。

できるだけ目の形を変えたくない

眉下切開はまぶたを直接切開する手術ではないため、本来の目の形はほとんど変わりません。目の印象を大きく変えずに上まぶたの厚みやたるみを改善できるため、周りの人にバレにくく、自然な仕上がりが得られます。

眉下切開のリスク・副作用

眉下切開のリスク・副作用

眉下切開では、以下のようなリスクや副作用が生じることがあります。

  • 施術部位の一時的な知覚の麻痺・鈍さ・痛み・しびれ・熱感・痒み・むくみ
  • 傷痕の凹凸・凹み
  • 感染
  • 顔の雰囲気の変化

一時的な痛みやしびれなどは、時間の経過とともに改善することがほとんどです。

また、場合によっては傷跡の付近が一部感染することがあります。適切な処置をしないと仕上がりに影響が出る可能性がありますので、気になる症状があれば自己判断で放置せず、医師に相談しましょう。

眉下切開後のダウンタイムと傷跡の経過

眉下切開後のダウンタイムと傷跡の経過

眉下切開のダウンタイムには個人差がありますが、目安は1~2週間程度です。ダウンタイムの症状は以下のとおりです。

日数ダウンタイムの症状
手術直後・眉毛の下のラインに沿って糸がついている
・上まぶたの腫れや内出血・赤みが見られる
・麻酔が切れると痛みが出る
翌日・上まぶたに大きな腫れやむくみが生じやすい
・ジンジンとした軽い痛みが続く
2~3日後・上まぶたのほか、下まぶたや鼻の根元・目頭にも腫れやむくみが出やすい
・ジンジンとした軽い痛みが続く
4日~1週間後・腫れやむくみ・赤み・痛みが落ち着く
・内出血が吸収されると、上まぶたが黄色くなる
抜糸後・大きな腫れや赤みがほとんど治まり、メイクで隠せる程度になる

眉下切開では、重力の影響で傷口周辺よりも目の上が腫れやすくなります。抜糸まで眉毛の下のまぶたの腫れが目立つため、術後1週間程度は仕事を休んだほうがよいでしょう。在宅勤務が可能な方は、翌日から仕事をしても問題ありません。

なお、傷跡の赤みは1~3か月はピンク色、術後半年~1年で目立たなくなります。

眉下切開で起こり得る失敗例

眉下切開で起こり得る失敗例

眉下切開は上まぶたの厚み・たるみの改善に効果的な手術ですが、医師の技術によって仕上がりに大きな差が出ます。眉下切開で起こり得る失敗の例は、以下のとおりです。

  • 目と眉毛の距離が縮まり過ぎた
  • 眉毛が細くなった
  • つり目になった
  • 傷跡やひきつれが残った
  • 左右非対称になった
  • 目を閉じにくくなった
  • 思っていたより変化が感じられなかった

それぞれ詳しく解説していきます。

目と眉毛の距離が縮まり過ぎた

眉下切開では、眉毛の下の余分な皮膚を切除することで自然に眉毛と目の距離が近づけられ、目元がスッキリします。しかし、もともと目と眉毛の距離が近かったり、必要以上に皮膚を取り除いたりすると、不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。ほんの1mmの違いでも目の印象が変化するため、手術前の十分なシミュレーションが重要です。

眉毛が細くなった

切開線が眉毛から離れてしまうと傷が大きく目立ってしまうため、眉下切開では眉下のラインギリギリの場所を切開します。このとき、切開位置が眉毛にかかっていると毛根にダメージが加わり、眉毛が生えてこなくなることがあります。

眉毛の形が変わると、顔全体の印象も変化する可能性があるため注意が必要です。ただし、眉下切開の症例数が豊富で技術力の高い医師を選ぶことで、眉毛が細くなるリスクを回避することができます。

つり目になった

眉下切開を受けたことで「手術前に比べてつり目になってしまった」という失敗例も発生しています。

上まぶたの内側(目頭側)は、外側(目尻側)に比べてたるみが少ないためあまり切除する必要はありません。そのため、眉下切開ではおもに眉下中央から外側の皮膚を切除します。しかし、外側の皮膚を切除しすぎると目尻側が引きあがり、つり目になってしまうことがあります。

つり目にならない範囲で皮膚を切除すれば失敗を防げるため、経験豊富な医師に適切なデザインをしてもらうことが重要です。

傷跡や引きつれが残った

眉下切開の手術後は、傷跡が残るほか、多少の引きつれが起こることがあります。ただし、時間の経過とともに軽減し、3か月~半年程度で気にならなくなることが多いようです。

しかし、眉毛の下のラインからズレた位置を切開してしまうと、傷口が眉毛に隠れず、半年〜1年が経過しても目立ってしまう可能性があります。また、医師の技術不足により皮膚を過剰に切除してしまった場合は、引きつれが残ることもあります。重度の引きつれが残ってしまった場合は、再手術をおこなわない限り改善が難しくなります。

傷跡や引きつれが残る失敗も、経験豊富で信頼できる医師を選ぶことでリスクを最小限に抑えられます。

Z Clinicの眉下切開では、特殊手術「LVS切開式リフトアップ手術」により、傷跡の目立たない仕上がりが期待できます。診察からデザイン・施術内容・術後ケア・傷跡完成後の治療まで、可能な限りの技術を取り揃えることで「ノーメイクで業界の人にもバレにくい傷跡」が実現可能です。

左右非対称になった

眉下切開では、目の開き具合に左右差が出てしまう可能性もあります。もともと人間の身体は左右対称ではなく、医師の技術力に問題がなくても左右非対称になることがあります。手術前から左右差が大きい人は、眉下切開によって顔全体のバランスが変わってしまうことがあるため、医師からの説明に納得したうえで手術を検討しましょう。

目を閉じにくくなった

皮膚の切除量が多すぎると、目がつっぱりまぶたを閉じにくくなってしまうことがあります。上まぶたのたるみや脂肪を除去することで目の縦幅が広がり、涙が蒸発しやすくなることでドライアイを引き起こすリスクも高くなります。

一度切除してしまった皮膚をもとの状態に戻すのは難しいため、信頼できる医師に適量の皮膚を切除してもらうことが重要です。

思っていたより変化が感じられなかった

皮膚や脂肪の切除量が不足していると、手術前後の変化をあまり実感できない可能性があります。また、加齢により上まぶたが大きくたるんでいる場合は、手術後もたるみが残ることがあります。

ただし、皮膚を取り過ぎると目を閉じにくくなる恐れがあるため、効果とリスクのバランスを見極めつつ、適切な皮膚の切除量を判断することが重要です。経験豊富な医師を選ぶのはもちろん、カウンセリングやシミュレーションで術後のイメージをしっかりすり合わせておきましょう。

眉下切開で後悔しないためのポイント

眉下切開で後悔しないためのポイント

前述のように、眉下切開にはリスクがあるものの、十分な対策をおこなうことで失敗を回避することができます。ここでは、眉下切開で後悔しないためのポイントを6つ紹介していきます。

料金の安さだけでクリニックを選ばない

眉下切開には数十万円の費用がかかるため、「できるだけ安いクリニックで手術を受けたい」と思うのは自然なことです。しかし、料金だけでクリニックを選ぶと失敗のリスクが高くなるため、注意が必要です。

たとえば、相場よりも極端に安いクリニックは執刀医の指名ができず、眉下切開術の経験が少ない医師が手術を担当する可能性があります。クリニックが施術料金を下げるのは、多くの集客を図り医師の経験値を上げるためです。

眉下切開に限らず、美容整形は医師の技術力によって仕上がりが大きく変わるため、料金の安さだけでクリニックを選ばないことが大切です。

眉下切開の症例数が多く信頼できる医師を選ぶ

眉下切開は医師の技術やセンスが問われる手術であり、一度皮膚を切開すると手術前の状態に戻すことは困難です。「やめておけば良かった」と後悔しないためには、眉下切開の症例数が豊富で技術力が高い医師を指名することが重要です。

クリニックの公式サイトに掲載されている医師のプロフィールを確認すれば、医師の経歴や保有資格・得意な施術などが分かります。「信頼できるかどうか」「眉下切開の経験が豊富か」を判断する基準としては、以下のような例があります。

  • 美容外科の経験年数が長い
  • 美容外科専門医の資格を取得している
  • 眉下切開の症例写真が豊富

高い技術力やセンスがある医師は、一人ひとりのまぶたの状態や顔全体のバランスを確認したうえで手術をおこなうため、満足のいく結果を得やすいでしょう。眉下切開の経験が多ければミスをする可能性が低く、傷跡も最小限にとどめられます。

リスクや注意点をよく確認しておく

眉下切開には、まぶたのたるみを改善できる、目と眉毛が近づき目元がハッキリするなどのメリットがありますが、リスクや注意点も存在します。

経験豊富で高い技術力をもつ医師を選べば失敗のリスクを大幅に軽減できますが、100%成功するとは言い切れません。そのため、眉下切開で起こり得るリスクや注意点について十分に納得したうえで手術を受けることが大切です。

納得できるまでシミュレーションを繰り返す

手術前は、納得できるまでシミュレーションを繰り返すことが大切です。「どのようになりたいか」という仕上がりのイメージを医師としっかり共有することで、理想とかけ離れた仕上がりになる失敗を回避できます。カウンセリングでは医師と密にコミュニケーションをとり、仕上がりの希望を細かく伝えましょう。

顔全体のバランスを考慮したうえで切除量を決める

「できるだけ多くの皮膚を切除して、最大限の若返り効果を得たい」と考える方もいるかもしれません。しかし、皮膚の切除量が多すぎると不自然な仕上がりになる可能性があります。

自然な仕上がりを目指すためには欲張りすぎず、顔全体のバランスを考慮したうえで皮膚や脂肪の切除量を決定することが大切です。

複数のクリニックでカウンセリングを受ける

できれば複数のクリニックでカウンセリングを受け、数人の医師からアドバイスを受けることをおすすめします。ひとつのクリニックでカウンセリングを受けただけでは比較対象がなく、以下のような判断ができません。

  • 料金は適正か
  • 医師との相性は良いか・信頼できそうか
  • 自分の悩みを解決する手段として眉下切開が本当にベストな選択肢か

「料金と施術内容が見合っているか」を判断するためには、複数のクリニックで見積書を出してもらったうえで比較することが大切です。

また、強引に施術を勧めてくるクリニックは、患者の悩みよりも利益を最優先している可能性が高いため避けたほうがよいでしょう。

眉下切開の費用相場

眉下切開の費用相場

眉下切開は自由診療の扱いになるため、料金はクリニックによって幅があります。医師の技術力や施術方法によっても金額が変動しますが、費用相場は両目で約30~50万円、片目で約15~20万円です。

また、ROOF切除や眼窩脂肪切除など、脂肪除去を併用する場合は追加料金が発生します。施術料金のほかにカウンセリング料や診察料・麻酔代がかかることもあるため、クリニックの公式サイトに掲載されている料金表を確認しましょう。

眉下切開の施術の流れ

眉下切開の施術の流れ

ここでは、眉下切開術の一般的な流れを紹介していきます。

医師による診察・カウンセリング

まずは医師による診察とカウンセリングを受けます。この際、施術内容やリスク・注意点などについて説明があるため、不明点や不安な点があれば質問しましょう。聞きたいことを事前にメモにまとめておくと、質問の漏れがなく時間を有効活用できます。

手術を受けることが決まったら、目元の状態やバランスを確認し、実際にシミュレーションしながら希望の仕上がりに合わせて皮膚や脂肪の切除量を決めます。

洗顔

施術当日は、まず洗顔をおこないます。メイクや皮脂、ホコリなどの汚れをしっかり落としましょう。このとき、コンタクトレンズやアクセサリーなどはすべて外しておきます。

デザインの決定・マーキング

洗顔が終わったら、事前のカウンセリング内容をもとに医師と最終的なデザインを確認し、切開部をマーキングします。

麻酔

最終デザインが決まったら、麻酔をおこないます。多くの場合、局所麻酔が使用されますが、クリニックによっては静脈麻酔を選べることもあります。

なお、Z Clinicでは静脈麻酔により、終始完全に無意識にして手術をおこなうことが可能です。そのため、手術中の痛みや記憶も一切なく、安心して手術を受けていただけます。

皮膚の切開

麻酔の効き目が確認できたら手術を開始します。デザインしたラインに沿って皮膚を切開し、必要に応じて脂肪も除去します。手術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じることはありません。

切開部の縫合

皮膚や脂肪の除去が終わったら止血し、皮膚や筋肉を引き上げながら眉下のラインに沿って透明の糸で縫合します。手術後は腫れを抑えるためにクーリングします。手術自体は約45分~60分で完了し、術後はそのまま帰宅できます。

麻酔の効果が切れると痛みを感じることがありますが、Z Clinicでは施術後の痛みを軽減するための局所麻酔(エクスパレル)の使用が可能です。エクスパレルを手術後に注射すると、約72時間麻酔の効果が続き、痛みが出やすい術後3日間の負担を軽減できます。

1週間後に抜糸

手術から約1週間後に再び通院し、抜糸します。この時点で問題がなければ、原則として抜糸後に通院する必要はありません。ただし、気になる症状があれば一人で悩まず、クリニックに連絡しましょう。

手術前の注意点

手術前の注意点

眉下切開の手術を受ける前の注意点として、以下の4つが挙げられます。

  • 場合によっては施術を受けられない
  • 施術の前日からお酒を控える
  • 当日は車・自転車・バイクの運転を控える

ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。

場合によっては施術を受けられない

以下にあてはまる人は、眉下切開の施術を受けられない可能性があります。

  • 眉毛と目の距離が近すぎる
  • 妊娠中もしくは妊娠の可能性がある
  • 授乳中である
  • 重度の皮膚疾患がある
  • 出血性疾患・血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を内服している
  • 局所麻酔アレルギーがある

上記のほか、医師が施術不適と判断した場合は施術を受けられません。眉下切開が適応かどうかは、カウンセリングで医師に判断してもらう必要があります。

施術の前日からお酒を控える

手術前にアルコールを摂取すると、術後の腫れや炎症・むくみが強くなる恐れがあります。前日からお酒を控えましょう。

当日は車・自転車・バイクの運転を控える

眉下切開では目元に麻酔を使用するため、術後は少し視界が悪くなります。そのため、手術当日は車や自転車・バイクでの通院を控え、公共交通機関を利用しましょう。

手術後の注意点

手術後の注意点

眉下切開では皮膚の切開をおこなうため、術後は患部がデリケートな状態になっています。ダウンタイムを長引かせないためにも、以下の注意点を守りましょう。

  • 処方された抗生剤や軟膏を必ず使用する
  • 術後1~2日間は保冷剤で目元を冷やす
  • 施術当日は洗顔やシャワーを控える
  • 患部をこすらない
  • 術後1週間はコンタクトレンズの使用やアイメイクを控える
  • 抜糸まで入浴・運動・飲酒を控える

ここでは、手術後の注意点について詳しく解説していきます。

処方された抗生剤や軟膏を必ず使用する

手術後は、細菌感染を予防するための抗生剤が処方されることがあります。処方された薬は必ず医師の指示どおりに使用し、自己判断で使用をやめないようにしましょう。

また、傷跡のケアのために軟膏が処方されることがあります。仕上がりをきれいなものにするためにも、こちらも医師の指示どおりに塗布してください。

術後1~2日間は保冷剤で目元を冷やす

手術後1~2日間は腫れやすいため、タオルに包んだ保冷剤で患部を冷やしましょう。患部を冷やすことで血管が収縮し、腫れを抑えることができます。ただし、ドラッグストアに売っている熱冷まし用の冷却シートなどは、肌に負担がかかってしまうため使用を控えましょう。

施術当日は洗顔やシャワーを控える

施術当日の洗顔やシャンプー・シャワーは控え、翌日以降におこなうようにしましょう。洗顔の際は、患部を強くこすらないようにやさしく洗ってください。

もし、施術当日に血餅(血液が凝固してできる血のかたまり)がついているようであれば、洗顔かシャワーで流して落とし、翌日はシャワーの水圧で傷を洗います。また、軟膏が処方されている場合は忘れずに塗布しましょう。

患部をこすらない

傷が落ち着くまでは患部を押したりこすったりしないようにしましょう。傷口が塞がっていない状態で不用意に患部に触れると、手に付着している雑菌などが傷口から侵入し、炎症や感染症を起こす可能性があります。

特に、洗顔時はやさしく洗うように注意してください。また、患部に触れることで傷の治りが遅くなる、傷跡が残りやすくなるなどのリスクがあるため、できるだけ触れないことが大切です。

術後1週間はコンタクトレンズの使用やアイメイクを控える

抜糸が完了するまでの約1週間は、コンタクトレンズの使用も控えましょう。1週間経過しても痛みや違和感がある場合は、症状が軽快してからコンタクトレンズを使用してください。

また、目元以外のメイクは手術当日から可能ですが、抜糸の翌日までは傷の付近のメイクは控えましょう。当日に目元以外のメイクをする場合、術後翌日までは拭き取りタイプのメイク落としを使用してください。

抜糸まで入浴・運動・飲酒を控える

抜糸が完了するまでは、入浴やサウナ・激しい運動・飲酒などを控えましょう。血行が促進されると、腫れや内出血が悪化する可能性があるためです。抜糸までの約1週間はシャワー浴をおこない、患部が温まり過ぎないよう極端に高い温度でのシャワーなどは避けましょう。

眉下切開でよくある質問

眉下切開でよくある質問

最後に、眉下切開でよくある質問に回答していきます。

眉下切開が保険適用になる例は?

「若返りたい」「見た目を美しくしたい」など、美容目的で眉下切開を受ける場合は保険が適用されず、費用は全額自己負担となります。

ただし、保険医療機関にて医師から眼瞼下垂と診断され、眉下切開で症状の改善が期待できると判断されれば、保険が適用される可能性があります。

眉下切開で眼瞼下垂は治る?

多くの場合、眉下切開によって眼瞼下垂が治ることはありません。

眉下切開はたるんだ皮膚を切除する手術ですが、眼瞼下垂は皮膚のたるみではなく、まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋が弱まったり伸びたりしてしまうことが原因のためです。

したがって、眼瞼下垂を治療するためには、眼瞼挙筋を適切な位置に固定しなおす眼瞼下垂手術を受ける必要があります。

ただし、偽性眼瞼下垂といわれる状態であれば眉下切開で改善できる可能性が高いため、医師の診察時に確認をしてください。

眉下切開をやめたほうがいいのはどんな人?

眉下切開をやめたほうがいい人の特徴は、以下のとおりです。

  • もともと目と眉下の距離が近い
  • 目元全体の印象を大きく変えたい
  • 重度の眼瞼下垂がある
  • 眉下切開で効果が出ないと判断された

上記のいずれかに当てはまる方は、医師に相談してほかの施術を検討しましょう。

眉下切開をすると老後にどんな影響が及ぶ?

眉下切開をしたからといって、老後に悪影響が及ぶことはありません。ただし、眉下切開でたるみを改善しても老化は進むため、10年後や20年後に再びたるみが気になる可能性はあります。

眉下切開は若い人が受けても大丈夫?

眉下切開は適応の幅が広く、10代や20代の若い人でも施術を受けられます。生まれつきのたるみによって、まぶたが厚ぼったく見えたり二重幅が狭く見えたりしている場合、眉下切開によって二重幅が自然に広がります。まぶたのたるみが改善すると黒目も大きく見え、パッチリした印象になります。

眉下切開と二重整形の同時施術はできる?

眉下切開と二重整形の同時施術は可能です。まぶたのたるみや厚みがある方は、二重埋没法だけでは二重がつきにくく、不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。眉下切開で余分な皮膚を取り除くことで二重のラインがくっきりし、理想の目元を実現しやすくなります。

ただし、眉下切開によって二重の幅が変わるため難易度が高く、眉下切開と二重整形の同時施術を希望する場合は技術力の高い医師に任せることが重要です。

眉下切開後にアートメイクしてもいい?

眉下切開の術後6か月以上が経過し、傷の赤みが落ち着いて入ればアートメイクが可能です。眉下切開後にアートメイクをすることで、傷跡が目立ちにくくなります。

まとめ

まぶたのたるみや厚みを改善できる眉下切開

まぶたのたるみや厚みを改善できる眉下切開は、ミドル・シニア世代だけではなく、20代以下の若い人からも人気の施術です。たるみの改善だけでなく、二重幅が自然に広がる、目と眉毛の距離が縮まる、目の開きが改善するといった多くのメリットがあり、ダウンタイムが比較的短いことも魅力といえるでしょう。

なお、失敗のリスクを避けるためには、眉下切開の症例数が多く技術力が高い医師を選ぶことが重要です。

Z Clinic(ゼットクリニック)の代表・江連良季医師は、ミドル・シニア世代の顔・目周りのたるみ治療や切開リフトアップだけでも数千件の施術実績があり、Z Clinic特有の「LVS切開式眉下切開」により、傷跡を目立たなくする可能な限りの技術を提供しています。

眉下切開を検討している方は、たるみ取り・リフトアップ手術専門のZ Clinicにぜひご相談ください。

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